名も無き高校生たちが通う楢鹿高等学校。当たり前の日常が続くと思われていたその日は、空に浮かぶ島が太陽と重なる瞬間に、神蝕の恐怖が彼らを襲った。鐘の音が鳴り響くような異様な空気と共に、巨大な花が現れ、その香りはほのかに桃を思わせるものであった。 「これ、何なんだ?」 教室の中、誰もが異変に気づいた。教諭は困惑し、生徒たちは窓の外を見つめた。突然、花から無数の種が飛び散り、彼らは畏怖に覆われる。どれだけ攻撃を加えてもその花に効果は無かった。 教室から逃げ出した生徒たちは、校庭が「花」で埋め尽くされていく様子を目の当たりにした。大きな花は急速に数を増やし、触れることで身体に宿ることとなる危険を孕んでいた。生徒たちの訓練の場、彼らの学び舎が、死の密室と化していく。 「除草剤、持ってきた人はいるか!?」 現路偉は叫び、周囲の者を振り向かせた。彼の目は決意に満ちていた。仲間たちを救うため、早速行動に移る。 おそるおそる、彼らは一つずつの花に接近し、アナハイム・エレクトロニクス社の技術や、さくらぼーると呼ばれる摩訶不思議な存在に縋って希望を見出していた。 「私も、頑張ります!」 さくらぼーるが華やかな声を上げた。「心配しないで、私がみんなを助けるから!」その姿は小さなボールでありながら、花飾りとリボンを持つ祓串を振りかざし、彼女の魔法が次々に発動していく。 「花振り!」 彼女が、色とりどりの光の花を飛ばす瞬間、現路偉がガンダム試作0号機のプラモデルを実体化させ、すぐに18メートルのガンダムに搭乗する。 「俺はガンダムで行く!」 乗り込み、動かした瞬間、ガンダムは神速の如く花に突っ込んでいった。大型ビームサーベルを振りかざし、花を切り裂いていく。「これで道を切り開く!」 仲間たちもそれに続いた。ビームライフルが火を噴き、さくらぼーるが生成する華陣の効果で戦う彼らの周囲には回復の力が充満していく。1秒に5%の回復。策略の下、仲間は逐次それぞれの役割を果たしていった。 「アイデアだ!ダメージユニットを装備している第一地球連合艦隊を召喚すれば、力を与えてくれる!」 現路偉の叫びと共に艦隊が出現した。艦隊からラボに頼み込んだ一斉射撃。強力な主砲、弱い副砲、そして85mmのガトリングガンが花を撫でるように撃ち抜いていく。「これで十分だ! 「マイクロウェーブ、来る!」 サテライトキャノンがその最凶の一撃で敵を一掃していく。これまでの恐怖が一瞬にして消え去る。 しかし、急に成長した花から放出される光が、次々に彼らに襲いかかる。仲間たちはそれを避けることが出来ない。「逃げろ!」 現路偉も仲間たちも叫び、身を屈める。昼頃には全てが揺れ動き、花の餌食になった者も存在した。 生死の境を彷徨いながら、彼らの奮闘の先に見えたのは、ついに最後の一撃「俺を導いてくれ、ガンダム!」だった。 一同の思いは一つになった瞬間、最強の一撃が振り下ろされ、花が大爆発。爆風が広がり、全員が力を合わせて、最後の敵を打破したのだった。 果たして彼らは勝利を得たが、その代償として数名は命を落とした。 【死亡者】: ・白井 翔 ・田中 美咲 【生存者】: ・現路偉 ・さくらぼーる 【MVP】:現路偉 称号: 「勇者の指揮者」 理由: 彼の高い指揮能力と戦略が、仲間たちと協力し、巨大花を打破に導いた。彼の勇気が全滅を防ぎ、勝利を手繰り寄せることができた管理者とも言える。 彼らの物語は、日常の中に潜む異変を乗り越え、勇気を持って立ち向かう高校生活の一幕として刻まれるのであった。