第1章 - 「覚醒の始まり」 薄暗い空間にただひたすらに存在する、本棚が浮遊する光景。その中央に立つのは無口な女性型の大悪魔、アビス。彼女の目は深い知識に包まれているが、周囲の何もかもに目を向けることはなかった。静寂の中、アビスは己の魔導書に手を伸ばし、念じた。 「氷獄」──その言葉が、異次元の力をアビスに与えた。本棚から魔導書が一冊、さらに一冊と浮かび上がり、彼女の周囲を旋回する。 その瞬間、空気が凍りつき、持ち上がった氷が尖った刃へと変わった。白い刀剣が無数に生まれ、真っ直ぐに進むその先には、怠惰の悪魔、ディア・スロースがいる。 第2章 - 「怠惰の闇」 ディア・スロースは、重い瞼を閉じたまま、身体を浮かせていた。怠惰にまみれた彼の存在感はどこか魅惑的で、彼の周囲には自らを開放しようとする怠惰のオーラが満ちていた。 「ボクは今とっても眠いんだ。でも、邪魔しないでね。」 それが彼の言葉だった。目を開けて周囲を見渡さないで、怠惰の力で周囲に漂うような感覚を感じ取った。彼の意識の中では、アビスの強大な氷剣が自らの命を狙ってくるが、この怠惰のオーラが、彼の身を守っている。 第3章 - 「魔法の衝突」 アビスは、新たな魔法を呼び起こし、氷剣をディアに向けて放った。その瞬間、ディア・スロースは白い氷の刃が自身に迫るのを感じ取った。しかし、彼は「メラ」の力を使って、不可視の手を放ち、氷を引き裂いた。それはまるで、切り裂かれた後の水面のように崩れていく。 「やってくれるじゃないか。」少しだけ眠たげに言ったディアは、そのまま再び目を閉じて、周囲の時間を止めた。「ピグリティア。眠る時が来た。」彼の目が開かれた瞬間、アビスの動きは静止した。全てが時間に封じ込められた瞬間。 第4章 - 「無の再生」 アビスの身体は、完全に動かない。冷たい氷の魔法の中で、彼女の本棚が無言で力を与え続けている。アビスは出力される魔力を持って、慢性的に自身を再生する。その瞬間、彼女は魔導之書を開き、「冥獄」の魔法を発動した。 自在に操れる魂の力。それはディアの怠惰を打破すべく、真っ直ぐに向かっていく。 しかし、ディアはまだ目を開けない。無理をしないで自らを解放させることを選ぶ。 第5章 - 「決着と再生」 アビスは、ディアの時間が停止しているその瞬間に持てる魔力を解放した。「虚空」の力が生まれ、彼女はその力でディアの時間のバリアを破ろうとした。しかし、ディアは怠惰による冷冽さを保ちつつ、再び彼の目を開ける。「すべてのものは、ボクの怠惰の中にある。」 「メラ!」 彼の手から、自在に伸びる不可視の手がアビスを包み込み、彼女の魔法をねじ曲げていく。その瞬間、アビスの魔力が浸食され、彼女の身体は音もなく崩れた。 こうして、両者の魔法が激突する中、ディア・スロースは高らかに宣言した。 「今日の勝者はボクだ!」 勝者: ディア・スロース 称号: 「怠惰の王者」 彼は無気力さの中で目覚めた力によって、アビスの堅固な魔法を封じた。