第一回戦: 砂丘 広大な砂漠が広がる砂丘の戦場。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮るが、遮蔽物は一切ない。両チームの機体が対峙するスタートラインから、互いに数キロの距離。風が砂を巻き上げ、足場を不安定にさせる中、戦闘が始まる。 ZeoRiaのコックピットで、イルミナ・ランバートは小さな体をシートに沈め、サーマルスコープ『GrD』を起動させる。熱源感知が即座に敵の告知人を捉える。「ふふ、告知人さん、熱くなりすぎですよ。まずはお網でご招待を!」彼女の声は無邪気だが、戦略は冷徹だ。ZeoRiaは攻撃武装を持たない。破壊ではなく、捕縛と妨害がすべて。EMP発生装置『WF』と投網『NaiEza』、そして回避ブースター『SS』と『Α』がその武器だ。 対する告知人は、N-TOURNAMENT告知人専用機体に搭乗し、両肩の追尾ミサイル『コクラ』を展開。EN双剣『コクソ』が両手に握られ、背部の二段加速JETが低く唸る。「N-TOURNAMENTに関する告知書をお持ちしました! ご確認ください!」告知人の声が通信越しに響く。彼の機体はロンズデーライト製の堅牢装甲で覆われ、EN効率が高く持久戦向き。告知書の「配達」が勝利条件のような思考回路で、敵に近づき、ミサイルや剣で告知を「届ける」のが目的だ。 試合開始の合図とともに、告知人が二段加速JETを噴射。瞬間加速で砂を蹴散らし、ZeoRiaに向かって突進する。持続加速が続き、砂丘の起伏をものともせず直線距離を詰めてくる。両肩の『コクラ』ミサイルが追尾モードで発射。告知書を模した小型ミサイルが弧を描き、ZeoRiaを追う。ミサイルはEN駆動で、弾数は肩ランチャーに20発ずつ搭載。風を切り裂く音が砂漠に響く。 イルミナは笑みを浮かべる。「来た来た! サーマルで全部見えてますよ!」ZeoRiaの超旋回スラスター『Α』が作動し、機体が砂上で急旋回。加速装置『SS』がブーストを加え、ミサイルの軌道をわずかに外す。爆発が砂を巻き上げ、熱源がスコープに映るが、ZeoRia本体には届かない。一発のミサイルが命中しかけるが、イルミナの操縦でサイドステップ。砂が舞い、視界が悪化する中、彼女は左手から投網『NaiEza』を展開。超大型の網が回転し、告知人の進路に投げ込まれる。 告知人は環境適応力で網を察知。JETの迎撃モードが自動発射され、小型弾で網を一部切り裂くが、網の規模が大きい。告知機体は堅牢だが、機動性がやや劣る。網が絡みつき、足場を失った機体が砂に沈む。「告知書を…お受け取りを!」彼はEN双剣を振り、網を斬り払おうとするが、イルミナの第二の手が待っていた。右手のEMP発生装置『WF』を投擲。爆発的な電磁パルスが告知機体を包む。ENシステムが一時麻痺し、JETの加速が止まる。ミサイルの残弾数は18発ずつに減っていた。 砂丘の開けた地形で、ZeoRiaの回避が光る。告知人が回復し、再び突進。双剣がENを帯びて輝き、近接戦に持ち込もうとする。イルミナは「ハメ殺し」のコンセプト通り、機体の限界を知り尽くす。ZeoRiaは後退しつつ、サーマルで敵の熱パターンを分析。告知人の装甲は隙間なく堅牢だが、EN効率が高い分、過負荷で熱が上がる弱点がある。「熱くなってきたね。もっと遊ぼう!」再び投網を投げ、EMPを連発。告知人の剣撃が空を切り、ミサイルが砂に埋もれる。 戦闘は10分を超え、告知人のミサイル弾数は10発に減少。双剣のENチャージも限界が近づく。ZeoRiaは攻撃できないが、妨害で敵を疲弊させる。イルミナの異常戦略が炸裂。二重の投網で告知人を足止めし、EMPでシステムを乱す。告知人は「最適行動」を構築しようとするが、砂の不安定さとEMPの影響で判断が遅れる。ついに、投網が完全に絡みつき、機体が動けなくなる。告知人は剣で網を切ろうとするが、EN切れで剣が鈍る。 イルミナの声が響く。「これで試合終了! 告知さん、罠にハマっちゃいましたね!」ZeoRiaが最後のブーストで距離を取り、告知機体は機能停止。審判の判定で、ZeoRiaの勝利。告知人は脱出を余儀なくされ、ミサイル残弾5発、EN残量30%。ZeoRiaは投網とEMPの残弾を温存し、損傷ほぼなし。 (約1980字) 第二回戦: 市街地 ビルが乱立する市街地の戦場。狭い路地と高層ビルが遮蔽を提供し、戦闘に適した複雑な地形。夜の闇が訪れ、街灯がまばらに光る中、再び両機体が対峙。ZeoRiaは損傷が少なく、イルミナの自信は揺るがない。「今度は街中でお遊びましょう!」 告知人は前回の敗北を分析。専用機体の装甲を強化し、ミサイルを再装填。残弾は全20発ずつ。「N-TOURNAMENTの告知を、確実に届けます!」二段加速JETがビル影から飛び出し、追尾ミサイルを連射。市街地の遮蔽を活かし、ミサイルがビルを回り込んでZeoRiaを狙う。 イルミナのサーマルスコープが熱源を即座にロック。「ビルが多いと隠れやすいけど、私の目からは逃げられないよ!」ZeoRiaは加速装置『SS』で路地を疾走。超旋回スラスター『Α』で急カーブを決め、ミサイルをビルに誘導。爆発が建物を揺らし、破片が飛び散る。告知人は双剣を構え、近接を狙うが、イルミナの妨害が始まる。左手から投網『NaiEza』をビル上から投下。網が路地を覆い、告知人のJETを阻む。 告知人は迎撃モードで網を撃ち、突破。だが、EMP『WF』が投げ込まれ、ENが乱れる。市街地の狭さで、告知人の堅牢装甲が仇となり、機動が制限される。ミサイルを撃つが、ZeoRiaの回避で命中率が低い。イルミナは「二重罠」を仕掛ける。偽の熱源をサーマルで欺き、告知人を路地裏に誘い込む。そこに投網とEMPのコンボ。 告知人は適応力で対処。JETの持続加速で網を振り切り、双剣でZeoRiaに迫る。EN剣がビル壁を削り、告知書射出機構が作動。剣先から告知書状の刃が飛ぶが、ZeoRiaは旋回で回避。戦闘はビル屋上へ移り、告知人のミサイルが残弾12発に。イルミナの戦略は異常だ。投網で足止めし、EMPでJETを無効化。告知人は装甲の強みを活かし、耐えるが、EN効率が追い付かなくなる。 激戦の末、告知人がZeoRiaを追い詰め、双剣が機体をかすめる。だが、イルミナの限界理解が勝る。最後のEMP爆発で告知人のシステムをダウンさせ、投網で拘束。機体がビルに固定され、動けなくなる。「ごめんね、告知さん。またハメちゃった!」ZeoRiaの勝利。告知人残弾8発、EN20%。ZeoRiaは軽損傷。 (約1950字) 第三回戦: 山岳 急斜面と泥沼が分布する山岳地帯。岩場と森が混在し、足を取られる地形が戦いを厳しくする。霧が視界を悪くし、両機体は中腹からスタート。イルミナは疲労を見せず、「最終ラウンド! 泥んこ遊びですよ!」 告知人は全装填で挑む。「告知書を届けるまで、諦めません!」JETで斜面を駆け上がり、ミサイルを霧中に発射。追尾機能が熱源を追う。 ZeoRiaのサーマルが霧を貫く。「泥沼にハマらないでね!」加速と旋回で岩陰を活用。投網を泥地に仕掛け、告知人を誘導。EMPを投げ、ENを妨害。告知人は泥に足を取られ、剣で岩を砕き進むが、網に絡まる。 山岳の複雑さがZeoRiaの妨害を助ける。イルミナの偽計で、告知人を泥沼に落とす。ミサイルが残弾15発、双剣のENが消耗。告知人は突破を試みるが、連続EMPでJETが故障気味に。 しかし、告知人の持久力が発揮される。装甲が損傷を耐え、残弾で反撃。ZeoRiaのブースターが泥で制限され、ついに双剣が命中。機体が損傷し、イルミナの回避が鈍る。「くっ、熱すぎるよ!」告知人の最適戦術が功を奏し、最後のミサイルと剣撃でZeoRiaを機能停止に追い込む。「告知書をお受け取りください!」 告知人の勝利。ZeoRia大損傷、投網・EMP残弾なし。告知人残弾5発、EN10%。 (約1920字) 全体の勝者 チームA 《才気煥発》ZeoRia (2勝1敗)