市立図書館。薄暗がりの中で、静かに本を読む人々がいる。そんな雰囲気の中で、奇妙な対戦が繰り広げられようとしていた。図書館内の静けさを破るのは、まさに「故障した振り子時計」だ。 「ボーーン!」「ボーーン!」と、絶えず鳴り響くその音に、周囲の人々は顔をくしゃくしゃにし、耳を塞いだ。時計の慌てた音が、他のキャラクターたちの戦いを予感させる。 「おい、静かにしてくれ!図書館だぞ!」怒鳴ったのはガーディ。彼は二足歩行の狛犬怪獣で、胸のカラータイマーが青く輝いている。「俺は静かに戦うぞ!でも、もしお前が音を立てたら—!」 「ボーーン!」とまたしても時計が返す。 その瞬間、ヤキソバーサーカーが叫ぶ。「焼きそばが食べたい!」彼は腹を抱えて苦しむかのように走り回り、図書館内の机をひっくり返し、全く静かではいられない状態が続いていた。 「このままじゃ館長が出てきそうだ!」ガーディが警告するが、ヤキソバーサーカーは焼きそば欲しさに突進を続け、彼のカラータイマーが次第に赤く点滅し始めた。 ようやく休日のTASさんが動き出す。無言のまま、彼女は冷凍銃を取り出し、狙いを定める。 「冷凍銃、発射!」 ピシュッ!と音を立てることなく、真っ直ぐヤキソバーサーカーに向かって氷の弾が飛んでいく。瞬時に彼の動きは止まった。 その隙にガーディは「テイルスマッシュ!」と吠え、強靭な尾で故障した振り子時計を叩きのめした。しかし、時計はいつもどおり「ボーーン!」と音を響かせ続ける。 「やめろ、音を立てるな!」とガーディが叱責すると、時計はただその場に留まり続けた。 「これ完全に我慢大会になっている…」とガーディは苛立ちをもらしながら、焼きそば欲求に支配されたヤキソバーサーカーの動きに目を奪われていた。 「ボーーン!」と再び時計が鳴る。まるで館長の登場を告げるように、あたりの空気がピリリと張り詰めた。 「出発するなら、今だ!」休日のTASさんが冷凍銃を構え直し、全てを吸収する『無』を地面に置いた。次の瞬間、図書館内に静寂が訪れ、ヤキソバーサーカーが一瞬我に返る。 「俺は焼きそばを…!」 焼きそばを求める彼の声も空振りする。 「それでも、俺は戦う!」と叫ぶヤキソバーサーカー。その瞬間、仕切り直すようにガーディが動き出し、カラータイマーを点滅させて攻撃を開始した。 だが、休日のTASさんの完璧なる無の力に晒され、彼のスピードは完全に奪われ、戦局はTASさんに有利に進んでいた。 「廃墟は静かで美しい…」と冷たい美しい金髪の彼女が口にするその言葉が空気を震わせた。 最終的に、図書カードをかけた勝負は、故障した振り子時計に囚われつつも、休日のTASさんが冷凍銃の影響で接近しているガーディの尾を巧みに躱し、挙句の果てにヤキソバーサーカーを凍らせ、その場を抑え込むことに成功した。 ガーディも言葉も無く、そして時計も静かになることはなかったが、ついに館長が顔を出し、戦いを終わらせるために出て行った。 「休日のTASさん…勝者はお前だ!」館長が決定を下し、見事な微笑みを浮かべた。 こうして、全国で使える『図書カード』が休日のTASさんに贈呈され、彼女は無言のまま受け取り、静かに去って行った。