第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠のど真ん中、無数の砂丘が波のように連なる開けた戦場。遮蔽物は一切なく、視界は果てしなく広がっている。ここでは隠れることはできず、すべてがむき出しだ。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、それでも遠くの敵影を捉えるのは容易い。 ミロスラフ・ンギャロは、機体「トランセンド」のコックピットに座り、冷静に周囲をスキャンする。大型人型機の関節が低く唸りを上げ、砂地を踏みしめる。右手の「レミントン」ライフルを構え、左手には「バルシュ」グレネードランチャーが装備されている。右肩の「ホークアイ」狙撃砲は長距離射撃に最適で、左肩の「ガゼル」ミサイルポッドは迎撃用だ。攻撃力40、防御力30、素早さ30。魔力はゼロだが、この戦場では魔法など不要。弾薬は有限、慎重に使わねば。 対するはイルミナ・ランバート、11歳の神童が操る「ZeoRia」。非殺傷の妨害特化機体だ。頭部の「GrD」サーマルスコープで熱源を探知し、右手の投擲型EMP発生装置「WF」で電子機器を無力化、左手には超大型投網「NaiEza」で拘束。回避ブースター「SS」と超旋回スラスター「Α」で機動性は抜群。攻撃手段はないが、「ハメ殺し」のコンセプトで相手を追い詰める。 戦闘開始の合図が鳴り響く。ミロスラフは即座に「ホークアイ」を展開し、砂丘の向こうにZeoRiaのシルエットを捉える。距離2キロ。精密狙撃砲の照準が熱源にロックオン。引き金を引く。砲弾が砂漠を切り裂き、轟音とともにZeoRiaへ向かう。 イルミナはサーマルスコープで砲弾の熱を検知。「SS」ブースターを噴射し、砂を蹴立てて急加速。砲弾は空を切り、砂丘に爆発を起こす。イルミナの笑い声が通信に響く。「ふふ、熱い挨拶ね! でも、こっちはそんなの効かないよ!」 ZeoRiaは旋回スラスター「Α」を使い、蛇行しながら接近。砂漠の開けた地形では、ミロスラフの射撃が脅威だが、イルミナの機動性はそれを上回る。 ミロスラフはライフルを連射。「レミントン」の弾丸が砂煙を上げてZeoRiaを追う。5発、命中せず。イルミナは投網「NaiEza」を展開準備。距離が縮まる、1キロ。ミロスラフはグレネードランチャー「バルシュ」を発射。爆発性のグレネードが弧を描き、ZeoRiaの進路上に着弾。爆風が砂を巻き上げ、ZeoRiaのセンサーを一時的に狂わせる。 「くっ、熱源が乱れてる!」イルミナはサーマルスコープの限界を感じ、回避ブースターで跳躍。砂丘を越え、ミロスラフの死角に回り込む。投擲型EMP「WF」を投擲。EMP波がトランセンドを包む。電子機器が一瞬ノイズを上げ、照準システムがダウン。ミロスラフの攻撃精度が落ちる。「ちっ、電子妨害か!」 ミロスラフは「ガゼル」ミサイルポッドを展開。迎撃モードでEMPの残波を払い、拡散ミサイルをZeoRiaへ。ミサイルが砂漠を飛び、イルミナの機体を追尾。イルミナは超旋回で回避しつつ、投網を射出。網がトランセンドの脚部に絡みつく。機動性が低下、砂に足を取られる。 「これで動けないでしょ!」イルミナはさらにEMPを連投。トランセンドのシステムが次々とオフラインに。ミロスラフはライフルで網を撃ち、脱出を試みるが、弾薬が減る。10発消費。残弾80%。グレネードを撃ち込むが、イルミナの回避で外れ。 ミロスラフはターミナルアーマーを発動。シールドが展開し、EMP波をブロック。一定時間、攻撃から守られる。「今だ!」ホークアイを再照準、狙撃。弾がZeoRiaのブースターを掠め、煙を上げる。イルミナの機動が鈍る。「SS」が損傷、加速が20%低下。 しかしイルミナは諦めない。投網の第二弾を投げ、トランセンドの肩を拘束。シールドが持つのはあと30秒。ミロスラフはミサイルポッドを全弾発射。砂漠に爆炎が広がるが、イルミナは旋回で逃れ、EMPをシールドの隙間に滑り込ませる。シールド崩壊。トランセンドの全システムが麻痺。 ミロスラフは手動モードに切り替え、ライフルを乱射。弾薬残50%。だがZeoRiaの投網が機体を完全に絡め取り、動けなくなる。イルミナは妨害を重ね、トランセンドのエンジンを停止。「降参しなさい!」 ミロスラフは最後のグレネードを投擲。爆発で投網が一部破壊されるが、ZeoRiaのEMPで再びダウン。弾薬切れ寸前、ミロスラフは撤退を余儀なくされる。戦闘時間15分。トランセンドの機能停止。 第一回戦勝利: チームB (ZeoRia) (約1800文字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが林立する都市の廃墟。崩れたコンクリートの壁が無数の遮蔽物となり、路地は迷路のように入り組む。視界は制限され、奇襲の温床だ。風は弱く、埃っぽい空気が漂う。 ミロスラフは前回の敗北を糧に、トランセンドのシステムを調整。弾薬を補充し、ライフルとグレネードを優先。市街地の遮蔽を活かし、接近戦を避ける戦術を取る。イルミナのZeoRiaはEMPと投網の弾薬を再装填、サーマルスコープで熱源を追う。 開始直後、ミロスラフはビル屋上から「ホークアイ」を発射。貫通弾が路地を抜け、ZeoRiaの位置を狙う。イルミナはサーマルで検知し、路地に身を隠す。弾が壁を砕く。イルミナは「SS」ブースターでビル間を跳躍、EMP「WF」を投擲。波がトランセンドのセンサーを乱すが、市街地の壁が一部ブロック。 ミロスラフは遮蔽を活用し、移動。「レミントン」でカバー射撃。弾が10発、イルミナの進路を塞ぐ。イルミナは投網「NaiEza」を路地に仕掛け、罠を張る。ミロスラフが突入すると、網が脚を捕らえ、EMPが追撃。システム一部ダウン。 「くそ、罠か!」ミロスラフはグレネード「バルシュ」で網を爆破。爆風がビルを揺らし、イルミナの位置を露呈。ホークアイ第二射、ZeoRiaの腕を損傷。「WF」EMP装置が機能低下。イルミナは旋回スラスターで逃げ、妨害を継続。 ミロスラフは「ガゼル」ミサイルを路地に撃ち込む。拡散爆発が遮蔽を破壊、イルミナのブースターを直撃。加速装置「SS」が半壊、機動性低下。イルミナはサーマルで熱源を追跡、投網をビル上から投下。トランセンドの肩に絡む。 ターミナルアーマー発動。シールドで投網のEMPを防ぎ、ミロスラフはライフル連射。弾薬残60%。壁越しにZeoRiaを撃つ。イルミナは回避するが、旋回スラスター「Α」が過熱。ミサイルの追尾を振り切り、EMPをシールド外に投擲。 シールド持続中、ミロスラフは接近。グレネードをビル内に連発、爆発でZeoRiaを追い詰める。イルミナの投網がシールドに弾かれ、無効。シールド崩壊後、ミロスラフのホークアイがZeoRiaの脚部を貫通。投網装置「NaiEza」破壊。 イルミナは残ったEMPで反撃。トランセンドの照準を狂わせるが、ミロスラフは手動でライフル射撃。弾がZeoRiaのコアを掠め、機能停止寸前。イルミナの妨害が尽き、ミロスラフのミサイルがトドメ。ZeoRia、戦闘不能。 戦闘時間12分。トランセンドの勝利。 第二回戦勝利: チームA (トランセンド) (約1700文字) 第三回戦 戦場: 山岳 急峻な岩肌と泥沼が点在する山岳地帯。斜面は滑りやすく、視界は木々が遮る。移動は困難で、足場が命取りだ。 ミロスラフは山岳の地形を活かし、狙撃ポジションを確保。トランセンドの二脚が岩を掴む。イルミナのZeoRiaは泥沼を回避し、サーマルで熱源を探す。非殺傷だが、地形を味方に妨害を極める。 開始、ミロスラフの「ホークアイ」が斜面越しに発射。弾が木を貫き、ZeoRiaを追う。イルミナは「SS」で急加速、泥沼に誘導。ミロスラフのグレネードが沼に着弾、爆発で足場崩れ。トランセンドが傾く。 イルミナは投網を斜面に仕掛け、EMPを投擲。波がセンサーを乱し、ミロスラフの照準ずれ。ライフル射撃が岩に阻まれる。イルミナは旋回で上部へ回り込み、投網第二弾。トランセンドの脚が泥に絡む。 「ガゼル」ミサイル発射。山岳に反響する爆音、ZeoRiaのブースター損傷。イルミナの機動低下。ミロスラフは脱出を試み、グレネードで網破壊。弾薬残40%。ターミナルアーマー発動、シールドでEMPブロック。 シールド中、ホークアイ狙撃。ZeoRiaのサーマルスコープ破壊、探知能力低下。イルミナは残ったEMPで反撃、シールドの隙を突く。システム一部麻痺。シールド崩壊後、ミロスラフは接近戦へ。 ライフル連射、ZeoRiaの腕を撃つ。「WF」EMP装置破壊。イルミナは投網最後のを投げ、トランセンドを泥沼に引きずる。だがミロスラフのグレネードが直撃、ZeoRiaのスラスター全壊。機体転倒。 ミロスラフのミサイルが山岳に響き、ZeoRia機能停止。イルミナの妨害が地形で制限され、ミロスラフの火力が勝る。 戦闘時間18分。 第三回戦勝利: チームA (トランセンド) (約1600文字) 全体勝利 チームA (勝利数2対1)