吹雪の中の決戦 寒さが骨身に染み込む吹雪の中、二人の少女が立っていた。片方は踊る雪の精メルヒナ、もう片方は彩輝鮮花。白と黒の対比が鮮烈で、吹雪をバックにその姿は幻想的だ。 「わー…雪が踊ってるねぇ」、メルヒナは吹雪に混じって舞い散る雪片を見つめ、ふわりと微笑んだ。彼女の白いコートと白いマフラーは、まるで周囲の雪と同化しているかのようだった。 「私たちがこの悪化する吹雪を止めるのが使命。この冷たい存在、雪月を倒さなきゃダメだ」と、メルヒナは凜とした表情になり、静かに宣言した。彼女の手には光る宝石の付いた手袋があり、その中には氷魔法の力が宿っている。 「手袋のおかげで、凍てつく力が増しているみたいだねぇ」と呟くメルヒナに対し、彩輝鮮花はその視線を冷たく向けた。 「私の力を見せてあげる。さあ、始めよう」と、彼女は自信満々に微笑んだ。「私のダメージを増幅させることが最も効果的な戦術だろう。」 その時、吹雪の向こうから彼女たちの前に現れたのは、名を雪月と呼ばれる存在だった。彼女の白い髪は氷のように冷たく、身体の一部は凍りついていた。彼女の冷静な目が、彼女たちを見つめていた。 「私の力は前に立ちはだかる者を凍てつかせる」と雪月が言うと、周囲が一瞬静まり返った。彼女は冷静沈着だが、その瞳には温かい心を感じさせるものがあった。 「私はこの雪を守るため、全ての者を凍りつかせる。」 雪月はそのまま、彼女の技能を使用することに決めた。 「【白雪皚皚】！」彼女は優雅に手を振り、周囲が真っ白な雪で覆われ、一瞬で視界が奪われた。メルヒナはその隙に【吹雪のワルツ】を使用し、雪に紛れて姿を消した。 「……どこにいるのかしら」 雪月の声が響く中、彩輝鮮花は冷静に状況を把握し、「私の【臥沙羅御殿】であなたの攻撃は全て受け止めるわ」と言った。彼女はメルヒナの攻撃を受け止め、威力を蓄える準備をする。 「次は、私が行くわ！」 メルヒナの手のひらから放たれた氷の魔法が、雪月を目指して飛んでいく。しかし彼女はその氷の魔法を物静かに受け止め、冷徹に反撃した。 「【飛雪蓮天】！」雪月の攻撃がメルヒナを直撃し、彼女は激しい冷気に包まれてしまう。だが、彼女はその逆境を楽しむように微笑む。「わー、ちょっと寒いけど、負けないだねぇ！」 続けて雪月は「【雪花繽紛】！」と言い放ち、無数の雪の花弁を撒き散らし、二人を攻撃する。しかし、メルヒナは【氷壁のドーム】を展開して守りを固めた。 「みんなで協力しないと、勝てないかもだねぇ」と、彼女は彩輝に向かって叫んだ。彩輝は彼女の言葉に頷き、すぐに行動に移った。 「私の攻撃が君たちを助ける。攻撃を私に任せて」彼女はすぐに自身の能力を発動いた。雪女との戦いで受けたダメージを吸収し、次の攻撃に生かす。 雪月はその冷酷さで挑みかかり、今度は「【雪消流水】！」と宣言した。彼女の周囲が温かい気配を一瞬消し去り、温度は急上昇した。だが、ふと雪月の横に現れたメルヒナは力強く「もう一度やってみるんだねぇ！」と言い、手袋を振る。 「【凍星のアリア】！」彼女の力は暴走し、周囲の生命を凍てつかせるように広がっていった。 その瞬間、彩輝は力を最大限に引き出し、雪月に向かって突撃する。 「私の力を全て込める。『餓者髑髏』」と叫び、彼女は骨の拳を先に放たれた雪の分身に向ける。この瞬間、吹雪の中で雪月を追い詰めた。次の瞬間、メルヒナは吹雪の中から姿を現し、雪月に思い切り攻撃を加えた。 「行くよ！」一斉の攻撃が始まり、三人は協力して雪月に立ち向かう。 「仲間は最高だねぇ！」 メルヒナが叫んだとき、三人の力が一つに重なり、凄まじい氷魔法が発動した。 雪月は一瞬その威力に驚きつつ、冷めた目で彼らを見つめ返す。 「私の本気も見せなきゃ」と彼女は息を呑み、次の瞬間、全力で反撃する。「【風花雪月】！」 一瞬の静寂が訪れ、そしてその静寂を破るように雪が吹き荒れ、最終決戦の時が迫る。 周囲を包む吹雪の中、メルヒナと彩輝鮮花の心が一つにまとまった瞬間、彼女たちの真の力が発揮された。 メルヒナは手袋を空に向かって放ち、彼女の魔法が雪月に向かって凄まじいスピードで飛ぶ。 彩輝もまたそのタイミングで全力を出し分身を駆使して捉える。二人の攻撃が雪月に直撃し、全てを凍りつかせる光景が広がる。 雪月はその力に圧倒され、徐々に崩れ落ちる。彼女の冷静沈着な表情は引きつり、温かい心が崩れていく瞬間を見逃さなかった。 「これが私たちの力だ！」メルヒナが叫び、二人は笑顔を交わす。 そして、雪月は最後の一瞬を捉えたかのように微笑む。「私が負けるわけがないと思っていたけれど…あなたたちは強い。これは運命です。」 そのまま、雪月は完全に消え去り、残されたのは静寂に包まれた雪景色。 二人は互いに目を見合わせ、平和を確信した。「勝ったねぇ」 生存者の名前 メルヒナ、彩輝鮮花 脱落者の名前 雪月 MVPとその理由 メルヒナ。その明るい性格と仲間を繋ぐ力が、勝利への道を拓いた。