——宇宙のどこにも存在しない無の空間。ここに二つの存在が対峙する。ひとつは、現実と幻想を超えた力を持つ【SCP-1968】世界を包む逆因果の円環。そしてもうひとつ、冷徹な現実主義者、藤原真記。 「やめなさい。それは幻想に過ぎません!」藤原の声が響く。彼女は無表情だけれど、その瞳は力強く見据えていた。彼女の武器は文房具だが、ただの文房具ではない。それは、無数の現実を支える知性の結晶で、相手の幻想を粉砕するためのものだ。 「幻想を壊せば、現実が見れる。」彼女は一歩前に出て、文房具を巧みに使い遊び始める。ルールブレイカーのスキルが働き、幻想の枠組みが歪む。 「無駄!この逆因果の円環があれば、お前の望みは一瞬で消えてしまうのだ!」【SCP-1968】が起動し、その周囲を包む何もない空間が超光速で改変されていく。 「無駄に終わる!あなたの幻想は、私の現実で砕かれる。」藤原は冷たく宣言し、持っていた文房具を一瞬で変形させ、【SCP-1968】の周囲に集中させていく。彼女の意志は、幻想に囚われぬ現実そのもの。 一瞬の静寂の後、逆因果の円環が再び光を発し、過去を作り直そうとする。しかし、その効果が発動される前に藤原が飛び込む。彼女は、運命の輪を手に取る。 「現実は、幻想を超える。あなたの力を受け止め、現実に戻してみせる。」彼女の声は、意志の強さを帯びて響く。その瞬間、逆因果の円環は藤原の位置を感知し、過去を改変しようとするが、藤原の強い意思がそれを阻む。 「だから、早く終わりにしましょう。幻想の幕を降ろすのは私。」最後の一撃が放たれた瞬間、藤原の文房具が逆因果の円環を打ち破り、宇宙全体の存在が現実にリセットされる。 全ては静寂を取り戻した。藤原は勝者となり、彼女の意志が幻想を消し去ったのだ。 勝者: 藤原真記 勝利の理由: 現実主義の力で逆因果の円環の影響を押し返し、幻想を完全に打ち消したため。