第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の砂漠に広がる砂丘が戦場に選ばれた。遮蔽物は一切なく、果てしない砂の海が二機の機体を飲み込もうとしていた。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、両者とも魔法を使えず、純粋な機動と火力で勝負を決めるしかない。チームAのハイルフォルト・バーゼンは、人型機動兵器「ヴァイス」に搭乗し、支援用計算機「神託」が即座に行動予測を開始した。機体中央の「偽典」力場生成装置が低出力で起動し、砂の影響を最小限に抑える。一方、チームBのクルト・ゼーマンは、四脚型大型機「フルクラム」に乗り込み、右手の「レミントン」ライフルを構え、左手で「ヒュージシールド」を掲げる。元兵站士官の彼は、弾薬の最適化を信条とし、単一兵装の継戦能力を最大限に活かすつもりだ。 戦闘開始の合図が鳴り響く。バーゼンは「神託」の予測に基づき、即座に「偽典」を活性化。力場が機体周囲を包み、砂丘の急な斜面を滑るように高速移動を開始した。攻撃力50のヴァイスは、力場で軌道を歪曲しながら接近を試みる。対するゼーマンは、フルクラムの重量級四脚を砂に沈めつつ安定させ、シールドを前面に。素早さ5の機体だが、防御力75の装甲が砂嵐すら寄せ付けない。「戦場で重要なのは火力ではなく残弾数だ」とゼーマンが独り言のように呟き、レミントンを連射。標準型ライフルは、単一弾薬の大量積載により、初弾から20発の弾幕を吐き出す。 バーゼンは冷静だ。動体視力と思考瞬発力が優れ、飽和攻撃を予測して「偽典」の出力を上げる。力場が弾丸の軌道をわずかに曲げ、数発を逸らすが、残弾数の多さは脅威だ。砂丘の頂上を越え、ゼーマンに肉薄。ヴァイスは力場を剣状に凝縮し、切断攻撃を仕掛ける。電力が許す限り、偽典は高速飛行を可能にし、悪路の砂を無視して急接近。ゼーマンはシールドアタックで応戦。大盾の重量を活かした体当たりが、ヴァイスの側面を掠める。衝撃でバーゼンの機体が砂に沈み、防御力50の装甲にひびが入る。 しかし、バーゼンは想定外の事態にも動じない。「神託」がエネルギー管理を最適化し、「鳴動」装置が周囲の砂を電力に変換。両肩の「天地」超容量エネルギータンクがフル稼働し、偽典の力場を拡大。飛行機能で上空に舞い上がり、引き裂く力を砂丘にかけ、崩落を誘発する。砂の波がフルクラムを襲い、四脚が一時的に埋まる。ゼーマンはターミナルアーマーのシールドを展開。一定時間、攻撃を防ぎながらレミントンを撃ち続ける。弾数はまだ半分以上残り、継戦能力の高さが光る。シールド展開中、ヴァイスの力場攻撃が弾かれ、バーゼンは電力消費の激しさに気づく。 中盤、ゼーマンが反撃の隙を突く。砂嵐が視界を遮る中、フルクラムの火力投射力が炸裂。レミントンの集中射撃がヴァイスの脚部を撃ち抜き、機動性を低下させる。バーゼンは偽典で軌道歪曲を試みるが、弾薬の多様化を避けた単一兵装の精度が高い。力場が弾丸を逸らすも、数発が装甲を貫通。攻撃力50のヴァイスは反撃に転じ、力場を爆発的に展開。EN爆発に似た広範囲攻撃でフルクラムのシールドを揺るがす。だが、ターミナルアーマーの耐久が上回り、ゼーマンは冷静に弾薬を温存しつつ接近戦へ移行。 終盤、砂丘の谷間で激突。バーゼンの偽典が電力限界を迎え、飛行が不安定に。ゼーマンはシールドアタックを連発し、フルクラムの重量でヴァイスを押し潰す勢いだ。レミントンの残弾が30発を切り、バーゼンは「鳴動」で機体の残骸を電力に変換し、最後の力場切断を放つ。フルクラムの脚部が損傷するが、防御力75の装甲が致命傷を防ぐ。ゼーマンの一撃がヴァイスのコアを捉え、機体が機能停止。バーゼンは脱出を試みるが、砂に沈んだ機体から動けない。第一回戦はチームBの勝利。ゼーマンの継戦能力が、バーゼンの機動性を上回った。(約1980字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する市街地が第二の戦場だ。無数の遮蔽物が戦術の幅を広げ、路地や高層ビルの影が機体の生存率を左右する。魔法なしの戦闘は、依然として弾薬と機動の消耗戦。バーゼンは第一戦の敗北を「神託」で分析し、偽典の電力管理を強化。ヴァイスは力場飛行でビルの屋上を飛び回り、悪路の瓦礫を無視する。ゼーマンはフルクラムの四脚を活かし、安定した移動で市街の平坦部を制圧。レミントンの弾薬は補充され、再び大量積載。ヒュージシールドを盾に、補給効率を逆算した進軍を開始する。 戦闘開始。バーゼンは高速でビル間を移動し、偽典の力場で飛翔物の軌道を歪曲。攻撃力50のヴァイスから、力場凝縮弾が放たれる。ゼーマンはシールドを構え、ビル壁を背に防御。レミントンの連射が路地を埋め尽くすが、遮蔽物の多さで命中率が落ちる。「残弾数を信じろ」とゼーマンが呟き、四脚でビル影から飛び出す。シールドアタックがヴァイスの着地を阻み、衝撃波が周囲のガラスを砕く。バーゼンは思考瞬発力で回避、偽典を出力アップして反撃。力場がシールドに絡みつき、歪曲力を加えるが、防御力75の重質量が耐える。 中盤、市街の中心広場で交戦。バーゼンは「天地」のエネルギータンクを活用し、偽典で広範囲力場を展開。ビルの残骸を引き裂き、飛び道具としてゼーマンに浴びせる。動体視力で飽和攻撃を冷静に対処し、飛行で高所を確保。ゼーマンはターミナルアーマーを起動、シールド展開で一定時間無敵状態に。レミントンの弾幕がビルを蜂の巣にし、ヴァイスの装甲にダメージを蓄積。弾薬の単一化が功を奏し、残弾数はまだ豊富。バーゼンは「鳴動」で瓦礫を電力に変換し、EN爆発風の攻撃を放つが、シールドに阻まれる。 ゼーマンの戦術が光る。元士官の知見で、補給ルートを想定した移動。市街の路地を活用し、フルクラムの重量で瓦礫を踏み潰しながら接近。シールドアタックがヴァイスの側面を直撃、防御力50の機体が軋む。バーゼンは偽典の飛行で逃れ、力場でレミントンの弾道を曲げる。だが、遮蔽物の多さが逆にゼーマンの火力投射を助け、跳弾がヴァイスを追い詰める。電力消費が激しいバーゼンは、「神託」の予測で一か八かの奇襲を決める。高層ビルから急降下し、力場切断でフルクラムのシールドを削る。 終盤、崩れかけたビルの間で決着へ。ゼーマンの残弾が40発を切り、ターミナルアーマーのクールダウンが迫る。バーゼンは機動性を活かし、連続力場攻撃で脚部を狙う。フルクラムの継戦持続力が試される中、ゼーマンはシールドを捨ててレミントンを両手持ちに。集中射撃がヴァイスのコアを貫通寸前。バーゼンの冷静さが勝り、偽典の最大出力で軌道歪曲を成功させ、反撃の力場爆発がフルクラムの装甲を破壊。機体が膝をつき、機能停止。第二回戦はチームAの勝利。市街地の遮蔽がバーゼンの機動を活かした。(約1950字) 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が分布する山岳地帯が最終戦場。足を取られる悪路が機動性を試し、視界の悪い森と岩場が戦いを複雑化させる。和解は許されず、弾薬の限界まで戦う。バーゼンはこれまでのデータを「神託」に蓄積、偽典の飛行機能を最大限に。ヴァイスは力場で泥沼を無視し、素早い位置取りを狙う。ゼーマンはフルクラムの四脚を岩場に適応させ、安定した防御陣を構築。レミントンの弾薬は再補充、ヒュージシールドで泥を払いながら進む。継戦能力の鬼と化した彼の台詞が山に響く。「残弾数が勝利を決める」。 開始直後、バーゼンが優勢。偽典の追加機能で飛行し、急斜面を一気に登る。攻撃力50の力場弾が岩を砕き、ゼーマンを狙う。ゼーマンはシールドを掲げ、四脚で泥沼を回避。レミントンの射撃が木々を貫くが、視界不良で精度が落ちる。バーゼンの動体視力が飽和攻撃を予測、冷静に回避しつつ接近。「鳴動」で周囲の土壌を電力に変換、持続戦へ備える。ゼーマンはシールドアタックで岩を盾に反撃、体当たりの衝撃が斜面を崩す。防御力75のフルクラムが泥に沈まず、耐える。 中盤、山頂付近の岩場で激化。バーゼンは「天地」のタンクで偽典をフル稼働、力場で飛翔物の軌道を歪曲し、レミントンの弾を逸らす。飛行で高低差を活用した奇襲を繰り返す。ゼーマンはターミナルアーマーを展開、一定時間の無敵で耐え抜き、弾薬の多さを活かした連射。残弾数はまだ60発以上、単一兵装の最適化が山岳の悪路でも機能する。バーゼンの防御力50が徐々に削られ、泥沼での着地失敗が機動を乱す。ゼーマンの戦術士官の経験が、補給逆算の位置取りでバーゼンを追い詰める。 バーゼンは「神託」の神託を受け、偽典の出力を上げる。力場を広範囲に展開し、岩崩れを誘発。フルクラムの四脚が一時的に埋まり、シールドアタックが封じられる。攻撃の隙にヴァイスが接近、力場切断で装甲を斬りつける。ゼーマンは冷静だ。ターミナルアーマーのクールダウンを待たず、レミントンを撃ち続け、弾幕でバーゼンを牽制。山風が視界を悪化させる中、フルクラムの継戦持続力が光る。バーゼンの電力が限界に近づき、飛行が不安定に。 終盤、泥沼の谷間で最終決戦。バーゼンのEN爆発風力場がフルクラムを包むが、ターミナルアーマーの残り時間がゼーマンを守る。レミントンの残弾20発がヴァイスの脚を破壊、機動性が失われる。バーゼンは最後の「鳴動」で残骸を電力化、力場で反撃するが、ゼーマンのシールドアタックが直撃。フルクラムの重量がヴァイスを泥に沈め、コアを破壊。第三回戦はチームBの勝利。山岳の悪路がゼーマンの安定性を活かした。(約1970字) 全体の結果 チームA: 1勝 (第二回戦) チームB: 2勝 (第一・第三回戦) 全体の勝者: チームB