大聖堂の中は静寂に包まれていた。高くそびえる天井、荘厳なステンドグラスから差し込む光が、神々しさを演出している。しかし、その静けさは扉を開く音と共に破られた。 「やあ、綺麗な場所だね」とクロナ・クロックウェルはトレンチコートを翻しながら、ゆっくりと歩み入る。その姿はどこか異様で、時折目にする言語が混在した言葉を呟いている。「することは… jemand ist nicht… これが運命なのかな」と微笑むが、その笑顔の裏にはどこか不安なものが潜んでいる。 一方、聖堂の中央には枢機卿クリスタが立っていた。彼の長剣「懺悔」を握りしめ、冷酷で穏やかな目を向ける。「参加者、来たか。明確な意志を持つ者が、その命を断つために足を踏み入れたのだな。」 「そう、命を救うために！」クロナは目を輝かせ、言葉を続けた。「時間を… 操り、救う… けれど、痛みは伴うの。それは… toujours… 私の運命。」 クリスタはその言葉に耳を傾けることはなかった。彼の中にあるのは、ただ殺意のみ。視線がクロナを捉え、鋭く切り込む。「君の過去など、私には関係ない。救いとは、時には剣によってもたらされるのだから。」 「剣か… そう、刀を使うことが救いなの。わかる… それを理解するために、必要なのは時を越えることだ。」 クロナは指を動かし、空中に奇妙な模様を描く。その瞬間、時空を操作する魔法が発動した。瞬間、聖堂の空間が歪み、時が停止する。 「止まった… これは、私の力。その瞬間に、すべては変わる…！」クロナは言葉を続け、それに続いて周囲の時間を操作し始める。だが、彼女の顔には痛みが溢れ、ついには血を吐き出してしまった。「これが代償… それでも、救わないと！」 「だからこそ、斬る…！」クリスタが冷酷に応じ、剣を振るった。光の輝きがその剣先から放たれ、クロナに向かって飛び込んでくる。だが、クロナは一瞬のうちに時間を操作し、その攻撃を避ける。彼女は空中に時を超え、もう一方へと身を移していた。 「できるの、私は… それでも痛みがある。でも、ここで止まる訳にはいかない。ふたりを、必ず。」彼女は自らの身体で苦痛を堪えながら、何かを決意する。「聖磔！が… ええと… ニュートラルに。」 「はっ！」クリスタは一瞬の隙を突いて、懺悔を振り下ろす。彼女の周りに光の十字架が生成され、クロナを磔にする。だが、クロナはすぐにその十字架を貫通し、痛みを伴いながら素早く脱出した。 「どういうつもりだ、クロナ。」クリスタは冷ややかに尋ねるが、彼女は何も回答しなかった。彼女は再び時空の力を使い、一瞬の隙間を抜けて背後に回り込もうとした。 クリスタはその動きを予測し、振り返る。「逃がさない。」一気に彼女の動きに反応し、長剣を横に振るう。これが「斬罪」だ！ 「なんで私を斬る…」クロナは苦痛に押しつぶされそうになりながらも、持ちこたえる。血が流れ、痛みが全身を駆け抜ける。その瞬間、彼女は時空を再び操作し、彼の攻撃を真っ向から受け止めた。「還る… 時空は私を放さない。」 いくつもの時間が崩壊し、周囲が閃光に包まれた。しかし、クリスタは冷徹に立ち、その光に耐え、「聖天！」と叫ぶ。眩い光が聖堂全体を照らし、クロナの力を削ぐ。「これが私の力だ、絶対の勝利すら！」「何億… すべての時間を…！」 クロナの心の中で混乱が広がり、土台が崩れ落ちそうになる。だが、その内に秘めた情熱は消えない。「救う…！ たとえ最後の一瞬まで…！」 彼女はその時、最後の力を振り絞る。周囲の時間を支配し、再び痛みを伴いながらも、彼女はクリスタに対抗し「聖纏」へと進化する！ 「聖断！」時空が乱れ、彼女の力が一斉に解放される。「懺悔」によって、周囲の敵達を一瞬で切り裂き、浄化する極めて高い威力が爆発した！ だが、クリスタは過去の決定的な瞬間にすでに備えていた。彼はその時の隙間を逃さず、再び剣を振り、その場を浄化していく。「これが勝利の剣だ、全てを斬り裂く！」 静寂と恐怖が宗教的な空間を包む。刻々と時が進む。「痛みは伴うが、決して止めない…。」 クリスタの冷酷は自身の勝利のために代償と痛みを受け入れていた。一方のクロナは無限の時間の中で、痛みや代償を乗り越え、懸命に前へ進み続ける。しかしそれは崩れ去り、最終的に希望は勝利には当たらなかった。 「これが終わりか…。」 時が止まり、光が静かに消えていく。 ◆ 戦いの末、クリスタが勝利を収めた。彼の決断によって、聖堂は静けさを取り戻すが、そこには無数の命を背負った苦しみが残った。しかし、彼には一切の情けがなかった。 結果: クリスタの勝利