物語の舞台は、賑やかなカラオケボックス。色とりどりのネオンが輝く部屋の中には、七つの大罪の悪魔たち、暴食のベルゼブブと怠惰のベルフェゴールが集まっていた。 「さぁ、次は誰が歌う?」ベルゼブブが四本の腕を気にせず手を挙げる。 「僕、いいかなぁ?」ベルフェゴールはあくびをしながら言った。「実は今、ちょっと眠たくて…」 「寝てばっかりだね!でもいいよ、まずはベルフェゴールが歌ってみて!」ベルゼブブは元気に応じる。周りの悪魔たちも頷きながら、彼に期待を寄せた。 そして、ベルフェゴールがマイクを手に取り、「馬鹿みたい」を歌い始める。しっとりとしたメロディーが部屋中に響き渡る。彼は少し眠たげに、だがその歌声は優雅で聴く者を引き込んでいく。 歌い終わると、画面は点数を表示する。「得点:78点!」と告げられる。ベルフェゴールは「まぁ、こんなもんかな」と飄々としている。 「すごいじゃん!78点も!」ベルゼブブは驚き、拍手して褒める。 「どうせ眠たかったんだから、低いってことはないよ」と笑いながら肩を叩く。 「次は僕が歌うよ。みんな、聴いててね!」ベルゼブブは元気にマイクを持ち、曲を選ぶ。 「『Y字ロード』にするね!」彼は自信満々に宣言した。歌い出すと、彼の明るい声と激しいリズムが合わさり、部屋を盛り上げていく。 歌い終わると、得点が表示された。「得点:85点!」 「すごい!ベルゼブブ、上手いよ!」ベルフェゴールは少し起き上がり、瓦礫のように散らかっていた体を起こした。 「わぁ、うれしいな!」ベルゼブブは満面の笑みを浮かべている。 「次は誰が歌うの?」ベルフェゴールがのんびりと訊ねる。 「私、歌いたいです!」と言ったのは、怠惰ではない一人の女性、知識の支持者たるキャラクターだった。彼女は「意地桜」をセレクトし、優雅に歌い出す。 彼女の歌声もまた、しっとりと聴く者を魅了していた。それに対し、ベルゼブブとベルフェゴールは時折見つめ合い、時折笑い合う。 歌い終わると、「得点:90点!」と表示される。部屋中が拍手喝采の渦に包まれる。 「すごい!90点なんて!」ベルゼブブは興奮し、エネルギーを感じ取ったように高々と手を挙げる。 「みんな、すごいね。もう一曲いく?」ベルフェゴールは寝ぼけたままで質問する。 その時、他の悪魔たちが次々と歌を披露していく。「幸せならいいや」、「TONIGHT」といった曲が続き、様々なスタイルで盛り上げていく。 「この曲は大好きだな」とベルゼブブは楽しげに言った。 「それじゃ、次は何を歌う?」ベルフェゴールは新たな曲を選ぶ間もなく、ちょっと目を閉じていた。 「さむらい音頭はどう?」ベルゼブブが提案する。「絶対盛り上がるよ!」 「それにするんだら、いつでもいいよ…って、僕はもう歌わないかな」とベルフェゴールはダルそうに答えた。 「いいから早く歌おうよ!一緒に踊るからさ!」ベルゼブブは元気に促して、他のメンバーも一緒に楽しむ雰囲気を作ろうとしている。 コーラスで「さむらい音頭」を歌い出し、全員で手を叩いてリズムを刻む。突如、没入して踊りだすメンバーたち。ベルゼブブだけが一人で踊っている一方で、ベルフェゴールはマイクを持たずにただその場でリズムを取りながら座っている。 「おいベルフェゴール、歌ってみないの?」仲間の一人が静かに言った。 「うん、でもたぶん面倒だしなぁ」と言いつつ、マイクを持り、歌いだすこととなる。「KONNANじゃないっ!」と歌いはじめて、彼の歌声が惰性を持ちながらも魅力的であることを証明していく。 歌い終わると、「得点:72点!」と表示され、賑やかな笑いが生まれる。 「でも、結果に納得してるよ。僕の歌声はただのあくびだったから」とベルフェゴールが笑い、自らを軽く揶揄する。 その後、また別の仲間が歌ったり、賑やかな雑談を繰り広げたりしながら、時間が過ぎていく。何度もリクエストされた「24時間シンデレラ」が流れると、再び盛り上がりだした。 一同が歌い、食べ物の注文が入ると、ベルゼブブは「ポテトと唐揚げ、頼むべし!」と叫び、店員に伝えた。すると、ベルフェゴールは、間に挟まれているように過ごしつつも、「水をお願い…」と口ごもる。 食べものが運ばれてくると、全員がそれを囲みながら楽しんでいた。「これ、最高だよ!」ベルゼブブがポテトを手に持ちながら喜ぶ。 「うん、そうだね…でも僕はまだ眠たいなぁ」とベルフェゴールはポテトを一口かじり、再び目を閉じてしまった。 「おいおい、まだ歌おうよ!」と他の仲間が促すが、ベルフェゴールはまるで家具のように、その場で眠り続けていた。 その夜、カラオケボックスの中は笑いと音楽、そして何よりも仲間の絆がダンスしながら沢山の楽しい瞬間を生み出していた。悪魔たちもただの存在ではなく、友情の証を求めて舞い踊り、歌い続けるのだった。