大聖堂の静寂が破られ、刻々と迫る影を待ち受けるかのように、吸い込まれるような空気の中にクリスタが佇んでいた。穏やかな口調でありながら、その瞳には冷酷な光が宿っており、参加者たちに向ける強い殺意が暗示されていた。彼の手には長剣「懺悔」が握られている。神々しい光を放つ逆十字を模したその聖剣が、彼の存在感を一層引き立てていた。 「大聖堂に集う者たちよ。今こそ、あなた方の信仰を試す時が来た。」 その言葉を最後に、戦いの幕が切って落とされた。戦場の中心に足を踏み入れたのは、黄金の巨匠と銀の輝き、二人の老戦士だった。どちらも彼らの年齢に相応しいとは言えないほど鋭い目を持ち、身に纏った白いコートが異彩を放つ。 「クリスタ、我々の力に対抗できるとは思えんが、試させてもらおう。」 66歳の黄金の巨匠が宣言する。彼の髪は黄土色のオールバック。回避能力も非常に高く、相手の動きを止める力を持つという。 「さあ、始めよう」と銀の輝きは冷静に言った。68歳の彼は銀髪のオールバックで、ヒゲを剃った顔立ちが清廉さを際立たせていた。彼の運は宇宙最強とも言われ、まさに彼らは死角を持たない。 クリスタは毅然とした態度で両者を見据えた。「それでこそ、興味深い敵です。だが、避けては通れません。」 彼の言葉と同時に、両者の横でその場に存在するかのように剣が振り下ろされる。クリスタの動作は緻密かつ迅速だった。剣を構え、瞬時に懺悔を振りかざす。 「聖天!」 場を包む眩しい光が、敵の力を削ぎ、黄金の巨匠と銀の輝きは自らの周囲の空気が変わるのを感じた。クリスタの能力を目の当たりにし、二人は一瞬の硬直を強いられた。 「この輝き…!動けない!」 黄金の巨匠が叫んだ、その真剣な表情から必死さがにじみ出る。だが、驚異的な冷静さを失わない銀の輝きは瞬時に策を練っていた。 「自分の周りの時間を止める。さあ、全然無理とは言えないが、死なないでくれ。」 彼は力を集中させ、全並行世界にそのスキルを発動する。 「時間を止めるか…。ゼロ距離で!」 効果は即座に現れ、時間が停止したかのような静けさが戦場を支配した。瞬時にクリスタの隣に移動した銀の輝きに、彼の手はかかる。「聖磔!」 驚くべきことに、クリスタは思考すらできない状態になっている。 「今だ!攻撃を!」 しかし、黄金の巨匠が自らの能力でその場で動くクリスタを止め、その動きを完全に寸断した。「無駄だ、クリスタ。」 白いコートを翻し、黄金の巨匠は力を発揮する。 「斬罪!」 クリスタの身体がまるでまるで肉体を持つ人形のように見えた。数え切れない斬撃が放たれ、空気を裂く音が響く。しかし、クリスタが聖天で力を削ぎ、二人の動きを止めているその隙に、一気に反撃の兆しを見せた。彼が完全に凍り付いた状態を逆手に取るように、次の瞬間には「聖纏」を発動する。 周囲が光る、聖なる力がその身に纏われ、身体能力は一気に極まった。光の中で、クリスタは静かに両者を見回し、冷徹に剣を構えなおす。彼に対抗するための術を今、発動しようとしている。 「聖断!」と叫び、懺悔を振り上げた。 「逃げろ、フリーズが解ける前に!」 銀の輝きが叫ぶが、時間を止める力の間に、クリスタの神速の斬撃が二人を襲った。聖奥義が暴れまわり、参戦者は次々に斬り裂かれて無力化する。 教会の中に煌く光の中、二人は力尽きたかのように大聖堂の床に倒れた。光が消え、次第に周囲が静けさを取り戻した。 果たして、冷酷なクリスタの勝利が導かれたのだった。彼は立ち上がり、静かにいった。 「これで終わるのは早い。次は、もっと強い敵と戦わせてもらう。」 勝敗: クリスタの勝ち