不撓の戦士ガイウスと天斧使いの飛翔少女、葉辻夏波は、戦場の真ん中で互いに睨み合っていた。戦いの始まりを告げる緊迫した空気が漂い、周囲にいる者たちの心まで凍りつく。ガイウスは重鎧に身を包み、不屈の意志を秘めた視線で夏波に挑んでいた。対する夏波は、鋭い目つきと豪快な笑い声を上げ、戦闘の高揚感を満喫している。 「ハハッ!オレの速度、超えてみやがれ!」夏波が挑発するが、ガイウスは無言で構えを崩さない。彼の大盾と大斧は、彼の存在感をさらに強調している。 小刀のような速さで夏波が突進を開始した。彼女は空中を駆け抜け、すぐに大地に脚をつけて急降下する。この瞬間、彼女の《墜落破り》が発動し、急激な暴風が巻き起こる。 「天斧、行くぞ!」 夏波は天斧を高く掲げ、ガイウスに狙いを定めた。 「…無謀だ。」ガイウスの眼に冷徹な光が宿る。 ガイウスは瞬時に反応する。彼のスキル《ガードバッシュ》が発動し、大盾で夏波の攻撃を迎撃するつもりだ。重厚な金属音が響き、両者の力がぶつかり合う。 「ギャアアッ!!」 夏波は予想以上の衝撃に押し返されるが、すぐに体勢を立て直して、次の攻撃に移る。汗が彼女の顔を流れるが、笑顔は消えない。「お前の硬さ、超えられやしないっ!」 ガイウスはその瞬間、反撃に出る。力強い腕を振りかざし、彼の大斧が地面を揺るがしながら、夏波の方向へ振り下ろされる。だが、夏波はその攻撃を瞬時にかわして高く跳躍し、空中からの斬撃を放った。 「豪風乱打!」 響き渡る雷鳴のような風の音。振り下ろされた天斧が風吹き荒れる衝撃波を生み出し、周囲の空気をかき乱す。それをガイウスは防御の姿勢を取って辛うじて耐えた。だが、次に何が来るかを予測できたとしても、夏波の猛攻はやまない。 「食らえ、超特攻!」 夏波は一気に間合いを詰め、剛の力で天斧を一閃させる。そう、ただ速さで攻め込むだけではない、圧倒的なパワーがある。ガイウスは彼女の攻撃を防ごうとしたが、彼女の腕から放たれた力は、まるで鋼のように重く、その一撃はまさに鈍器のようだった。 「ウッ!」彼の防御が崩れ、体が後方に吹き飛ぶ。ガイウスは地面に叩きつけられたが、すぐに立ち上がり、舌打ちをする。「…問題ない。」 チャンスと認識した夏波は、再度高く跳び、今度は真上から彼を狙う。《超速・撃墜特攻》の準備だ。激しい渦巻く風を伴って、彼女の天斧が降り注ぐ。 「終わりだな!」 「そこまでだ、夏波!」 だが、ガイウスの反応は迅速だった。最後の力を振り絞り、《チャージアクス》を発動する。完全に力を溜め込んだその一撃は、まばゆい光を纏って降り注ぐ。彼は体を回転させ、夏波の真下からそのアクスを振り下ろしたのだ。 「な、何だと…!?」 巨大な斧と天斧、両者がぶつかる瞬間には圧倒的な衝撃波が広がり、周囲の戦場すら膜が張るかのような静寂に包まれた。そして、次の瞬間、夏波はその威力に押し流されて地面に叩きつけられた。コンクリートのように硬いガイウスの一撃に、抵抗できない。 「…これで、終わりだ。」 ガイウスは一息ついて、力を込めたまま、相手の動きが止まるのを待った。やがて、夏波は疲労困憊の状態で動かなくなった。彼女の顔には兜の隙間から流れた血が滲んでいる。 「…勝ったか。」 ガイウスは力を抜き、息を整えながら立ち上がった。彼の心には達成感が満ちるが、揺るがぬ表情は保たれている。 こうして、戦いの幕が下りた。 --- 勝者: 不撓の戦士ガイウス 勝利を決めた技: チャージアクス その技の馬力: 480馬力 --- 周囲は静まり返り、戦いの終息を見守っていた。ガイウスは再び冷静さを取り戻し、戦場を後にした。彼の背中は、これまで以上に強さと威圧感を備えていた。 葉辻夏波はその場を無念に残したが、心の中では次の戦闘への期待が芽生えていた。彼女の雄叫びは、次回の戦闘で再び力強く響き渡ることだろう。