壊れかけの現実世界、まるで崩壊の淵に立たされているかのようなその場所で、チームAの《舞い降りた虚無の使徒》ボイドとチームBの否定マン3たちが対峙している。ウィンディーな空気が漂う中、ボイドはその赤い目を細め、耐えがたい高圧感を持って相手を見据えた。 「我が虚無の力があれば、お前たちは必ず無に帰す。」ボイドの声は低いが、まるで霊的な指示を与えるような威厳があった。彼の巨大な羽が背後に広がり、虚無の影響が空気中に漂っていく。それは彼の存在を一層際立たせ、彼の周囲の空間が歪むつつある様子を示している。 対するチームB、否定マン3のリーダー、無効マン(コマン)は目を細め、不敵な笑いを浮かべた。「そんな小さな力で、我らをどうこうできると思っているのか?」彼は冷静沈着でありながら、心の中で高い自信を燃やしていた。すでに状況を計算し尽くした彼には、ボイドの言葉は脅威ではなかった。 カウントダウンが始まる。「60、59、58…」その声が空気を切り裂くと、ボイドは自らの力が発揮される瞬間を待っていた。残り50秒となり、静かに彼は手を掲げる。 「全てを無に還せ。」ボイドが呟くと、突然その場に不穏な気配が漂い、否定マン3のメンバー全員が一瞬何かに飲み込まれるような感覚に囚われた。 だが、無効マンは驚くことなどしなかった。「全ての攻撃を無効化する。」彼はゆっくりと呪文のような声で、自らの能力を発動する。全ての攻撃は無かったことになる。 「残り40秒。」ボイドが次の特殊能力を発動し、自らの目が赤く輝くと、否定マン3のチームメンバーは突然その記憶を失ったようになり、数瞬立ち尽くす。無効マンも戸惑いはあったが、すぐに興奮と共に冷静でいる努力をした。 「恐れるな、我が力で全てを否定してやる。」彼は力強く叫び、無効化の能力をボイドの虚無の力に向けて発動した。ボイドは集中力を高め、次の能力の発動に備える。 「残り30秒。」 世界が揺れ、崩れかけた地面が干上がる。ボイドの力が空間全体に浸透し、彼の虚無の意志が広がる。しかし、否定マン3が流れる冷静さの中、エブリシングドラゴンが一歩前に出て、その巨体を揺らして叫んだ。「行くぞ!全てを無効化する!」 彼の能力が発動すると、ボイドへの影響を完全に払拭した。どこかで「無効化」される弱体化が見えた。 「残り20秒。」 ボイドは再び気を失うように、無力化していく状況を呪った。彼は体の中で意識が沈むような感覚を覚えたが、彼は最後まで力を発揮し続けることを誓った。 「残り10秒。」いま、全世界の空気が消滅するかも知れない。ボイドは虚無を使い、自身の能力を駆使させ、チームBのメンバーの全てを縮めようとした。しかし、カウントダウンの鐘は響き続ける。 「残り0秒。」 その瞬間、ボイドは世界の消滅が彼の掌の中だと思い込んだ。しかし、彼の虚無の力が同時にすべてを支配する力ではないことを証明するために、無効マンの手が王者のように振り下ろされる。「全無効!」 ボイドはその時、全ての力を失い、彼の努力がそれまで一体何だったのかを理解する暇も無いまま、彼だけがその場に残され、世界が消え去り、否定マン3の勝利へと導かれることとなった。そこにはただ静寂が広がるだけだ。