星空の下、シニガミ様は白い着物の袖をたくし上げ、褐色の肌がかがやく。「今日は特別や。あんた、何をするつもりなんや?」 「上の者」は無口で、ただ冷たい目線をシニガミ様に向ける。その白衣が風になびき、不気味な静けさが漂った。「無効化が全てを支配するのだ。無意味だ。」 シニガミ様は音色笛を吹き鳴らし、彼女の音が辺りに響く。「あんたの心の底まで響き渡るで。この音を聞いたら、あんたもワシの元へ誘われるんや。」 しかし、「上の者」は何事もなかったかのように微動だにしなかった。逆に、無に帰すかの如く、その意志はシニガミ様のソウルさえも消し去ろうとしていた。「貴様の幻想など、全て無意味だ。」 「命を操るなんて、つまらんことはやめな。あんたがいくら無にするつもりでも、私の笛の音は残るだけや!」 シニガミ様は毒の虫を操り、無数の虫が彼に向かって飛びかかる。「虫たちよ、彼をとらえんか!」 だが、「上の者」は一瞬のうちに彼女を無視して、全てを消し去る権能を示した。「全てを無に帰せば何も残らない。その瞬間、自分自身が消えることを知らぬか。」 シニガミ様は焦った。その時、土が揺れ、花が咲く。彼女が触れられないものまで生き返らせ始める。「これならどうかな? 生と死の境界を溶かす!」 花たちが駆け巡り、彼女の声が十字に響きわたるが、またも「無効化される。」 その瞬間、周囲が静まりかえり、概念の力を持つ彼は、「現象を消す。」と呟く。最強のスキルが発動し、彼女の力はすぐに飲み込まれた。 「私は只の観者に過ぎん。お前の声がいかに響こうとも、私の存在には関係ない。」 「私の仮面の下の真実を見抜いてみせろ!」シニガミ様は絶叫し、全力を出したが、それすらも「上の者」にとっては何の価値もない。無情な冷静のまま、シニガミ様は文字通り肉体も魂も消し去られた。 空には星々だけが輝き続け、彼女の痕跡は完璧に無に変わった。 最終的に、勝者は「上の者」。彼は全ての攻撃を無効化し、シニガミ様の強大な力さえも完璧に打ち消してしまった。死と生、全ての概念を超えた存在である彼が、この星の唯一の支配者であることが再確認されたのだ。