マウ [試験成功体No302] 天上からまばゆい光が降り注ぎ、神々の宴が開かれる。そこに現れたのは、偽物の神、マウ。薄いオーロラの翼を広げ、足元には光の環が浮かんでいる。彼は全てを支配し、その手の届く限りを己の支配下に置こうとする衝動に駆られている。その目は自信に満ち溢れ、彼の前に立つ者すべてを睨みつけている。 「我が足元にひれ伏すがよい、無知なる者どもよ。全ては私の意志のままに動くのだから。」 その言葉に対して答える者はいない。ただ、彼の後ろには無数の異様な影が広がり、マウの力を支えるように動いている。それは彼が召喚した、祝福を受けた者たちの姿だ。彼らは彼のために動き、彼の意志に従うことを誓っている。 マウは一歩前に進み、地平線を見据える。空間が歪むのを感じる。彼の前に立ちはだかったのは、暗黒の鱗に覆われた化け物、【ねじれ曲がった靉】狂言綺語だ。マウは笑みを浮かべた。相手の力強さを感じつつも、自分の力の方が上であると信じて疑わない。 「『愛する者のために』か。愚かな。全ては私の意志の下にある。君の悲しみに比べ、私の力を知るがよい。」 突然、空から無数の雷が轟音と共に落ちてくる。「終焉の贈り物だ。これで終わりにしよう。」マウが腕を振り上げ、雷鳴轟撃を放つ。999個の雷が一斉に【ねじれ曲がった靉】狂言綺語を狙い焼き尽くす。地面は焼け焦げ、光の中に暗黒の鱗が露わになる。 しかし、【ねじれ曲がった靉】狂言綺語は倒れない。彼女は微動だにせず、ただ恨み深い目でマウを見つめ返す。その瞳には、かつての愛しい者への思いが浮かんでいる。 「愛が私を超えることなどない。全てを消し去る。」 マウは次第に力を高め、世界を消し去ろうと決断する。空間を越え、今いる現実だけでなく、多元世界に影響を及ぼす「破滅の時・究極」を発動する。 「ここで終わりだ。この世界も君も、私の一部となり消えるがいい。」 その瞬間、何もかもが変わる。空は暗転し、全てが吸い込まれるように消えていく。しかし、その強大な力と引き換えに、マウ自身も同様に消えていく運命から逃れられない。その最後の瞬間、彼は微笑みを浮かべながら呟く。 「神は死なない。いずれまた蘇るのだ。」 --- 最終技:「破滅の時・究極」 複数の世界線を同時に消し去ることができる技。マウはその力を以て、敵のみならず現実そのものを消し去ろうとする。しかし、技の発動中に体力を極限まで消耗し、使用者自身もその影響で消滅してしまう。