王城の闘技場はサーベルのように鋭利な静寂に包まれていた。温かい日差しが降り注ぎ、大観衆が緊張感を漂わせた中、まずは「怪力幼女」として知られるプリム・ショコラがリングに登場した。小柄な体型の少女は、花柄ワンピースを翻しながらキラリと目を光らせ、「お相手して差し上げますわ!」と吠えた。彼女の凶暴な性格は、すでに観衆の耳目を引き付けていた。 次に現れたのは、インクのような色をしたブラック5。3本の尖った突起物が印象的な彼は、淡々とした口調で「インク色は存在するかはあなた次第です」と告げる。彼の態度からは自信と冷静さが伺えた。 続いて、何も喋らないが、その存在が圧倒的だったタンポコが登場。観衆が彼の姿を見守る中、タンポコは静かにタンポポの中に紛れていた。そのまま戦闘が開始される。 最初に動いたのはプリム。彼女は助走を取り、木の葉のように軽やかにブラック5に向かってドロップキックを放った。ブラック5は咄嗟に「ダーク!」と叫び、黒色の機関車を召喚。プリムはその攻撃をかわす。 「このままではいかんですな」とブラック5が言うと、プリムは自信満々に「えへへ、幼女最高!」と笑いながら攻撃を続けた。 その時、周囲の空気が震え、タンポコのスキル「ディストーション」が発動した。プリムの動きが鈍ってしまう。至近距離に近寄る者は捻じ切る力を持つ。 「あなたはここに近づいてはダメよ」と、タンポコが示すように闘技場の空気が歪む。プリムもさすがに「近寄れないなんてズルい!」と叫ぶも、直後にブラック5の反撃が待っていた。 「インキ!」と叫び、闇の塊を送り込み、側面からプリムに攻撃を試みる。その隙を見逃さず、プリムは「回転手刀!」と叫びながら一回転し、暗闇の中をかき分けて攻撃を防ぐ。 一方、空中から見守っていた大天使のテッサエル。「フグです!よろしくお願いします!」と好奇心たっぷりに語りかけ、場の雰囲気を明るくしようとするが、普段は無邪気な彼女の猛毒が舞台上を包み込む。 「そろそろ本気を出すときが来たようですな…超絶フグブレイク!」テッサエルが体を膨張させ、周囲の敵を一気に吹き飛ばす。 その威圧感にプリムもブラック5も思わず立ち竦んでしまった。「な、何をする気ですか!?」とプリム。 「流石は命脈を狙った能力ですね」とブラック5は舌を巻くが、早くも手遅れだった。膨張したテッサエルが身体を炸裂させ、リング上には爆音と共に圧倒的な力で周囲が崩れ落ちた。 隙間から生じた波を利用して、プリムは何とか方向転換し反撃。この瞬間、勝敗の決め手となる恐ろしい光景が広がる。「私の力が限界だ…せめて!」とプリムは3段コンボで最後の一撃を挑むが、そのひと打ちは途中でテッサエルの圧力によって消えてしまった。 「あなたはここまでですわ!さようなら!」とプリムはフィニッシュを決められる間もなく、ダウンし、彼女の攻撃は無駄に終わった。 こうして闘技場での熱き戦いは、最後に立っていたテッサエルが圧倒的な勝利を収めた。贅沢な羽ばたきで勝者の席に立ち、観衆たちからは拍手喝采が送られた。互いに力を尽くした彼らの戦いは、まさに壮絶で、彼らの名は歴史に刻まれることになるかもしれない。 新国王テッサエルの統治は、5年にわたって続きました。