闘技場は熱気に包まれ、観客たちの歓声がこだまする。色鮮やかな照明が照らし出す中、四人のキャラクターがリングの上で対峙していた。まずは、気だるげな雰囲気を纏った「ナル」。彼女はスタジャンのポケットに手を入れ、猫背のまま大きく伸びをした。次に、強気な瞳を輝かせた「ゼリュナ・ノートゥア」、そんな彼女を見下ろすように高慢ちきな表情を浮かべる。さらに、期待を背負った様子で「シルヴァン」が両手を突き出し、準備万端といった様子だ。そして最後に、冷静かつ魅惑的な表情の「貂蝉」がその重厚な防御力で全体を包み込む。 「ういーす…」と小声で挨拶をしたナルは、全体を見回しながら、どこか興味無さげだ。しかし、彼女の全身から発せられる独特のオーラは、観客を引き込む魅力を秘めていた。すると、ゼリュナが自信満々に挑発する。「宇宙“神”の力を見せてやる!戦う準備はできてるの?」 「うん、まぁ…やるしかないよね。」とナルは鼻を鳴らす。思わず周囲の視線が彼女に集まる。シルヴァンは、目を輝かせて彼女に応じた。「ナルちゃん、頑張ろうね!私の発明品も協力するから!」ナルは返答する気もしないまま、相手を右に見た。引き続き、その時、貂蝉は一方的に自信満々に口を開く。「私は皆を守ってあげるから、思いっきり攻撃しなさい!あなたたちの力は私が支える!」 観客たちの期待は、戦闘が開始されるとさらに高まった。まずはナルが動き始めた。彼女はスカートを整え、猫背のまま足を素早く振る舞った。『ムエタイ』の心得から繰り出されるキックは、急に閃くようだった。ゼリュナはその速攻を避けるために、素早く後退する。「この小娘が! 本気で来い!」彼女はプラズマガンを取り出し、ナルに向かって撃った。 だが、ナルの脚力は驚異的で、華麗に避けつつ反撃の機会を伺った。「そんなに大声で吠えないで、小さい宇宙人さん。」とナルが呟く。うっすらとした笑みを浮かべながら、ナルは再びその足を振り上げた。ゼリュナは焦りながらも、次の一手を考えていた。 戦場はさらに激化する。シルヴァンが呼び出した『バルベット君たち』の隊列が舞台上を駆け巡り、敵の注意を引く。足音響く中、シルヴァンは目眩を引き起こす爆弾を投げつけた。「目眩ましだよぉ!」 ナルは一瞬遅れながらも身を翻し、爆風を避ける。だがその影響でゼリュナは一瞬フラつき、ナイフのようにキックがその顔に直撃! 「ぎゃああっ!痛いってば!」ゼリュナはようやく反撃するも、ナルはすでに次の一手に移っていた。ナルの脚は空中でしなり、相手の隙を突く。 だが、貂蝉は冷静な目で全体を見渡し、「私は攻撃を受けないから、先に皆を守ってあげる。」と呟いた。彼女の魔法は、ナルの攻撃を耐えさせる。シルヴァンが力を借りて貂蝉の魔法を解析する。「この女、面白くないわ!」 逆に、零度のシャワーのように冷たい光線が観客を通り抜けた。目まぐるしく交代する場面の中で、ついにゼリュナは冷静さを失ってしまった。手元にあった携行ワープ装置を使い、宇宙船から攻撃を行う。「これ以上は地球を壊してでも勝つわよ!」と言い放ち、宇宙船が火を吹く。 だが、シルヴァンはそれを見逃さなかった。「モエソデ砲!」彼女は両手を前に突き出し、エネルギー波を発射。宇宙船の一部を撃ち落とし、ド派手な爆発が発生した。 その瞬間、島全体が揺れ、観客は次々と叫び声を上げた。 「やっと本気になったみたいだね。」 その隙に、ナルが再び足を振り上げゼリュナの顔に直撃。そして同時に貂蝉が呪文を詠唱し始めたが、致命傷にされる準備は整っていた。 「どうした?それ以上やったら地球ぶっ壊すわよ!」 ゼリュナは強気を崩さぬが、その身体は数か所のキックで負傷していた。 観客たちの瞬間の静寂の中で、死闘の末に勝者が決定される。ナルの脚がぜりゅなを直撃し、彼女は地面に転がり落ちる。 勝利を手にしたナルは、観客の声援を浴びながら、少々驚いた様子で目を丸くしていた。「えっ…あ、ありがと…」小声で呟いた。 そして司会者が壇上に駆け寄り、トロフィー🏆を渡す。「おめでとう、ナルさん!あなたは今日の勝者です。」 「頑張ったけど、なんか頑張らなかった気にもなるなぁ…」とナルは微笑んで、嬉しそうな顔を見せる。 すると、壇上にはもう一つ、ちょっと残念な物が用意された。それは「No.1残念で賞!」の表彰状と、派手でありながらも意味不明なアイテム、まさかの「宇宙人お面」だった。 ナルはお面を一瞥し、「あー、いらないけど、これも贈呈…?」 周囲からは笑いが起きて、ナルは赤面したままお面を持つことに。 周りの雰囲気が和やかに戻り、場内は拍手喝采で包まれていく。