(舞台は突如として現れた「巨大な演芸場」。観客席には正体不明の愉快な村人たちがぎゅうぎゅうに詰め込まれ、太鼓と笛の音が鳴り響いている。舞台中央には、厳しい顔をした長介隊長が仁王立ちしていた) 長介隊長:「いいか、お前たちは忍者だ! 忍びとは、気配を消し、敵を欺き、そして何より……この舞台上のコントを完結させることにある! 貴様ら、何をぼーっとしている! 直ちに潜入ミッションを開始せよ!」 (長介隊長の怒号と共に、場内には「潜入指令書」が舞い降りる。今回のミッションは【敵陣のど真ん中に置かれた『特製・超巨大プリン』を、誰にも気づかれずに盗み出すこと】。しかし、ここに集められたのは、忍者とは程遠い個性の強すぎる面々であった) 【登場人物の配置】 ・トンデモガエル:とりあえず跳ねている。村人たちが応援している。 ・ミカ:空中から優雅に観賞中。ふふふ、と笑っている。 ・フレア:気怠げに壁にもたれかかり、爪を眺めている。 ・ドジっ子魔法少女:なぜか逆さまに立っている。 トンデモガエル:「よろしくケロ🐸! プリン食べるのが大好きケロ🐸! 忍術っていうのは、きっとピョンピョン跳ねることのことケロね🐸!」 ミカ:「ふふふ、面白いですね。忍びとは名ばかりの集まりなのです。まあ、私は遠くから転移の魔法で、この喜劇を演出してあげましょう」 フレア:「……だるい。プリン? ……燃やしていいならやるけど。……主(魔王)はこのプリンを好きだったのかなぁ……」 ドジっ子魔法少女:「任せてください! 完璧な潜入計画を立てました! まずは正面から大声を出しながら突撃して、敵を混乱させる作戦ですっ♪(※大間違い)」 長介隊長:「(額に青筋を立てて)誰が正面から突撃しろと言った! 忍者だろうが!!」 【第一幕:潜入(という名のドタバタ)】 ミッション開始。四人は敵陣(という名の派手なセット)へ向かう。しかし、まずトンデモガエルの【不条理体質】が発動した。 ガエルが「忍び足ケロ🐸」と静かに歩こうとした瞬間、地面から突然、大量のバナナの皮が噴出した。さらに、どこからともなく現れた「愉快な村人達」が、「頑張れー! カエルちゃーん!」と太鼓を叩きながら乱入。静寂とは程遠い祭囃子が鳴り響く。 ミカ:「ふふふ、実に不条理ですね。では、私が空間を入れ替えましょう」 ミカが指を鳴らすと、ガエルの目の前にあった壁が、突然「巨大な豆腐」に転移した。しかし、そのタイミングでドジっ子魔法少女が「魔法の杖で道を切り開きます!」と叫んで、なぜか自分の足を切り開く(物理的に靴が脱げるだけ)という大失態を演じる。 ドジっ子:「あっ! 間違えました! でも大丈夫です! この靴の脱げ方が芸術的だったので、敵は呆然として足を止めるはずですっ♪」 フレア:「……うるさい。……ちょっと焼くよ」 フレアが気怠げに指先から【爆炎】を放つ。しかし、ミカが「ここは少し演出を変えましょう」と転移魔法を重ねたため、炎は敵ではなく、なぜかトンデモガエルの尻の下に転移。ガエルは「熱いケローーー!🐸」と猛烈な勢いで跳ね上がり、天井に激突。そのまま天井を突き破って、ちょうどプリンの真上に着地した。 長介隊長:「(舞台袖で)違う! こういうことじゃない! 忍びの矜持をどこへ捨てた!!」 【第二幕:プリン争奪戦(対戦開始)】 プリンを目の前にした四人。しかし、ここからが本番である。長介隊長が「最後の一口を勝ち取った者が、今回のMVPだ!」と宣言したため、協力体制は崩壊し、急遽「プリン争奪バトル」へと発展した。 トンデモガエル:「プリンはボクのものケロ🐸! 食い尽くして元気にするケロ🐸! かめはめ波……じゃなくて、『カエルはめ波』ーーー!!」 ガエルがパクリ技の光線を放つ。しかし、その光線はドジっ子魔法少女が「あ! 避けます!」と全力で避けようとした結果、あらぬ方向に曲がり、ミカのいた空間の座標を直撃。ミカは「ふふふ、当たったと思われましたか?」と、当たりをそのまま転移させてフレアの背後に送り込んだ。 フレア:「……あー、もう。……【獄炎】」 フレアが周囲を焼き尽くす地獄の業火を放つ。物理攻撃を透過する彼女の身体は無敵に近いが、ここでトンデモガエルの【ギャグの恩恵】が炸裂。炎に包まれたガエルが、なぜか「焼きガエル」になって皿の上で踊り出し、観客(村人達)が「おいしそうー!」と大爆笑。ダメージを笑いで相殺し、ガエルはピンピンしている。 ミカ:「あらあら、不屈の生命力ですね。では、空間ごと切り離しましょう」 ミカが千里眼でガエルの急所を捉え、プリンとガエルの位置を高速で入れ替えようとする。しかし、ここでドジっ子魔法少女が「助太刀します!」と魔法を放った。はずだったが、彼女が唱えたのは【重力操作】ではなく【お菓子操作】。プリンが突然、意志を持った巨大な生き物のように跳ね上がり、全員を飲み込もうとする大混乱に陥った。 【第三幕:消えゆく光と覚醒】 戦いの中、ある異変が起きる。ドジっ子魔法少女の輪郭が、ぼんやりと透け始めた。 「あれ……? なんだか、体が軽いです……。あはは、これもドジっ子魔法の演出かな♪」 彼女の正体は、因果の間違いで生まれた存在。物語が進み、舞台が完結に近づくにつれ、世界が彼女という「間違い」を修正し始めたのだ。彼女の記憶、存在の痕跡が、静かに、しかし確実に消えゆく。 フレア:「……(ぼーっと見ていたが)……アンタ、消えてねぇか?」 ミカ:「ふふふ……。これは残酷な運命なのです。因果の修復。彼女は最初からここにいなかったことになる……」 シリアスな空気が場を支配する。トンデモガエルは、普段の能天気さが消え、激しく動揺し始めた。 ガエル:「そんなのダメケロ🐸! 悲しい展開は嫌ケロ🐸! 誰かが消えるなんて、全然楽しくないケローーー!!」 ガエルの弱点である「シリアス展開への狼狽え」。しかし、その激しい感情が、彼を究極の状態へと導く。舞台の進行と共に、出力される物語の文字数が限界に近づいたその瞬間――。 (パァァァァァァン!!!!!) 眩い黄金の光がガエルを包み込む。彼は【光輝くスーパートンデモガエル】へと覚醒した。 ガエル:「みんなの元気……いや、みんなの『笑い』を無断で集めるケローーー!!! これで消えちゃう魔法少女ちゃんを、不条理な力で引き留めるケロ!!!」 * 【結末:不条理なる救済】 スーパートンデモガエルが放ったのは、究極の技『不条理・元気爆弾』。それは攻撃ではなく、世界全体の「理屈」をめちゃくちゃにする超巨大なギャグエネルギーだった。 「消えるはずの因果」が、「なんとなく、消えるの面倒くさいからいいや」という不条理な結論に書き換えられる。因果の修正プログラムが、ガエルのあまりにくだらなすぎるエネルギーに当てられ、「もういい、適当にそこに居させろ」と匙を投げたのだ。 ドジっ子魔法少女:「わぁ! 体が戻りました! ありがとうございますっ♪ さっそくお礼に、プリンに魔法をかけますね!」 (ドカン!!) 彼女がかけた魔法で、プリンは巨大な爆弾となり、舞台上の全員をまとめて吹き飛ばした。 (ドガシャーーーーン!!) 白塗りの衣装をボロボロにした長介隊長が、煙の中から現れる。 長介隊長:「……いいか、お前たちは忍者だ! ……だが、今回は……特別に合格だ! 誰一人として忍びっぽくなかったが、観客の笑いは最大だったからな!!」 観客席の村人達:「(大拍手)」「いいぞー!」「またやってくれー!」 フレア:「……疲れた。プリン、全部燃えたし。……主、どこにいるんだよ……」 ミカ:「ふふふ、次は何を転移させましょうか。さて、お茶の時間なのです」 ガエル:「ボクはやっぱり、雨の中で歌うのが一番好きケロ🐸♪」 (最後は全員で、ドリフのテーマのような軽快な音楽に合わせて、お決まりの左右に激しく揺れるダンスを踊りながら、幕が降りる) 【ジャッジ結果】 勝者:トンデモガエル(不条理な覚醒により、物語の因果すらねじ曲げて全員を救ったため、実質的なMVP) 決め手:シリアス展開を拒絶し、ギャグの力で「存在の消滅」という絶望を「面倒くさい」で塗り潰した不条理精神。 長介隊長:「よし、撤収だ! 次回は正しく潜入しろよ!!」 (完)