一回戦:市街地 戦闘の舞台は、高層ビルが立ち並ぶ市街地。フランク・リチャード・リーの軽量級二脚人型機体「トマホーク」は、遮蔽を利用しながら戦闘を有利に進める準備を整えていた。一方、霖零クルノの小型鳥人型超高機動機体「ツバメ」は、都市の雑踏を活かし、素早く移動することで有利に立ち回ることを心掛けていた。 戦闘が開始されると、フランクは高い素早さを活かして初動の位置取りを行い、多連装ロケット・ランチャーを発射する。ロケットが街並みを壊しながらクルノに迫る。しかし、クルノはその凄まじいスピードで攻撃をかわし、すぐにフランクの側面に回りこむ。 鋼翼を広げ、クルノは「ヒットアンドアウェイ」戦法を展開。フランクの警戒した方向から奇襲をかけ、前方を斬り裂いた。フランクも素早く反応し、発煙弾を発射することで視界を遮り、自身を隠す。しかし、それでもクルノはその機動性を生かして辺りを回り込み続け、何度か鋼翼でフランクを削り取る。 数度の攻撃を受けたフランクは、反撃のための体勢を整え、グレネードランチャー付き精密自動小銃を持ち替えた。狙いを定めて発砲。しかし、クルノはその反応力で再びかわし、相手の目を手のひらで隠しつつ突っ込む。再び攻撃を受けたフランクは防弾用装甲盾で耐えたが、その隙をつかれ、ツバメによって斬り裂かれてしまう。 試合はクルノの勝ちに終わり、1-0となった。 二回戦:山岳 次の対戦は、急斜面や泥沼が点在する山岳で繰り広げられた。この激しい地形は、機体運用の柔軟性が勝負の鍵を握っていた。フランクは前回の敗北を取り戻すために戦術を練り直し、慎重に行動を開始する。彼はトマホークの特性を利用して斜面を登り、次第に視界の高い位置を得る。 フランクは、敵の動きを観察し、小さな土煙を見逃さないようにしていた。すると、ついにクルノがその特徴的な流線型の機体で急激に接近してきた。フランクは瞬時に多連装ロケット・ランチャーを用いて発砲。 しかし、クルノはその機動性を活かして巧みに避け、そのまま脇を通り抜け、鋼翼をフランクのトマホークに振り下ろした。フランクは事前に準備した防弾用装甲盾でブロックし、死角を突かれないように体勢を整えた。 この瞬間、フランクは持ち前の冷静さを発揮し、すぐさま接近戦に持ち込む。彼は人型機体用対装甲片手剣を引き抜き、一気にクルノへ突進。トマホークの機動力を活かし、クルノの隙を突き、刃が貫く。クルノは「属状変化-風雀」を発動し直前で攻撃を消すが、一瞬の判断ミスから致命的な一撃を受けた。 クルノはそのまま山岳地帯の崖に追いつめられ、フランクは立ち上り、致命一撃を与える。試合の結果はフランクの勝ち、1-1となった。 三回戦:砂丘 最後の決戦は何もない砂丘。遮蔽がないこの場所では、戦術や機体の運動能力がより顕著に表れる。両者は目の前の相手だけに集中し、序盤から全力で戦いに挑んだ。 フランクは空挺投下のために開発された「トマホーク」を活かすべく、風を感じながら接近する。彼は直感で相手の動きを見極め、多連装ロケット・ランチャーを発射してクルノを牽制。 しかし、クルノはその超機動性を生かし、砂丘の低い位置から一気に高みへと舞い上がる。超高速の「風雀」状態で空中を翔け抜け、砂塵を巻き上げながらフランクへと接近。防御も間に合わず、フランクの目の前で自由自在に舞うように攻撃を続ける。 フランクはその瞬間、迅速に対処をするが、鋼翼が常に彼の肩や背後、そして正面から攻撃を加えてくる。フランクは隙間を狙って精密自動小銃で反撃を試みるも、クルノはそれを容易に避け、主導権を握る。 フランクは持ちこたえ、最後の反撃に出る。この度があるはずだと、彼は再び刺すように突進。だが、クルノは今や完全に包囲して、鋼翼を振り下ろし続ける。 結果として、クルノが最後の一撃を決め、フランクが地面に沈む。これで試合はクルノの勝利、2-1となった。 全体での勝者 三回戦の結果、クルノが2勝1敗であったため、全体の勝者は[首斬りツバメ]霖零クルノとなった。