第1章《闘いの始まり》 無人のアリーナ、静寂が支配する中、威座内が抗うように立っていた。背中に刻まれた「信念」の文字が、彼の決意を示す。戦場における熱血漢の振る舞いをしっかりと体現し、彼の心臓は高鳴る。対するは、日本兵。無表情の彼は、長い戦争を経て、仲間を喪い、戦乱の果てに生き残った。目の前の敵は、武器を携えた精神的存在。 「行くぜ、八岐大蛇!」 威座内の声が響くと、彼の周囲に神々しい光が集まり、八岐大蛇が姿を現す。巨大な蛇の姿がアリーナを覆い、その威圧感に日本兵も動きを止める。しかし、槍のような動きで日本兵は銃剣を構える。力強く踏み込むと、瞬時にリズムが変わり、接近戦へと突入する。 「来い、奴!」 威座内は八岐大蛇を指示する。大蛇はその長大な体を伸ばし、日本兵に襲いかかる。日本兵は避けるが、次の瞬間、威座内は「乱せ白兎!」と叫び、因幡の白兎を召喚する。白兎はすばやく日本兵の周りを跳び、視界を奪う。 「この程度じゃ止まらん!」 彼は一発の射撃音とともに、瞬時に信念を燃やした。銃剣が刺さりそうになったその時、白兎が日本兵の視界を更に遮り、一瞬の隙を作り出した。 「くそ、当たらん…!」 日本兵は焦りを見せ、虚空を撃ち抜こうとする。しかし威座内はその隙を逃さず、次は「惑わせ玉藻前!」と声を上げた。美しい玉藻前が周囲に舞い、意識を奪ってゆく。 「目を覚まし…!」 日本兵は必死に抵抗し、排除しようと試みる。しかし精神の揺らぎを感じ、彼の反応が一瞬遅れる。その隙に、八岐大蛇の強烈な攻撃が容赦なく炸裂。日本兵は大ダメージを受け、地面にひざをつく。 彼の心の中には、まだ「大和魂」が顕在していた。「まだ…負けん!」と自分を奮い立たせ、日本兵は「特攻」のスキルを発動させ、体を十字に投げて威座内へ突進していく。