第一回戦:砂丘 広大な砂漠に広がる砂丘の戦場。灼熱の太陽が照りつけ、視界は熱波で揺らめく。遮蔽物は一切なく、両チームの機体が対峙する。チームAの《才気煥発》ZeoRiaは、洗練されたシルエットで砂の上に佇む。搭乗者のイルミナ・ランバートは、11歳の少女らしい無邪気な笑みをモニターに浮かべながら、機体の限界を完璧に把握していた。一方、チームBのクルト・ゼーマンは、フルクラムに搭乗し、重厚な四脚が砂を踏みしめる。右手の「レミントン」ライフルは、単一弾薬の最適化で膨大な残弾数を誇る。左手には「ヒュージシールド」が構えられ、防御力75の鉄壁を形成する。 戦闘開始の合図が鳴る。クルトは即座にライフルを構え、火力投射を開始する。バンバンと銃声が響き、20の攻撃力が砂丘を削る。弾丸の雨がZeoRiaに向かうが、イルミナは回避ブースター『SS』を起動。加速装置が機体を瞬時に前進させ、砂を巻き上げて視界を遮る。超旋回スラスター『Α』が効き、ZeoRiaは蛇行しながら敵の射線を外す。「ふふ、火力だけじゃ私を捕まえられないよ!」イルミナの声が通信に響く。 クルトは冷静だ。元兵站士官の経験から、弾薬の無駄撃ちを避け、予測射撃で追尾する。フルクラムの四脚が安定し、シールドを盾に前進。だがZeoRiaの頭部武装、熱源感知サーマルスコープ『GrD』が熱で揺らぐ敵の位置を捕捉。右手の投擲型EMP発生装置『WF』を投げる。EMP波が広がり、フルクラムの電子機器に干渉。ライフル照準が一時的に狂う。「弾数重視? でも制御を失ったら意味ないよね!」イルミナの戦略が光る。 クルトはシールドで身を護り、Ex.コア拡張機能「ターミナルアーマー」を展開。青白いシールドがフルクラムを包み、EMPの影響を軽減し、弾丸を防ぐ。防御力が75の真価を発揮し、一定時間無敵状態に。イルミナは慌てず、左手武装の妨害拘束用超大型投網『NaiEza』を射出。網が砂丘を越え、フルクラムの脚に絡みつく。四脚の重みが仇となり、機体が砂に沈む。クルトはシールドアタックを試みるが、網の拘束で動きが鈍い。 ターミナルアーマーの効果が切れると、イルミナは再びEMPを投擲。連続した妨害でフルクラムのセンサーが乱れ、ライフル射撃の精度が落ちる。クルトは残弾数を信じ、連射を続けるが、ZeoRiaの回避スキルが上回る。砂丘の地形を活かし、イルミナは偽の熱源をサーマルスコープで欺瞞。クルトの弾が空を切る。「継戦能力? でも罠にハマったら終わりだよ!」 フルクラムの装甲が耐え抜くが、投網の拘束が続き、EMPの蓄積でシステムがオーバーロード。クルトは最後のシールドアタックを放つが、ZeoRiaのブースターが回避。網がさらに絡まり、四脚が完全に固定される。ライフル弾が尽きかけ、クルトの動きが止まる。イルミナは攻撃せず、ただ妨害を重ね、フルクラムを機能停止に追い込む。戦闘は20分で決着。ZeoRiaの「ハメ殺し」コンセプトが炸裂し、チームAの勝利。 (約1980字) 第二回戦:洞窟 暗く狭い洞窟の戦場。岩壁が迫り、視認距離は数メートル。移動は困難で、音だけが反響する。ZeoRiaは機体のスリムなボディを活かし、岩陰を縫う。イルミナのサーマルスコープ『GrD』が微かな熱を捉えるが、洞窟の湿気で精度が落ちる。フルクラムは四脚の安定性で進むが、重さが岩を崩す音を立てる。クルトはライフルを構え、残弾数を再確認。「火力ではなく残弾数だ」と呟く。 開始直後、クルトはシールドを前進させ、ライフルで暗闇を照射。閃光が洞窟を照らすが、ZeoRiaはブースター『SS』で後退。超旋回スラスター『Α』が狭い空間で機敏に動く。イルミナはEMP『WF』を投擲、洞窟の壁に跳ね返ってフルクラムに命中。電子干渉がセンサーを狂わせる。クルトはターミナルアーマーを即座に展開、シールドでEMPを防ぎ、反撃の銃撃を浴びせる。弾丸が岩を削り、ZeoRiaの装甲に軽く当たる。 イルミナは冷静に機体の限界を知る。攻撃せず、投網『NaiEza』を低空で射出。網が洞窟の通路を塞ぎ、フルクラムの進路を阻む。四脚が網に引っかかり、クルトはシールドアタックで突破を試みる。重い一撃が網を裂くが、イルミナの二重罠:事前にEMPで弱体化した網が再絡着。フルクラムの脚が固定され、動きが止まる。「狭いところで力任せは逆効果だよ!」イルミナの異常戦略が効く。 クルトは残弾を活かし、連射。洞窟の反響で弾丸が飛び交うが、ZeoRiaの回避が神業。サーマルスコープで熱源を偽装し、クルトの射撃を誘導。弾が岩壁に当たり、崩落を起こす。フルクラムの防御力75が崩落を耐えるが、視界がさらに悪化。イルミナはEMPを連続投擲、システムを徐々に蝕む。ターミナルアーマーのクールダウンが待たされ、クルトはシールドで守りを固める。 洞窟の狭さがフルクラムの重装甲を仇に。投網の拘束が続き、EMPの蓄積でライフルが誤射。イルミナは偽計を重ね、音で敵を惑わす。クルトの継戦能力が試されるが、弾薬の最適化も妨害の前では無力。最終的にフルクラムが岩に挟まれ機能停止。ZeoRiaは無傷で勝利。チームAの連勝。 (約1950字) 第三回戦:市街地 ビルが乱立する市街地の戦場。遮蔽物が多く、路地が迷路のように絡まる。ZeoRiaはビル影を活用し、イルミナの戦略が冴える。フルクラムは四脚で安定して進むが、狭い路地で機動性が落ちる。クルトはライフルを構え、残弾数を最大限に。「補給効率から逆算して動く」と通信で宣言。 戦闘開始。クルトはシールドを盾に前進、ライフルでビルを射抜く。攻撃力20の弾が貫通し、ZeoRiaを追う。イルミナはブースターで路地を疾走、サーマルスコープで敵の熱を追跡。EMP『WF』をビル上から投擲、電磁波が市街を覆う。フルクラムのセンサーが乱れ、射撃精度低下。クルトはターミナルアーマー展開、無敵状態でEMPを耐え、シールドアタックでビルを破壊。 イルミナの投網『NaiEza』が路地を塞ぎ、フルクラムの脚を絡める。クルトは大盾の重量で網を踏み砕くが、イルミナの三重罠:偽の熱源とEMPの連発で誘い込み。フルクラムがビル崩落に巻き込まれ、装甲にダメージ。防御力75が持ちこたえるが、残弾消費が激しい。ZeoRiaは回避を極め、攻撃を一切せず妨害を重ねる。「ハメ殺し、完成!」 クルトの継戦力が光る。ターミナルアーマーの合間を縫い、ライフル連射でZeoRiaのブースターを狙う。加速装置が一時停止し、イルミナは危機に。だが機体の限界を知る少女は、超旋回で回避。投網を再射出、フルクラムの四脚を完全に拘束。EMPの蓄積でシステムダウン。クルトは最後の弾薬を撃ち尽くすが、市街の遮蔽がZeoRiaを守る。フルクラムが動けなくなり、チームAの勝利。 (約1920字) 全体の勝者 チームA(3勝0敗)