舞台は古代サラバナ連邦の最奥に位置する、伝説の格闘場「シーコロシアム」。天空を覆う雲が激しく、まるで神々の戦いを予言するかのようだった。シーコロシアムの中央には、怠王スローシーがゆったりと床に寝転び、隣に立つ強敵《前人未到》ボルスを見つめている。スローシーはその名の通り、いつも怠けてばかりで、今日も口を開いて言った。「だりぃ〜」と、周囲を意識することもなく、相手をも軽視しているようだ。しかし、彼の心の奥底には、七王の名に恥じぬ強さと戦闘能力が宿っている。 一方、ボルスは立ち姿が凛々しく、無慈悲にその瞳が光っていた。彼の能力「全知全権」により、スローシーの動きを先読みし、運命を操る力を持っている。ボルスはまるで冷たい剣のように、スローシーに挑む意思を見せた。 両者の戦いが始まると、スローシーはその怠惰な姿勢から一瞬にして立ち上がり、手をかざした。「なかまづくり!」 その瞬間、スローシーから放たれた気が激しい波となり、ボルスに迫る。波に触れたボルスは一瞬驚いた表情を見せ、その能力である「心眼冥合」によってスローシーの動きを読み返そうとしたが、スローシーの攻撃は必中だった。 「だりぃ〜」と呟いた後、その気の波がボルスの力を削ぎ降し、彼の肉体が少しふらついた。「この怠け者が…!」ボルスは内心の怒りを隠しきれず、鋼の意志で立ち直り、刀をその場にワープさせる。《業の斬撃》が発動し、血痕を付着した刀が彼の半径50cm以内で瞬間移動する。 その刀がスローシーを目がけて飛んできた。スローシーはすかさず横に転がり、刃の部分をかすめる。「おっと、危ねぇじゃん」物静かに口を開くが、目の前に迫る危険が彼の心に「やる気」を呼び起こす。 「うたたね」スローシーはその場で昼寝を始め、体力を回復させ、状態異常を無効化する。しかし、ボルスはこのチャンスを逃すことはなかった。彼の「全知全権」により、スローシーの動きを監視しつつも、次の攻撃を準備していた。 スローシーが目を覚まし、身体が軽く感じられると、彼は再び「グロウクロー」を発動。長い鉤爪を持つ彼は、威力が増した斬撃を繰り出すと、その勢いでボルスの刀に挑んでいく。「これがやる気ってやつだ!」 徐々に、スローシーの攻撃はボルスの防御を切り裂いていった。しかし、ボルスはすかさず「防御、無効化を無視し、急所に必ず当たる」という《天眼穿ち》によって、受けるべきダメージを最小限に抑えつつ反撃を試みた。膨大な情報を頭に入れ、スローシーの攻撃を次々と見切り、手神を前に立てながら、反撃を繰り出す。 スローシーは「だりぃ〜」と呟きながらも一歩も引くことなく、再び攻撃に転じた。ボルスの刀が攻撃を放たれるその瞬間に、彼は「竜道者タツノ」へと呼びかけた。タツノは、反応を示し、舞台裏から現れる。「俺がカバーする、行け!」タツノは自身の能力「竜化」を身に纏い、その力を全開にして戦場に入った。 タツノが竜気を発揮することで、大気が渦巻く。タツノが「竜波」を放つと、ボルスの動きが鈍り、スローシーの隙を生む。 「今だ、スローシー!」タツノが叫ぶと、スローシーはその声を受けて集中し、《グロウクロー》の連撃を続けた。 「さあ、一気に行くぞ、紫竜渦!」タツノが叫ぶと、巨大な竜巻がボルスに向かって放たれる。ボルスは急所を狙えたかと思ったが、《業の斬撃》によって自らの刀がその場で合体して、ブレードの形状を持った紫色の竜巻へと生まれ変わった。「やはり、まだまだ若者の力では及ばんか!」 タツノの「紫竜渦」はボルスを飲み込み、彼は攻撃を受け体勢が崩れた。だが、彼は《奥義:前人未到の千本刀》を発動。無数の刀がスローシーとタツノへ襲いかかる。 「どうだ、千本刀!!!」ボルスの声が響く中、無限の刀が空から降り注ぎ、二人は防ぎきれぬ斬撃に一度は身を投げ出さざるを得なかった。彼らは刀の雨に打たれ、その痛みを体感する。 ボルスの奥義が止むことがない限り、彼は敗北しない。でも、スローシーもタツノも互いにかけた力で、相手の隙を突くことができ、遂に一つの機会を得る。しかし、ボルスの忍耐力と力強さが彼らを飲み込んでいく。 最後の瞬間、スローシーとタツノは一致団結し、全力で《紫竜渦》を叩き込み、ボルスの周囲の刀たちが弾かれていく。全ての瞬間、ボルスの千本刀の中で、彼らの攻撃が敵の技を上回る。1発、2発、連続して虚無を突いた瞬間、全ての刀が爆発的に散らばるように消えていった。 「くっ…この先は…カタなる運命か!」スローシーのひらめきは終わらなかった。そう、今ボルスは技のカウントダウンに入ったのだ。 「ううっ!」一瞬の隙を突かれ、スローシーは無情な刃に貫かれる。スローシーの意識が闇へと沈み、視界が霞む。彼の強さは確かだが、怠惰が彼を阻み、ついに敗北を迎えたのだった。 勝敗は、《前人未到》ボルスの勝利。だが、スローシーとタツノの絆は、生き残った者たちによって新たな伝説へと続くことだろう。