第一章: 煌めくシーコロシアム 大空に広がる蒼穹の中、シーコロシアムはその卓越した神殿のような姿を目にする者を魅了してやまない。数百人の観衆が集まり、熱狂的な声援が飛び交う中、一人の挑戦者がリングへと進む。その者は、竜道者タツノ。167センチの身長に、体重59キロ、33歳という男にしては異なる容姿を持つタツノは、タツノオトシゴの顔と尾を蓄える。彼の眼には、静かな意志が宿り、表情は物静かだ。しかし、その内に秘めたる怒りは、彼を怒らせた者に恐怖をもたらす。 彼の背後には、影のように黒夜叉が立っていた。黒髪に和服をまとい、腰には妖刀「暁斬」を携えている冷酷な剣士。彼は血肉を喰らう化け物や辻斬りを狩る任務を日々こなしている。 対峙するアルバドールは、「白ノ救世主」との異名を持ち、純白の悪魔のような存在。彼の存在は明るく、見えぬ救済の力を秘めている。その煌めく姿はどこか異質な空間を描き出していた。 「君達に祝福あれ。過福!」タツノが立ち尽くす中、アルバドールはその声を響かせた。その瞬間、タツノは不安な気持ちに包まれる。挑戦者としての自分が何か異なる運命に向かっているのではないかと、胸騒ぎを覚えるのだった。 第二章: 死闘の序章 闘争が始まり、タツノはその固く剛性の体に竜気を纏って一歩進みだす。鋭い気を放ちながら、攻撃的な姿勢を取る。しかし、足の遅さが彼の動きを制約する。だが、身にまとった竜気が彼の力を強化し、流れるような無駄のない攻撃を味方につける。 アルバドールは、タツノの動きを見守りながら、その存在を浄化し消滅させる準備を進めている。膨大な力が挑戦者としてのタツノに与えられようとしていた。タツノは、大地を踏みしめた。 「竜波!」その声と共に、竜気のオーラが波動を生み出し、アルバドールに向かって放たれる。波動は直線的に鍛え抜かれた攻撃で、瞬く間に彼に迫ったが、アルバドールはそれを悠然と受け流す。 「やりすぎてしまった。回復しよう」と言いながら、やってきた波動を笑みを崩して迎え撃つ。アルバドールは一瞬、タツノの強き意志を感じ取った。だが、彼の意志はそれをもって消える運命にあることを理解していた。 第三章: 終わりなき足掻き 「竜化!」タツノは自らの力を開放した。彼の体が煙となり、竜の如き姿へと変わる。彼の力は飛躍的に上昇し、周囲を激しい雷雨で包んだ。後ろから黒夜叉が彼を眺め「おい、タツノ、余計な力を使うな。相手はただの存在ではない。」 だが彼はその声を無視し、激しい嵐の中へと突入する。 「紫竜渦!」 竜化の姿を持ったタツノは、巨大な竜巻エネルギーを放出する。周囲が飲み込まれ、アルバドールも一瞬怯む。 「すごい力だ、だが…」 彼が尻込みする暇もなく、タツノの竜巻がすべてを一掃し、煌めく青空をうねらせる。だが、アルバドールはその竜巻の中心に立ち、彼自身の力を発動させた。彼は「見えぬ救済」の瞬間を待っていた。 「竜道者よ。力を出し切ったか?」 その言葉を聞いて、タツノが一瞬警戒し、力を止めた。しかし、安易な隙を見せたことが、タツノの逆鱗に触れてしまう。だが、今の彼には戻れない。決戦の時が迫っていた。 第四章: 暗闇の戯れ しかし、黒夜叉がその瞬間を捉え、影打ちを発動する。暗闇の中に身を隠し、タツノの背後から攻撃を叩き込もうとする。だが、その瞬間、タツノが振り向く。「俺に隙を与えるな!」竜気を纏い、全力で反撃に転じる。 黒夜叉は驚愕するも、受け流しでなんとか攻撃を避けた。だが、「居合闇霧!」呼び覚まされた霧の中、黒夜叉は再び斬りかかる。タツノはその脅威を承知し、安全に退避することに成功する。しかし、ヒリヒリとした緊張感が辺りを包み込む。 夜の闇が彼に力を与え、その力はどんどんと強まっていた。タツノは黒夜叉を警戒しながらも、アルバドールへの攻撃を続ける。だが、アルバドールは一瞬で状況を把握し、「虚黒!」と刃を振るい、その一撃は光をも断つ。 第五章: 闇の奥義 一瞬、タツノは身の毛もよだつ感覚に襲われた。黒夜叉とアルバドールが同時攻撃を仕掛ける。しかし、彼は冷静さを保ち、自身の力を最大限に引き出し、逆鱗の力を発動させる。「火力100倍!」怒声と共に、彼の姿は煌めき、竜気で包まれた。 その瞬間、タツノに信じられない力が宿り、全力の紫竜渦が放たれる。「俺の全てだ!」タツノの力の波が一瞬で広がり、アルバドールと黒夜叉を一挙に飲み込んだ。 最終章: 救済の運命 巨響が空を覆い尽くす。 闇を噛みしめた黒夜叉も、アルバドールもその攻撃を受けながら否応なく地に膝をつく。しかし、アルバドールは「君達に祝福を」を口にし、すべての力を押し込める。 「ティンヌの記憶、浄化の力を!」彼の背後から光が沸き上がり、タツノと黒夜叉はどこまでも消えていく感覚に襲われる。田園の風景が広がり、彼らの力を受けて、世界は徐徐にその姿を変えていく。 タツノは、世界の明るさに圧倒されつつも、自身の意志で歪んだ力を握りしめていた。そして、その力の源であるアルバドールが、光の中に消えゆく運命を受け入れる時がくるとは思いもしなかった。 「俺は…消えない…!」彼は何かを叫ぶが、全てが薄くなり、次第に彼の存在も薄れて行く。 そして、シーコロシアムは、静寂の中に包まれ、アルバドールの圧倒的な力の前にタツノと黒夜叉は消え去った。 勝者: アルバドール