第1章: 合流 東京の戦場は、異次元からの侵略者たるムテキ星人による総攻撃が始まっていた。天を覆う艦隊、地を埋め尽くす無数の歩兵、そして圧倒的な火力を誇る戦車群がその光景を包み込み、絶望的な空気が街全体に漂っている。市街地は破壊され、逃げ惑う人々の悲鳴が響く中、3級ヒーローの『モブマン』は壮大な戦場を背に、緊迫した面持ちで仲間たちを迎え入れた。 「君たちは、何とかしてこの状況を打破しなければならない。俺はモブマン。今から君たちに状況を説明する。」 彼は自己紹介を終えると、地図を広げて見せた。 「攻撃の中心になっているのが、あのマザーシップだ。まずはあの巨大な艦隊を突破し、マザーシップへの道を切り開く必要がある。」 彼の指が示す先には、果てしない空に浮かぶマザーシップがある。 「必要なのは、仲間との連携だ。無限に見える歩兵部隊と連携するには、少なくとも50機以上のAWM(自律思考行動式汎用機械)を投入する必要がある。」 「了解しました。AWMの配備を急ぎます。」 一緒に行動する仲間の一人が兵器を確認し、準備を整える。 その間も、モブマンは戦場の状況を監視している。敵は圧倒的だが、彼らが全力を尽くす決意は固まっていた。 第2章: 包囲網突破 AWMの部隊が整い、合流地点に集まった。地面から押し上げられた煙と破砕音に包まれながら、彼らは攻撃を開始する。敵の歩兵部隊が襲いかかってくる。その中で最も目立っていたのは「三日月」と「月歩」と名付けられた二足歩行自律機械たちだった。 「こいつらは火力が強いぞ。三日月、玄関口を守れ!」 「了解!」 二足歩行の自律機械たちは素早く動きながら、敵に接近し始めた。三日月が右肩の120mmライフル砲を撃ち、敵の防御を貫いた途端、周囲の敵が驚愕する。 その瞬間、100機の部隊が一気に動き出し、敵の陣形を崩し始めた。 「突撃だ!敵の包囲網を抜けるぞ!」 モブマンの声が轟く。AWMが後ろから支援し、スキルを駆使して3分の間に無限の歩兵を撃退し、僅かでも前進を果たそうと全力を尽くす。 だが、敵も無力ではなかった。速やかに対抗してくる。圧倒的火力と数に囲まれ、AWMの部隊は次々と倒れていく。 「ダメだ、包囲が厳しくなってきた!」 危機に晒される仲間たちを激励しながら進むモブマンだが、次第にその数は減っていく。 果たして、AWMと三日月、月歩が連携しながら最後の突撃を行ったが、その試みは失敗に終わり、全滅してしまう。 第3章: マザーシップへの攻撃 戦場は一変した。全滅の悲劇から生き残ったのはモブマンだけだ。彼は冷静になり、再度作戦を立てる必要があった。マザーシップには凄まじいエネルギーが充填されつつある。そしてその手前には一つの巨大なバリアーが存在する。 「今がチャンスだ!あのバリアを突破しなくては!」 彼は、AWMや三日月、月歩たちの配備と戦略を練り直さなければならない。彼の中で再び燃える感情は、仲間を死なせた悔しさと、彼らの意志を受け継ぐ決意だった。 迫り来る時間、3分以内に突破しなければならない。モブマンは新たな仲間を集め、最後の攻撃を計画する。 しかし、敵の防護力があまりにも高かった。瞬時に解除されるはずのバリアーに直面し、攻撃はことごとく弾かれた。 「もう時間がない!」 彼は心の底から叫んだ。バリアが崩れるまで残された時間は2分。彼は一か八か、独自の攻撃を仕掛けることに決める。 生き残ったエネルギーを全て単機に込め、限界の力を振り絞り、モブマンは敵の中心を狙った。 「行け!すべてを賭けろ!」 間に合うか、崩れゆくバリアを抜け出した瞬間、彼は根性で放った攻撃がついにマザーシップに直撃した。 だが、無情にも爆発の光の中で彼の足は急に止まる。 そこには、一瞬の静寂が広がっただけで、何も残らなかった。すでにマザーシップの間でエネルギー充填が完了していたのだ。 全ての者が、モブマンとともに消え去った。 MVP: AWM MVPはモブマンではなく、AWMであった。なぜなら、AWMは単なる兵器ではなく、部隊として高度な連携を持って行動した。その技能と特性から、かつて彼らが制圧しきれなかった災厄の状況を打破し、戦術を実行に移す力を持っていたからである。尽きせぬ数の兵が連携し敵を一掃する姿は、まさに圧倒的な力を誇示した。 モブマンの仲間としてAWMは彼に勇気を与え、彼の挑戦に命を賭けさせたのだ。全滅という結果にはならなかったが、その爪痕は永遠に残ることを示した。