闘技場は、剣戟の音と魔法の閃光が交錯する熱気に包まれていた。土台は固く、周囲は観客で埋め尽くされ、数え切れないほどの視線が対戦者たちに注がれている。王位継承権を賭けたこの戦いは、多くの者にとって運命の決断とも言えるものであった。 最初に登場したのは、盲目の刀使い、彼は目隠しをした姿で静かに立っていた。長い銀髪が風に揺れ、彼の端正な和装が気品を漂わせる。「目は見えなくとも耳は研ぎ澄まされている」と心の中で呟くと、周囲の気配を感じ取る。 その時、次のキャラクターが戦闘に加わる。穏やかな声を持つ【聖流を受けし器】カーリカー・スダルシャニーだ。彼女は清らかな水の流れようにしなやかに舞い、観客に向けて言葉を発した。「聖なるガンジス川の奔流よ、浄めたまえ。」その瞬間、魔力をまとい、水の精霊のように体を流動的に動かす。 第一の衝突は、盲目の刀使いがカーリカーの足元に近づき、見事な『居合い』で彼女の攻撃をかわす。しかし、カーリカーは冷静さを失わず、逆に『スワディシュターナ』の技でその攻撃を受け流した。彼女の攻撃は水流の如くすり抜け、再び攻撃の波が刀使いに迫る。「直接触れることは出来ぬが、音は聞こえる。」刀使いは落ち着いて構え、再び彼女に斬りかかる。 カーリカーは、ガンジス川の聖なる加護で直撃を受け流し、瞬時に反撃する。周囲の気流を感じ取り、彼女は水の如き身のこなしで刀使いの攻撃を回避しつつ、反撃の波を繰り出した。二人は互角の力で戦っているかのように見えた。 その時、次のキャラクター、ロンダークがイニシエーターとして闘技場に踏み込んできた。巨大な十字架を持つ彼の姿は他の参加者たちとは一線を画しており、その存在感に観客たちは驚きの声を上げた。彼は静かに二人の戦いを見つめ、穏やかな表情を崩さない。 「祈りを捧げる時間を持つべきだ」とロンダークはつぶやき、もちろん彼の役割は戦うことだけではない。 刀使いがカーリカーに斬りかかる瞬間、ロンダークは横から突然の攻撃を加えた。彼の力強い『鎮魂歌』が迫りくる。刀使いは咄嗟にそれを避けるが、一瞬の隙を突かれ、カーリカーの反撃を浴びてしまった。「聖なる波よ、流れ込みなさい」カーリカーはこの隙を見逃すはずがなかった。彼女の技が成功し、刀使いは後方に崩れ落ちた。 その後、四人目として一刀流の侍、真壁 宗一郎が登場する。「力の差とは何を思い知らしめるか、見せてやる。」声高に戦闘に踏み込むと、彼は瞬時に刀を引き抜く。戦場は一瞬にして静まり返り、彼の放った攻撃はまるで雷のような威力を持っていた。 真壁は、カーリカーに向けて一気に斬りかかる。彼女は必死に身をかわすが、真壁の攻撃は予想以上に素早く、彼女はなんとか横に跳び避ける。そこにさらにロンダークが介入。十字架の墓を振り下ろす。その巨大な体が重なり、この対戦は混沌としたものになっていった。 いくつかの技が応酬され、盲目の刀使いは何度も襲ってきた音に反応し、『無我の境地』を発動して空気の流れを読み取り続けるが、真壁の『天地一刀流・改』が火を吹く。目の前に迫るその刃を、意識を集中させて何とか避けるが、ロンダークの『埋葬』の前には避けきれず、深手を負ってしまう。 力が抜けた瞬間、彼は戦いの合間に見えるカーリカーの笑顔に心に響く一言があった。「浄化の時が来たのだな」と言い放つ。 ロンダークと真壁の戦いは続く。けれど、相手の力を云々する真壁は、最終的にロンダークの体力を見た。彼の『兄妹愛』が突如開花し、善悪を超えたその力が炸裂。最後の一撃、真壁の『奥義・滅殺秘討獄』が決まり、瞬時に彼を貫く。観客は静まり返り、ただ一つの強き者が光を放った。 最後には、真壁 宗一郎がその王位を得る。しかし、その光はただ彼一人の力ではなく、全ての戦士の意志が結集した結果だったと、他の者たちも知ることとなる。新たな国王となった真壁は、力の必要を感じながらも、皆の心に望む希望を託した。その統治は十年続くこととなった。