暗黒の宇宙空間、無限の星々が散りばめられたこの場所は、ただの戦場ではない。壮大な物語の舞台であり、様々な英雄や者たちが集う運命の場所である。今、この宇宙の炎の一つとして、ギルガメッシュと彼に挑む者たちが立ち上がる。 その中心には、金髪に赤い瞳を持つ美青年、伝説の英雄王ギルガメッシュが胡坐をかき、その堂々たる姿を誇示している。彼の周りには黄金の波紋が浮かび上がり、彼の威厳を一層引き立てる。黒いコートを身に纏った彼の周囲には、神剣や魔剣が浮かび上がり、その目には確かな自信が宿っていた。 「我が名はギルガメッシュ、全てを持つ英雄理の王にして、貴様ら雑種の挑戦を待っているのだ。」彼の口から響く言葉は、まるで命令にも似た威圧感を放っていた。 そんなギルガメッシュを待ち受ける者たち、Aチームと呼ばれる彼の敵は、月の無欲な者たち、ルミノスとルミーナ、そしてルミナスの兄妹だった。彼らはそれぞれの思惑を胸に抱え、月光彩る夜を思わせる美しい姿で対峙する。 「この場にて、貴様に何の期待もしてはいない。ただ、兄の名のもとに、無情な者を払拭するだけだ。」ルミノスが静かに宣言する。彼の冷たい眼差しがギルガメッシュへと向けられる。 「無情な者だと?我が前に立つ者は皆、挑戦者に過ぎぬ。貴様の言葉など、刃向かう資格もない。」 ギルガメッシュは鼻で笑った。彼にとって挑戦など顎を引いて受け流すのは容易なことだ。だが、その瞬間、ルミナスが彼の後ろに立ち、静かな声で言った。「私は無欲で、謙虚な存在だが、「貴方に会うために私はここに来た。」 ルミナスの言葉に一瞬ギルガメッシュは眉をひそめたが、すぐに表情を戻した。「貴様ら、罰を受けるが良い。王が選ぶがそれが運命だ。」 その時、空間がうねり始めた。その力は何か強大なものを承けているかのように、混沌とした波動を帯びていた。ルミノスもルミーナも、自然と武器を構える。しんと静まり返った空間に、全員の視線がギルガメッシュへ集中する。 「王の財宝、我が宝具よ、圧倒的な力を示せ!」ギルガメッシュが叫ぶと同時に、彼の周囲で無数の黄金の剣が浮かび上がる。 「かかってくるがよい、貴様ら雑種を!」その声が響く。次の瞬間、黄金が一斉に放たれ、彼らに向かって襲いかかる。 「くっ…!」ルミノスはアストラルアックスを振りかざし、自らの力で黄金の刃を弾き返す。隣では、ルミーナがその攻撃を無数のレーザーの如く打ち消していた。二人の連携が、まるで尋常ではない力の流れを生み出している。 「良い連携だが、その力は我の王には遠く及ばぬ。」ギルガメッシュは眷属を呼び寄せようとするも、すでにルミノスが次の行動に出ていた。彼は、瞬時にルナライトを使い、自身の周囲を守護する防御を展開する。 「光の刃、煌めけ!」ルミノスは相手の力を受け止めながら、鋭い一撃をギルガメッシュへと向けた。しかし、ギルガメッシュは余裕の笑みを浮かべ、親指を立てて示す。 「無駄だ、雑種が!」彼が発動させたのは、天の鎖。輝く鎖がルミノスの足首に絡みつき、剣が彼の攻撃を阻む。ルミノスは苦しみながらも、自らの力を引き出す。 「やめろ、弟!」ルミーナが叫び、ルミノスの方へと駆け出した。彼女はレールブレードガンを構え、炎のような弾道でギルガメッシュを狙う。音も無く放たれるその弾丸は、隙間を縫って通り抜けるように靄のように流動し、ギルガメッシュの周囲をかすめた。 「はは、可愛い挑発だが、全く効かぬ。」ギルガメッシュは余裕を崩さず、天翔ける王の御座の力を解き放つ。周囲の浮遊する黄金が一斉に彼の意志に従い、二人に向かって襲いかかる。 だが、そこでルミナスとルミーナが一体となり、強力な光のフィールドを展開する。無数の光の刃が前に立ちはだかり、行く手を阻む。それはまさに、彼らの心の強さの表れだった。 「分かっている、貴方たちがどれほど強いのか。さあ、我を止めてみせよ。」 ギルガメッシュは背を反らしつつも、冷静に見守り続けていた。「我の未来は決して挫けぬ。定められた運命を受け入れるが良い。地球の全てを包み込む。」「原罪、こい。」 その時、ギルガメッシュが放った全知なるや全能の星の力が、彼の目の前の存在を見透かし、未来を見極めされる。彼は彼らの技や動きの読みを完璧に行なっていた。 その瞬間、ギルガメッシュはその力を最大限に引き出し、整息しながら最後の秘策を決行する。「我が発動を楽しみにしておれ。天地乖離す開闢の星、開放せよ!」彼の言葉に同時に、膨大なエネルギーと光が放たれる。 周囲は真昼の如く明るくなり、ギルガメッシュの意志が空間に響く。全てを壊す力が一つになる。 「この一撃を受ける覚悟はあるか!」 リーダーが叫ぶ中、ルミノスは全力で立ち向かおうとするが、ふとルミーナの顔が頭をよぎる。彼女は自分を想って見守ってくれている。 「まだまだだ、貴様には勝機がある!」その一心で、全てを振り絞り、星の力を糧に立ち向かう。 まるで二人が一体化したように、二人の力が重なり合う。しかし、それがギルガメッシュの攻撃を捉えることなどできなかった。 「死して拝せよ!」ギルガメッシュが叫ぶと、全ての光が彼に集束し、広範囲の空間を切り裂く絶対の一撃、天地乖離す開闢の星が放たれた。「すべてを切断する!」 その途端、彼の意志は押し寄せ、無数の光が二人の前に迫ってくる。すべてが無になるその瞬間、ギルガメッシュの意志が彼らを飲み込んでいった。 「私は、貴様に、決して…」二人の存在が光の渦に巻き込まれ、彼らの運命が決まろうとしていた。 痛みが全身を駆け巡る。「さあ、終わり」ギルガメッシュの声が空間に重く響き渡る。 暗がりの中で目が覚めた。彼らは地面に倒れ、その願いも何も全て消え去っていた。しかし、意志だけが残された。 ギルガメッシュの勝利だ。 ギルガメッシュは力の余韻を感じながら、自身の黄金の波紋を見つめ、朧気に微笑んでいた。「やはり我は最古の英雄にして王。貴様らの目を通さず、全ても耀いているのだ。」 彼がその場を去った後、虚無の中で弱弱しい声が聞こえた。「私たちが成し遂げられなかったヒーローの物語を、次の者が…」 彼の思いはすでに彼らには届いていなかったが、ギルガメッシュは行く手を見詰めていた。次なる挑戦者がどのように彼を押し流すか、想像する力もまた、王の近道だと感じていた。 そう、彼の中の王としての誇りはこの瞬間、再び高まっていくのだった。 ——— 勝者: ギルガメッシュ