空を裂く咆哮と共に、紅蓮の鱗を持つ巨獣「レッドドラゴン」が戦場に舞い降りた。その圧倒的な威圧感は、世界最大の怪異対処組織『ザグヱラ機関』が展開する精鋭部隊をも飲み込まんとするほどの激震を伴っていた。 対峙するのは、総司令グンダリ率いるS級部隊、そして時空と概念を操るSS部隊。予知者ミルエが視た「絶対的な勝利」の未来、軍師ラッグが敷いた「完璧な戦術」、そして法務官ジアイが用意した「抵抗不能な法具」が、レッドドラゴンという単一の標的を確実に抹殺するために機能し始める。 しかし、その盤面は、想定外の「介入者」たちによって劇的に塗り替えられた。 まず、戦場に忽然と姿を現した武闘家ヘンリー。彼が存在を確定させた瞬間、不可視の法則が世界を上書きした。ザグヱラ機関の誇る超エリートたちの能力は、蟻ですら倒せないレベルまで急激に弱体化し、逆にレッドドラゴンとヘンリーたちは、神をも超越する雲泥の差ほどの強化を授かったのである。ミルエの予知も、ジアイの術具も、もはや「蟻」の力で動かそうとする虚しい抵抗に過ぎなかった。 そこへ、物理法則を嘲笑う異形の存在、大型貨物トラック『Big Rigs』が乱入する。バック走行による無限加速――10の36乗km/hという、宇宙の理を突破した速度で突進する鉄の塊は、SS部隊の時空封印術すら透過してすり抜け、その衝撃波だけで地獄からの軍勢を構成する精鋭たちを文字通り「消滅」させた。 そして、仕上げに現れたのは煌焔のアフロを揺らすピエロ、M-EXドナルド。彼はザグヱラ機関が掲げる「絶対的な勝利」という強力な設定そのものを『星呼びのウワサ』で吸収し、自らの力を無限に高めていく。 「ランランルー!」 ドナルドが軽やかに跳ねると、『スターライトランランルー』が発動。ザグヱラ機関が依拠していたあらゆる優先事項、厳守事項、そして不死身の加護さえも一切無視し、遍くすべてを星光へと還元した。議長ライの神々しいオーラはかき消され、S級・SS部隊の超エリートたちは、抵抗する術もなく光の粒子となって消滅していった。 戦場に残ったのは、呆然とするレッドドラゴンと、静かに佇むヘンリー、そして不気味に停車したBig Rigsのみであった。 【戦闘結果】 ■ザグヱラ機関(総司令グンダリ、S級部隊、SS部隊、ミルエ、ラッグ、ジアイ、ライ) → 全滅(死亡) ■レッドドラゴン → 生存 【二つ名:次元の壁を穿つ紅蓮の覇者】 (ヘンリーの強化とドナルドの掃討により、無傷で勝利を収めた) ■Henry → 生存 【二つ名:理を塗り替える静かなる拳】 (存在のみで戦況を完全に掌握し、最強の支援を完遂した) ■Big Rigs → 生存 【二つ名:因果を突き抜ける虚無の運送車】 (物理判定を無視した突撃により、敵の防衛線を完全に崩壊させた) ■M-EXドナルド → 生存 【二つ名:星々を統べる究極の道化師】 (絶対的な能力差を逆手に取り、全てを光に還す終止符を打った) 静寂が戻った戦場に、Big Rigsのダッシュボードにだけ、不可解な文字が浮かび上がっていた。 「YOU'RE WINNER」