高度1万メートル、飛行機の上で予約された対戦が始まった。風圧は強烈で、選手たちは重力を無視するかのように空を舞っていた。飛行機の乱れた姿勢によって、まるで空の上で自分たちが自由になったかのような錯覚を覚えさせる。しかし、彼らの心の内には一つの恐怖が潜んでいた。落下したらそこには二度と戻れないという終の無情。 最初の一撃が放たれた。グリムリーパーがハルバードを握りしめ、一撃のもとにチルノの方へ向かって飛び込んできた。彼は冷酷に狙いを定め、ハルバードを振り下ろした。「ふふ、無敵な私には何も効かない!」チルノが笑い声を空に響かせた。彼女の無敵の力を誇示し、氷の壁を築いてグリムリーパーの攻撃を受け流す。 「ただの子供の戯れだ」とグリムリーパーは冷たく告げ、再び影の支配を使って姿を隠した。影の中から鎌のような瘴気弾を放ち、強烈な毒煙がチルノを包む。そこにCream・Ribbonが驚いた顔で登場した。「みんな、大丈夫?楽しそうなパーティだね!」彼女は二人の戦闘を真正面から見つめ、「ケーキでごまかしてあげる!」とケーキを取り出した。 Creamは可愛らしい笑顔でケーキを投げつけたが、あっさりとグリムリーパーの影に吸収されて消えてしまった。「何それ、私が無敵なのに!」チルノは呆れた表情を浮かべた。 その時、飛行機が激しく揺れた。風圧が増し、戦闘が一時中断される。全員がバランスを取ろうと必死になった。しかし、アーノルド・シュピッツはその混乱の中、冷静に周囲を見渡し、自らの目的を達成しようと動き出す。「力量の無駄遣いだ。こいつら、全て叩き潰す。」彼の口からは冷徹な言葉が漏れる。 彼はボクサースタンスを取りながら、チルノに向けて一歩踏み出した。「お前の無敵など見せかけだ。俺の存在を消し去ってやる。」それに応じて、チルノは「無敵は無敵なの!」と声を張り上げ、彼を氷の刃で撃ち落とそうとした。しかし、シュピッツはすかさずジャブコンボでその攻撃を跳ね返した。空中で繰り広げられる肉弾戦は、まるで壮大な舞踏会のようだった。 グリムリーパーは、自分の影から飛び出してアーノルドの隙をつく。彼がハルバードを振るいざま、強い瘴気を放って混乱を引き起こす。アーノルドは視界を遮られ、何とかバランスを保って立ち続けた。「くそっ、無駄なことをするな」と憤慨しつつも、グリムリーパーに向き直る。 「喧嘩は必ず勝つ。氷も死も関係ない!」アーノルドの冷静さは崩れなかった。しかし、グリムリーパーの静かな圧力は彼に迫り、今度こそ決着をつけようとしていたその刹那、再び揺れが発生した。 「このままでは全員落ちるぞ!」と気づいたチルノが叫ぶ。彼女は無敵の力を発動させ、全員のドタバタを収めようと試みたが、彼女自身もその影響で足場を失い、ついに飛行機の屋根から落ちてしまった。悲鳴を上げながら消えてしまった。 「くそ、落ちたか…」 大気に明確な静けさが戻る中、Cream・Ribbonはそっと「大丈夫だよ、きっと戻ってくるから」と小声で呟いた。しかし、グリムリーパーとアーノルドが精一杯全力で戦う中、恐れは一段と増していた。 最終的に、アーノルドは冷静さを失い、周囲の状況に対する判断を誤り、再びグリムリーパーへの挑戦の手を退けてしまう。戦闘の隙に心が揺れ、紋様のない骸骨にすぎなくなるその姿に恐れを抱くが、素早い手数で、グリムリーパーはアーノルドを地面に叩きつけた。 残りはCreamだけになった。彼女は「私が頑張る!」と目を輝かせたが、先に戦った二人の戦意の高さのせいで自らの力が再生できず、結局一回の攻撃を受け、倒れた。 濃霧が薄れる中で、飛行機は安定感を取り戻し、彼の勝利を物語っていた。 シーンの最後、グリムリーパーが息を切らしながら、静かに目の前の全てを見やっていた。「俺の時代はまだ終わっていない」と彼は叫び、自分の存在を確信した。<br>そして、彼は『大空の覇者』の称号を受けたのだった。