彼岸と此岸の狭間、薄暗い霧が漂うこの場所で、待ち構える楓嵐はその赤に染まった刀身『華嵐』を握りしめ、冷静に周囲を見渡していた。ここに挑むのは、混沌派の幹部、鏡花 光。彼女は華やかな金色の長髪と紫金の着物を纏い、その優雅さとは裏腹に強力な力を持つ者だった。\n\n「ふふっ、お手柔らかにお願いしますね」と、鏡花は微笑みながら言った。楓嵐はその優しげな声に冷たく微笑み返す。しかし、その瞳の奥には穏やかな表情とは裏腹に厳然たる目的が隠されていた。\n\n一瞬の静寂の後、両者はそれぞれの攻撃態勢に入った。楓嵐は『竜胆』の構えを取り、刀身から飛び出す斬撃を放つ。鏡花は瞬時に対処し、月の力を借りて防御八面鏡を展開。\n\n「さぁ、返り討ちにして差し上げますわ。」鏡花は冷静に構えた。\n\n『竜胆』の斬撃は月鏡に当たり、光を受け止める。彼女の月鏡は変幻自在に動き、次々と攻撃を反射する。\n\n「それがどれほど効き目のある技でも、私には訳の分からない攻撃など通用しません。」\n\n今度は楓嵐が一歩前へ踏み出し、身を翻した。彼女の刀の赤い刃が宙を切り裂く。冷静にその戦況を見つめている。\n\n「私の技、睡蓮。受け取ってもらおうか。」\n\n楓嵐の刃が横に横切ると、彼女の視線の先にいた鏡花を凍らせ、一瞬で凍結させた。\n\n「…やってしまったわね、でも…」\n\n凍りつく鏡花。だが瞬時に彼女は『月鏡』の力を借り、周囲の月の光を吸収する。月の力が彼女を包み込み、凍りの呪縛から解放される。\n\n「あなたの攻撃なんて、私には逆立ちしても届きませんわ。」\n\n言葉を返す間もなく、鏡花は四枚の『月鏡』を構え、返しの攻撃を放った。反射した一撃は楓嵐へと向かい、迫る光の束。楓嵐は華やかにその技を捌くも、次第に鏡花の攻撃に圧倒されていく。\n\n「八面鏡・乱反射！」\n\n八枚の月鏡が一斉に成立し、彼女の攻撃はさらに増幅され、楓嵐の元まで飛んでいく。しかし、楓嵐は冷静にその攻撃を受け止めた。\n\n「『鬼灯』！」\n\n彼女の刀が空へ向けて突き出されると、迫る光が一瞬の後に炸裂し、鏡花の目の前で突然の大爆発が起こる。\n\n鏡花は反射防御を急いで構えるが、破裂の衝撃は彼女を捉え、数枚の月鏡が弾き飛ばされる。「いけない、これは効かない…」\n\n楓嵐の技により、鏡花の防御は崩れ去り、彼女自身も後ろへと吹き飛ばされる。逃げた先で楓嵐がその刀を振り上げ、次の『蓬莱』を準備する。\n\n「あなたの魂、華嵐に封じ込めてしまおうか。」\n\nしかし、鏡花はすぐに立て直し、自身の月の力で再び姿を整える。「何度でも立ち上がります。」\n\n「お返りください！」\n\n彼女は再度、戦闘態勢に入った。\n\nこの時、二人の力のカウンターが交わり、霧の中で閃光が飛び交った。戦闘は続く中で、双方は互いの力を試み合った。\n\n楓嵐は冷静に戦況を見ながら、最後の技『蓬莱・転生』を発動する準備を整えた。「哲学的な討滅を、あなたに与えよう。」\n\n全てを奪い、その魂を華嵐に変える。挑戦者の力を持ち、自身の圧倒的な力に倍増させる奥義が、彼女の身に宿る。\n\nだがその瞬間、鏡花はすでに反射を使い、自らが奪われる前に己の月の力を用いて、事前に心の中に備えた技を解放し、『神滅光破』を展開した。\n\n「神の裁きだ…」\n\n彼女の技が楓嵐を捉え、その攻撃は全体の世界を揺るがすような破壊力を誇った。\n\n楓嵐は倒れ、霧が立ち込める中、彼女の名前は寂しさを帯びて消えていく。しかし、鏡花の姿は無傷のままで立ち尽くしていた。\n\n「やりましたわね、果てしない力の中で…でもこれは戦いの一部ですわ。」\n\n彼女は微笑み、倒れた参加者を見下ろしつつ立ち尽くす。\n --- 勝者: 鏡花 光 MVP: 鏡花 光