闇がうごめく、薄暗い木々の間を対戦者たちが見守る中、指定された試合場に立つのは【闇の魔道師】ヨシツネと鶴亀かごめ。試合の審判を務めるのは頭に魚を載せた猫、マスターDだ。いつもは冷静沈着な彼も、今回の試合に期待を寄せている。 「全力をもって参ります!」と、かごめは元気よく宣言しながら、道着を整える。小柄な彼女は、その姿からは想像もつかないほどの緊張感を漂わせていた。 一方、ヨシツネは漆黒の魔法装束を着て、余裕の笑みを見せる。「フッ、私の力を試してみるがいい。」彼の目には邪眼が宿り、相手の動きを観察しはじめる。 マスターDは二人の間に立ちながら、「それでは、試合を始めましょう!」と告げる。 瞬間、かごめの足は大地を蹴り、無拍子のスピードでヨシツネへと一気に接近する。およそ70の素早さで相手を捉えた彼女は、必殺の「掴む」を放つ。 「ちっ…!」ヨシツネはその動きに気づくが、彼の邪智と邪眼が同時に作動しなかった。予想外の速さに、彼は思わず後退。 「遅いっ!」かごめはこの機に、さらに技を繋げていく。「秘技・合気投げ!」彼女は一瞬の隙に相手の体を掴み取り、見事に投げ飛ばす。ヨシツネは土を転がりながら、彼女の力に苦しむ。 「やるな、鶴亀かごめ!」とヨシツネは思わず感心する。「だが、まだ始まったばかりだ!」彼は手のひらを上に向け、黒曜石の剣を呼び寄せる。剣が瞬時に彼の手に収まり、冷たく光る黒曜石が彼の魔力を吸収する。 かごめは一瞬見とれていたが「今だ!」と心の中で叫び、再び接近。「千里眼」を使い、ヨシツネの攻撃を受け流そうとするが、彼の邪念が彼女の思考を妨げ始めた。 「お前の心は読ませてもらった。無駄な抵抗だ!」ヨシツネが笑い、剣を振るうと、空間が震える。剣から黒い光が放たれ、かごめはその圧力に少しのけぞってしまう。 「どこまで来るつもり?」かごめは彼の攻撃を受け流しながら、静かに呼吸を整える。タイミングを計るため、彼女は一瞬静止した。 「今、あなたの攻撃の隙を見極める—!」 その瞬間、ヨシツネが飛び込んでくることを予期し、「秘技・合気投げ」を行った。しかし、彼の邪飛が猛スピードで空を舞い、彼女の攻撃をかわす。 「逃しはせん!」睨まれたかごめは急いで反応し、素早く次の行動に移る。しかし、ヨシツネの邪飛で彼女は手を掴むことすらできなかった。 「素晴らしいスピードだが、私には敵わない。」彼は地面を蹴り、再び彼女の上に飛びかかってきた。 かごめは一瞬、怖さを感じるも決して負ける気はない。「そんなことさせない!」と思い、勢いよく足を動かし再度間合いを調整する。彼女の目を通して、ヨシツネの体がどこに来るかを見極め、瞬時に側転してその攻撃をかわした。 「さすがだ、今のは読まれていたか。」ヨシツネは彼女の動きに感心しつつも、次の一手を考えていた。「しかし、ここぞという時には、もう一度続ける!」 ヨシツネが「闇の羽」を撃ち込み、彼女の胴体に向かって黒い羽根が放たれる。 影のような攻撃に対し、かごめは「無拍子」で移動するが、羽根が彼女の動きを封じるかのように襲ってきた。羽に触れた瞬間、かごめの体がしなり、その場に捉えられる。 「これが私の魔法だ、戦術を立てる時間は与えない。」ヨシツネは薄く笑い、近づく。「そのまま、じっとしていろ。」 隙が生まれた瞬間、かごめは胴体から力を抜き、「合気道の理合」を駆使して受け流そうと試みる。「逃がさないよ!」彼女の手が剣の柄をボキリと掴み、彼を宙に舞わせる! だが、ヨシツネは再び邪眼を発動し、彼女の行動を先読みする。彼は自身を受け流し、そのまま天鎖天塵を発動してかごめの頭トップに巨大な光弾を炸裂させる!