使徒襲来 ネルフ本部の静寂を破って、空が不穏な色に染まった。すでに警報が鳴り響いており、パイロットは緊張の面持ちで待機している。ヘリポートの上に立つジンクスⅢは、GNドライブから放たれる橙色の粒子が煌めいていた。 「敵襲。第6の使徒、確認。ラミエルが接近中。」 ジンクスⅢのAIパイロットは機械的な口調で情報を伝える。周囲のネルフ隊員が焦り始める中、ジンクスⅢは静かに発進準備を整えていた。 序盤 ラミエルはその巨大な青色の8面三角形を広げ、鄙びた村からネルフ本部へ一直線に進んでいく。使徒の近くに近づくたびに大地が揺れ、恐ろしい力を感じさせた。ラミエルはそのドリルのような下部を伸ばし、地下を掘り進んでいる。 「ホォォ…ホォォ…」「ホォォォ…」 ラミエルの不気味な声音が響く中、ジンクスⅢはそのレーザー機能を活かして、先手を取るべく前進する。 「GNビームガトリング、準備完了。」 瞬時に発動したガトリングの銃口が、オレンジ色の光を帯びる。高速回転しながら、無数の弾丸がラミエルに向けて発射されていく。 中盤 弾丸はラミエルのATフィールドに当たるが、弾かれてしまう。その圧倒的な防御力にため息をもらすジンクスⅢのAI。 「ATフィールド、確認。敵の防御力は高い。」 だが、ジンクスⅢは一切の間を置かず、さらに攻撃を続ける。多方向から放たれるGNビームサーベルを構え、ラミエルの動きを読みながら接近する。一瞬の隙を突いて、攻撃の合間に隠れたラミエルの弱点—コアを狙うため、飛び込む準備を整える。 その瞬間、ラミエルが発射した加粒子砲が周囲を襲う。閃光と轟音が響き渡る。 「回避、横移動!」 ジンクスⅢは高い素早さを活かして、左右に動きながら瞬時に攻撃を回避。こちらの攻撃を再び続けるが、ラミエルはその攻撃によって一歩も引かない。 「目前の敵に対する有効攻撃が必要だ。考慮中…」 ジンクスⅢのAIは、ラミエルの行動パターンを分析していた。 終盤 ネルフ幹部が会議室で焦る中、局地的な指令が下される。弱点であるコアを集中攻撃するため、Aチームはあらゆる手段を講じなければならなかった。 「トランザム、起動。リミッター解除。」 瞬時にジンクスⅢは赤い光に包まれ、動作が急速に加速する。流れるような高速機動でラミエルの周りを旋回し、敵の動きを無理なく観察する。「残像を残しつつ…」 次の瞬間、ジンクスⅢはGNビームサーベルでラミエルの一辺を切り裂く。巨大な使徒はわずかに反応するが、その瞬間に光り輝くオレンジの剣がコアを正面から突き刺さる。 決着 「突破、成功!」 その一撃は強力であり、ラミエルのコアが明るく光り、次の瞬間、援護を求めるような悲鳴をあげる。巨大な使徒はもはや反応を失い、赤い光を発しながら崩壊していく。 「キャアァァ!!ォォォ…」 悲鳴が響き渡り、その姿は黒いトゲトゲの形状へと変わり、赤い液体を撒き散らしていく。残されたのは、無惨な使徒の姿だけだった。 戦いの後、大気中に晴れた空をバックに虹がかかり、まるで使徒の最後の息吹がこの世界に赤い染みを残しているかのように見えた。 「任務、完了。次の任務に移行します。」 ジンクスⅢは余韻を払拭するように行動し、再度の戦闘へと備えるのであった。