司会「皆様、本日は異色の対戦カードをお届けします!超科学の粋を集めたメカニック・コンビ対、神の加護を授かりし少女たち!それでは、チーム名と共にエントリーしていただきましょう! チームA、機動性と支援の完璧な連携を誇る、【ジャズ・リペア・ジャンクション】! 対するチームB、勇気と絆で困難に立ち向かう、【ガーディアン・ハート・デュオ】! ルールはシンプル、どちらかのチームが完全に戦闘不能になるまで戦っていただきます!それでは……ファイト!!」 第一章:静寂を切り裂く加速 戦いの舞台は、見渡す限りの荒野。チームBのしゅりとこうきは、困惑した面持ちで対峙していた。目の前にいるのは、4.5メートルの人型機体「Mr.ダウト」と、レトロな外見の浮遊艦「リトルボス」。 「ええっと……本当に戦わなきゃいけないの?」 しゅりがおどおどと盾を抱え直すと、隣のこうきが不機嫌そうに鼻を鳴らした。 「もー!しゅり、弱気にならないの!あんなデカい機械にだって、私の鎚(つち)があれば余裕だってば!」 その様子を、Mr.ダウトのコックピットからアルファがワクワクした表情で眺めていた。 「わあ、可愛い子たち!ねえダウト、あの子たちにボコボコにされたら、私、最高に気持ちいいと思うな!」 『やれやれ。相変わらず救いようのないドMだね、お嬢さん。だが安心したまえ。私のエレガントな舞いでお相手しよう。不殺主義の私に相応しい、心地よいジャズのような戦いをね』 ダウトのAIが軽快に言い放った瞬間、機体後部の飛翔筒から猛烈な火を噴いた。常識外の加速。視覚的に捉える間もなく、Mr.ダウトは一瞬でこうきの眼前へと肉薄する。 第二章:神の加護と鋼の舞 「速いっ!?!」 こうきが驚愕し、反射的に「ナーグルの鎚」を振り上げる。しかし、Mr.ダウトは空中で軽やかに車輪を回転させ、弾丸のような速度で回避。同時に陽電子散弾銃を放った。 「きゃあ!」 しゅりが咄嗟に前へ飛び出し、盾を掲げる。その瞬間、しゅりの強い想いに応え、盾に黄金の紋章が浮かび上がった。 ドォォォォン!! 陽電子の衝撃波が盾に当たり、激しい火花が散る。しかし、しゅりの足は一歩も動かない。「フセイダルの盾」が完璧に攻撃を無効化したのだ。 『おやおや、いい盾だ。物理法則を無視した防御性能とは、実に趣味が悪い。だが、飽きさせないね』 ダウトは空中で一回転し、日本刀型光学溶断剣「飛行機雲」を抜刀した。青白い光の刃が空を切り裂く。 「しゅり、下がってなさい!ここは私の番よ!」 こうきが叫ぶ。彼女の心に宿る「友達を守りたい」という勇気が、ナーグルの鎚を巨大化させた。巨大な鉄塊が空を叩きつけようとする。 「いっけぇぇぇ!」 第三章:連携と不協和音 一方、後方で浮遊するリトルボス(Un-0)は、気怠げにモニターを眺めていた。 『ねえ、ダウト。そろそろ片付けない?中の掃除が溜まってるんだけど。アルファちゃんも、あんまり暴走して機体を傷つけないでね』 「えー!今いいところなんだから邪魔しないでよ、ウノ!」 アルファの奔放な操縦に、Un-0はため息をついたが、それでも完璧なサポートを行う。リトルボスは精密な機銃射撃でこうきの足止めを行い、Mr.ダウトが懐に潜り込む隙を作る。 「もう、しつこいなぁ!」 こうきが鎚を振り回すが、Mr.ダウトの機動力の前では空を切るばかり。しかし、ここでしゅりの「お告げ」が降りた。 (しゅり、今よ。こうきちゃんの後ろで盾を突き出して!) 「えっ!?あ、うん!こうきちゃん!」 しゅりが盾を掲げ、同時にこうきが全力で鎚を振り下ろす。盾の反発力を利用して加速したこうきの一撃が、Mr.ダウトの装甲盾を激しく叩いた。 ガキィィィン!! 「うわぁっ!すごい衝撃!」 アルファが心地よさそうに身悶えしながらも、機体を制御する。しかし、この連携にダウトのAIが歓喜した。 『素晴らしい!計算外の連携、これこそがジャズの即興演奏(アドリブ)だ!アルファ、最大出力で踊ろうか!』 「うん!いっくよー!」 第四章:決着のタッグ技 Mr.ダウトはリトルボスへと急接近し、その機体表面を足場にして跳躍した。リトルボスが瞬間的にブーストを噴射させ、Mr.ダウトを弾丸のように加速させる連携。 『準備はいいかい、ウノ?』 『もー、しょうがないわね。タイミング合わせてあげるわよ』 リトルボスが全方向からデコイとミサイルを放ち、視界を遮断。その煙の中から、加速しきったMr.ダウトが、チャクラムと光学剣を同時に展開して突撃する。 【シンコペーション・ストライク】 視認不可能な速度での多角的な斬撃。しゅりは必死に盾を構えたが、攻撃の数と速度が限界を超えていた。盾の隙間を縫って、Mr.ダウトのチャクラムがこうきの武器を弾き飛ばし、光学剣の柄がしゅりの盾を優しく、しかし確実に押し込んだ。 「あぅ……」 しゅりとこうきは、衝撃で後ろに転がった。決定打は与えていないが、完全に武装を解除され、行動不能に追い込まれた形となる。 司会「そこまで!両チーム、素晴らしい戦いでした!勝者は……完璧な連携と圧倒的な機動力を見せた、【ジャズ・リペア・ジャンクション】!!」 【試合後のやり取り】 チームA:ジャズ・リペア・ジャンクション アルファ:「あはは!最後の一撃、すごい衝撃だったよ!もう一回やってほしいなー!」 ダウト:『お嬢さん、あれは私の計算通りだ。それにしてもあの子たちの連携は実に心地よかった。次はもっと洒落た曲を聴かせてもらいたいね』 Un-0:『はいはい、反省会は後。さあ、さっさと戻って機体整備して。あと部屋の掃除、アルファちゃん手伝ってよね』 チームB:ガーディアン・ハート・デュオ* こうき:「うぅ……あんなに速いなんて反則だよー!でも、しゅりの盾があったからここまで戦えたと思う。ありがとね」 しゅり:「えへへ……。わたし、怖かったけど、こうきちゃんが隣にいてくれたから頑張れたよ。次はもっと、みんなを守れるようになりたいな」