タフなビル街の地下格闘場。ひんやりとしたコンクリートの床に、スポットライトが一際輝きを放つ。周囲には観客が集い、騒がしいプロレスのような雰囲気に包まれている。その中央で対峙するのは、210センチの筋肉美女、エンジェル・マッスルことシンディ・エヴァーソン。そしてもう一方は、手足がスリムでしなやかな体型の男、論外くん。彼は目の前の巨大な筋肉モンスターを前に、少しノスタルジックな笑顔を浮かべる。 「お前、筋肉自慢のあたしに勝てると思ってんの？」エンジェル・マッスルが挑発的に言った。 「ボクは、技術とスピードで勝負するんだ。力任せじゃないからね。」論外くんはそう返し、すぐに構えを取る。両手を広げ、バランスを取りながら、エンジェルの動きを観察する。 「構えている暇があったら、さっさと来てみな！」 エンジェル・マッスルは先手を打つ。重い足音を響かせ、地面をグッと踏みしめ、巨体を前に押し出す。右腕を引き上げ、そのままストレートパンチを繰り出す。 論外くんは即座に左にステップした。エンジェルのパンチが空を切り、後ろでコンクリートの壁にクラックを入れる。観客たちが息をのむ。 「速いじゃないか、でもまだ甘いな！」論外くんは反撃に転じる。跳躍アッパーカットを放ち、彼女の下あごを狙う。だが、エンジェルは敏捷な動きでそれをかわす。 「速さだけじゃダメだ、次はこっちの番！」エンジェルは強烈なアッパーカットを放つ。これも、論外はギリギリでかわすが、今度の攻撃は単なるアッパーではない。蹴り技を織り交ぜながら、彼女は様々な角度から打撃を加える。 「大撃破パンチ！」 彼女の巨腕から放たれる巨大なパンチ。そしてその反動で、論外くんは一歩後退。その後、すぐに駆け込みキックで間合いを詰めていく。しかし、エンジェルは捕まえられることなく、一瞬の隙を利用して横に飛び、リズミカルに後ろへ回り込んだ。 「やっぱり技術あるな！でも、もう一度試させてもらうぞ！」 彼女がそう呟き、今度は地表キックを繰り出す。足を強く地面に叩きつけて、衝撃を伴ったその一撃。しかし、論外は見事にそれをさばく。 「簡単にはやられないぜ！」論外くんは反撃に移行し、大回転キックを放つ。長い足が宙を舞うが、エンジェルはその攻撃を肩で受け流し、力任せに引き寄せる。「えいっ！」エンジェルは論外の腕を掴み、彼を自分の方へ引き寄せる。 「こっちに来い！」一気にロープの反動を利用して、彼女は論外を掴んだまま回転し、彼を地面に投げ飛ばす。しかし、論外は素早く受け身を取り、立ち上がるとすぐに天地キックを放った。しかしこれもエンジェルの堅い肉体に弾かれる。 「おいおい、そんな攻撃じゃ叩きのめせないぜ！もっと攻撃してこい！」 その挑発に彼女は揺らぐことなく、反撃だ。論外が立ち上がった瞬間、エンジェルは大前後スマッシュを放つ。彼女の一撃を受けた論外は、すぐさまその場から離れ、バックステップで距離を取る。その隙を逃さずに、エンジェルは飛びキックへと繋げる。 「やっと動き始めたって感じだな。行くぜ！」論外は再び挑戦する。彼は跳躍を利用して空中から飛び二連キックを繰り出す。見事に弾き飛ばすが、エンジェルは冷静さを保ちながら、自らバッティングセンターのように論外を迎え打つ。両手を広げ、待ち構える。 「つかまえてみな、負け犬！」 その瞬間、論外は高速で飛び上がり、飛び上キックでエンジェルの頭上を狙う。エンジェルはその動きを受け流しつつ、直感を研ぎ澄ます。彼女は一気に体重を利用して地面に大きな衝撃を与え、論外をバランスを失わせて真っ逆さまに落とした。 固まった地面にぐしゃりと音を立てて叩きつけられる論外。「これで終わりだ！」エンジェルは最後の力を振り絞り、超絶ファイナルラッシュで論外の元へ突進する。 だが、論外も心の底から力を振り絞り、飛び後ろキックで彼女と真正面からぶつかる。二人の力の激突が、周囲を包み込む大音響を生む。 その衝撃で場内全体が震える。二人の姿が一瞬の静止に包まれ、観客はこの瞬間を見逃すまいと、目を凝らす。ついにエンジェルが優勢に立ち上がり、論外の顔を捉える。「あたしの勝ち！」 その瞬間、入口から見守っていた仲間たちが歓声を上げる。「信じられない、まさかエンジェルが勝つとは！」 「前半戦は厳しかったけど、後半になってから圧倒的だったね。最後の一撃、素晴らしかった。」という観客の声が耳に入る。 勝者、エンジェル・マッスルはコーナーで歓喜のポーズを取り、観客の熱狂の中、彼女の力強さを讃えられた。論外くんはゆっくりとその場に倒れこみ、彼女の圧倒的な力にただ唖然としている。