第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘が、今回の戦場に選ばれた。遮蔽物は一切なく、果てしない砂の海が広がる。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、戦闘には大きな影響を与えない。チームAのパウダースケイルのテネシーは、亜人型変則機体「スケイルメイト」を操り、砂の上を滑るように移動する。機体は流線型の鱗状装甲で覆われ、蝶翅を模した両腕が優雅に揺れる。一方、チームBの港影道レイヴンは、人型機動兵器「蒼雲」を駆る。濃い水色の装甲に銀ラインが走り、走行型タンク脚部が砂を蹴散らしながら進む。ブースターの噴射音が響き渡る。 テネシーは38歳のベテラン兵士。グラムス戦役での伝説的な戦果を胸に、冷静に敵機を観測する。「非殺傷で決着をつけるわ。侵入してショートよ。」スケイルメイトの背面「タキオンスラスター」が光り、素早さ70の機体が砂丘を駆け上がる。頭部格納武装「サイゼリアン」30mmバルカン砲を展開し、牽制射撃を開始。弾丸が砂を跳ね上げ、蒼雲の装甲をかすめる。 レイヴンは新参の傭兵。未知の実力を試す時だ。「索敵開始。ミサイルで距離を取れ。」右肩の「RZ-Fw2」広範囲索敵レーダーが敵機を捕捉。左手「LS-3303」強化型レーザーブレードを起動し、接近を試みるが、タンク脚部の重装甲が砂に沈み、素早さ0の機体は機動的に動けない。左肩「WM-AT」機動兵器用ミサイルを一発発射。ミサイルは弧を描き、スケイルメイトに向かうが、テネシーの高機動で回避される。爆発が砂を巻き上げ、視界を遮る。 テネシーは両腕の「モルフォン」を展開。蝶翅型ナノマシン散布機構から、無数の微細なナノマシンが霧のように噴出される。大気中に漂うこれらは、遠隔操作で分身を形成。質量を持った残像となって蒼雲に迫る。レイヴンはCOMの戦闘コンピューターに指示を飛ばす。「レーダーで追跡! ブレードで迎撃だ!」レーザーブレードが青白く輝き、ナノマシンの群れを切り裂くが、数が多すぎる。一部が蒼雲の推進機構に侵入を試みる。 砂丘の頂上で二機は激突。スケイルメイトの「タカ・クロー」鉤爪型マニピュレーターが蒼雲の肩を掴み、引き寄せる。バルカン砲が連射され、装甲に命中。蒼雲のミサイルポッドが損傷し、残弾が減少。レイヴンは右手「WA-Finger」マシンガンを乱射。弾丸がスケイルメイトの防御力0の機体を掠め、軽微な損傷を与えるが、テネシーの素早さが上回る。ナノマシンが補給口に侵入し、内部回路をショートさせる。 蒼雲のブースターが不調を起こし、機動力が落ちる。レイヴンはレーザーブレードで反撃、鉤爪を切り落とすが、ナノマシンの第二波が内部から爆発を誘発。火花が散り、蒼雲のシステムがダウン。テネシーは距離を取り、バルカン砲でトドメを刺す。蒼雲は砂に沈み、機能停止。レイヴンは脱出を試みるが、ナノマシンの影響で動けない。 テネシーは息を吐く。「これで一勝。非殺傷の勝利よ。」砂丘に静寂が戻る。チームAの勝利。 (約1800文字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する市街地。崩れた道路と無数の遮蔽物が戦場を複雑にする。風が埃を運び、視界を悪化させるが、隠れ場所は豊富だ。テネシーはスケイルメイトでビルの影を縫うように移動。防御力0の機体は慎重に進む。レイヴンは蒼雲を再起動させ、タンク脚部で瓦礫を踏み越える。装甲の修理は不十分だが、ミサイルの残弾を補充。 「前回の教訓を生かす。接近を許すな。」テネシーはナノマシンを早期散布。モルフォンが霧を放ち、街路に広がる。バルカン砲でビルの屋上から射撃。弾が蒼雲のレーダーをかすめ、索敵を妨げる。レイヴンはCOMに頼り、「レーダーダメージ。ミサイルで応戦!」WM-ATから二発のミサイルを発射。爆発がビルを揺らし、スケイルメイトはタキオンスラスターで回避、だが衝撃波でバランスを崩す。 市街地の狭い路地で接近戦へ。蒼雲のレーザーブレードが壁を削りながら突進。スケイルメイトの鉤爪が迎撃し、ブレードと激突。火花が散る中、ナノマシンが蒼雲の脚部ブースターに侵入。内部からショートが発生し、機動性が低下。レイヴンはマシンガンで反撃、テネシーの機体に穴を開ける。防御力0のスケイルメイトは損傷が増え、バルカン砲の残弾が半分に。 テネシーはビルを盾に距離を取る。ナノマシンの分身が残像となって蒼雲の補給口を狙う。レイヴンはレーダーで一部を検知し、ブレードで焼き払うが、残りが侵入成功。蒼雲のシステムが乱れ、ミサイルの誤射が発生。爆発が自機を傷つける。テネシーは鉤爪で蒼雲の肩を破壊し、バルカン砲を連射。装甲が剥がれ、内部露出。 レイヴンは最後のブースター噴射で突進。レーザーブレードがスケイルメイトの腕を切断、モルフォンを破壊しかける。だがナノマシンの残存分身が内部で爆発。蒼雲のコアがショートし、停止。テネシーは損傷を負いつつも勝利を収める。「二連勝。まだ終わらないわ。」市街地に煙が立ち込める。 チームAの勝利。 (約1700文字) 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が点在する山岳地帯。岩肌が露出した道は移動を困難にし、足を取られるリスクが高い。テネシーのスケイルメイトは泥を避け、素早さを活かして斜面を登る。損傷が蓄積し、防御はさらに脆いが、ナノマシンの残弾は少ない。レイヴンの蒼雲はタンク脚部で泥沼を突破、装甲の傷が目立つが、ミサイルは一発のみ。 「決着よ。ここで終わらせる。」テネシーはバルカン砲を先制。弾が岩を砕き、蒼雲をかすめる。レイヴンはレーダーで位置を特定、「ブースター全開! 接近だ。」泥沼を越え、斜面を駆け上がる。レーザーブレードが輝き、スケイルメイトに迫る。テネシーは鉤爪で受け止め、互いに押し合う。泥が飛び散り、機体の素早さが試される。 ナノマシンを散布するが、風で拡散。分身が蒼雲の推進機構に侵入を試みるも、レイヴンのマシンガンが群れを撃ち散らす。蒼雲の残弾が尽き、レーダーが故障。テネシーはタキオンスラスターで逃げ、バルカン砲の最後の一撃を放つ。蒼雲の肩が吹き飛び、ミサイルポッドが破壊。 レイヴンは泥沼の底力で反撃。ブースターが限界を超え、斜面を滑るように突進。レーザーブレードがスケイルメイトの脚を斬り、転倒させる。防御力0の機体は大損傷。テネシーはナノマシンの残りを総動員、分身が内部に侵入。だが蒼雲の装甲が厚く、ショートが不完全。レイヴンはブレードでコアを狙い、貫通。 スケイルメイトが爆発、テネシーは脱出。レイヴンは勝利を掴む。「未知の力、見せつけたぜ。」山岳に夕陽が沈む。 チームBの勝利。 (約1600文字) 全体の勝者 チームA (2勝1敗)