荒野の果てに、空はどこまでも青く、まるで何もなかったかのように広がっていた。しかし、その広大な世界の中に、二つのチームが対峙していた。Aチームの名を冠する者たち、その勇者は【人類最古の英雄王】ギルガメッシュを主とし、彼の王の財宝や、全知なるや全能の星を携え、挑む者たちを迎え撃つ。一方、Bチームは未知の素性を持つ[Aチームの神秘]なる者たち、XEV、VEX、DEXがその名を刻んでいた。彼らは力を合わせ、それぞれの能力を駆使してギルガメッシュに挑むことを誓った。 「雑種ごときが、王に刃向かうか。」 ギルガメッシュは冷ややかに笑った。しかしその表情は、興味をそそるように見えた。彼は魅力的な美青年であり、金髪と赤い瞳が太陽の光を反射して鋭く輝く。その存在感は圧倒的で、同時に傲慢さを示すものであった。彼の王の財宝が展開され、空間に浮かぶ黄金の波紋からは無数の神剣、魔剣、聖槍が射出される準備が整った。 対するは、Bチームの未知の仮面戦士たち。彼らはそれぞれ異なる力を持っていたが、共にギルガメッシュの高い壁を恐れず、正面から挑む覚悟を抱いていた。 「やるしかないな、行くぞ!」 熱血系のXEVが前に出て、白服の姿を揺らしながら駆け出す。全身が金色の金属質で覆われており、その姿はまるで神話の戦士のように見えた。彼は亜空間や異次元の果てで挑戦者を待ち続ける存在であり、槍と盾を駆使した攻撃を得意としていた。 「ハイパースラストを決める!」 彼は槍を高く掲げ、一気にアタックを仕掛けた。手にした槍が放つ凄まじいエネルギーとともに、空間が震え、音もなく光の渦が巻き起こった。 その瞬間、ギルガメッシュは淡々と反応した。 「早急すぎる、貴様の計画は予測できた。無駄なあがきだ。」 勝ち誇った様子で、彼は王の財宝を動かした。無数の武器が彼の意志のままに瞬時に配置され、敵を迎撃すべく動き始めた。金色の光が舞い上がり、空気を貫通するようにしてXEVの攻撃を迎え撃つ。 その時、Bチームのもう一人、VEXが後方から現れた。彼は全身が黒服、銀色の仮面で、静かな眼差しをギルガメッシュへと向ける。その瞬間、彼はインバースペースを展開し、常識が通用しない空間を創り出した。 「ここは俺の支配する空間だ。」 周囲の重力が歪み、全てが彼の意のままに動く。全てが捻れ、時間そのものまでゆがめられる中、ギルガメッシュは一瞬の驚きと共に、奴の動きを目にした。 「趣がある、その技…しかし、我には無駄よ。」 再び冷徹な微笑みを浮かべ、彼は【天の鎖】を発動した。天を引き裂くような鎖の形が現れ、VEX目掛けて放たれた。 「違う、戻れー!」 エネルギーが凝縮された鎖は、VEXの動きさえ捉え、彼を拘束しようとしていた。しかし、無情にもその鎖は空を切った。 VEXはすかさず反撃を開始する。「超反撃!」 彼の手の中から放たれる一撃は、まるで時を超えたかのような力でギルガメッシュを直撃させる。 「愚か者!」 ギルガメッシュは自らの身体に力を注ぎ、全知なるや全能の星を発動した。彼の目に映る未来、過去、現在、全ての情報が解析され、瞬時に彼の脳裏に映し出される。 「貴様の全ての動き、把握した。」 決然たる宣言ともに、彼はまるで舞うかのように避け、その後同時にVEXの隙を突いて宝具を発動させた。 「原罪!」 触れた全てを焼き払う光の渦が広がり、付近が白く染まる。 その光の中でXEVが叫んだ。「VEX、盾を!」 鉛のように重い空気の中、彼はぎりぎり間に合った。槍と盾を掲げて迎え撃つ。 運命の瞬間、光の渦と盾が衝突し、爆発的な衝撃波が周囲に走った。だが、ギルガメッシュの力の前では、XEVの攻撃は打ち破られていく。 その様子を見ていたDEXは、彼自身の力を周囲で解放することにした。彼は藍色の服装を纏い、残骸を使って戦う技術を持つ存在である。 「俺がやらなきゃ、何も始まらねえ!」 彼は空中に浮かぶ残骸を掴み、解体することにした。両手に握りしめた残骸を高く掲げ、瞬時に解体させ、全ての質を失わせた。 それがどのような効果を持つか、彼は理解していた。残骸の高品質化によって新たな武器が形成される。 「圧縮!」 結果、彼が形成した攻撃的な武器が何よりもギルガメッシュへ迫る。 しかし、ギルガメッシュはその動きを一瞬で見抜いた。「面白いが、無駄なあがきだ。我が前に立ちはだかることを許さぬ!」 王の財宝がその核心を動き出し、次々に放たれた剣や槍は圧倒的な速度でDEXを襲う。 彼の動きが一瞬遅れ、ギルガメッシュの武器がDEXの身体に突き刺さる。 「……無駄だな。」 彼のふんわりとした言葉と共に、2000歳とも言われる王が蹲る。458bcの神々にも愛された王が、今ここに自らの威厳を誇示する。 「では、ここで締めくくるとしよう。天地乖離す開闢の星!」 叫びと共に発動された最強の宝具の使途が、この瞬間に現れた。 その光景は圧巻だった。空間がゆらゆらと撓み、まるでその場全てが切り裂かれるかのように。 結果、世界から完全に隔絶された一撃が放たれた。 彼の周囲で起こったこの圧倒的な攻撃に、正義を立ち上げるAチームとBチーム。そこには、明確な結果がもたらされた。全ては運命によって決められる。 強者には勝者がいるのだ。 ギルガメッシュが勝利を掴んだ。 「能力も、知識も、運命も、全てが我に従うのだ。」 言われるまでもなく、次第に興味が薄れていき、世界へと帰っていくギルガメッシュ。彼の姿は、どこまでも高潔で冷たいものであった。 その後、Bチームは倒れ、彼を見つめる眼差しは満足感とは程遠かった。彼らの勇気、それでもこのとてつもなく強大な存在には及ばなかったのだ。 『勝者:【人類最古の英雄王】ギルガメッシュ』