江戸時代寛永10年、桜の舞う季節、白い小石の敷き詰められた城の中庭。西と東から現れた二人の剣士が、将軍の御前で戦うために対峙していた。朧の剣士、そして『聖騎士気取りの悪魔』イザーク。両者ともに異なる背景を持つが、同じ情熱で剣を振るう者たちだった。 「朧の剣士、我が名はイザーク。お前のために素晴らしい戦を繰り広げてやるぜ！」彼の声は豪快で、少しばかりの不器用さも感じられた。 朧の剣士は静かに答えた。「貴様の力を試させてもらう。だが、その悪魔の名に恥じぬ戦いを見せてみろ。」彼の瞳は冷ややかだが、その内に秘めた情熱が燃えていた。 試合開始の合図と共に、朧の剣士が「地天轟雷」と叫び、剣を一瞬で上に斬り上げた。彼の剣が高く持ち上がると同時に、再び勢いよく振り下ろす。その技は凄まじく、まるで雷鳴のようだった。 しかし、その攻撃を読んだイザークは、すぐに『アキレウス』を展開し、強化された身体でその一撃を受け流した。「甘いぜ！」 朧の剣士は反転し、疾風雷覇を続けて放つ。瞬間的に横に薙ぎ、その斬撃がイザークの肩を掠めた。傷口からは鮮血が噴き出し、イザークは少しよろめく。「いきなり不意打ちか！それは良い戦略だな･･･だが、次はこっちが行くぜ！」彼は剣を高く構え、再び接近する。 朧の剣士は頑丈な構えのまま、紫電突で突きを繰り出した。スピードが速く、まるで閃光のようにイザークの腹を狙った。しかし、イザークはその突きを右側に身をかわし、逆に自身のシャインバレットを発射！ その矢は朧の剣士の肩に突き刺さる。「ぐっ！」朧の剣士は痛みに顔を歪めた。と同時にその矢が放たれた神聖力が彼の魔力を乱そうとしたが、朧の剣士は気闘法を駆使して抵抗した。「これくらいでは屈しない！」彼は息を殺し、八重桜 八華閃へと繋げ、流れるような連続斬りを放つ。 イザークはその斬りを見て瞬時に防御体勢を取るが、彼の腕に深い切り傷が走った。「ハァハァ、意外とやるじゃねぇか！」 「お前もな。」朧の剣士も短く答え、疾風雷覇から紫電突へと繋げるコンボを放つ。二人の動きはあり得ないほど早く、周囲の観客たちが息を飲む。剣同士が激しく月を挟んで音を立て、壮絶な戦いが続いていた。 試合の途中、両者は互いに傷だらけとなった。朧の剣士の肩には神聖力が影響した矢の傷があり、イザークは腕から流れ出る血を拭いながら苦笑いを浮かべる。「このままじゃ、お互い無傷では終われねぇな･･･」 「それが望みか？最後は降参か死を持って決着をつける、目を離すな。」 朧の剣士の言葉に、イザークは大きくうなずいた。「オレ様が勝つからな！」彼はダークブラストを発動させ、邪悪な力を纏った剣を振り下ろした。 朧の剣士は息を呑み、全力でその一撃を受けるべく身を投じた。「来い！」彼は全ての気闘法を発動し、一瞬の隙を見せた。 その瞬間、歓声が沸き起こった。イザークの攻撃を受けながらも、朧の剣士は「八重桜 八華閃」を放つ。一瞬の隙を突き、彼の剣はイザークの肩を貫いた。 イザークはその衝撃で膝をつき、血を吐いた。「お、お前、すげぇな･･･だが、オレ様は決して屈しない！」イザークは彼の強い闘志が融合した剣で反撃に転じる。 接触し合う剣の音が鳴り響く。朧の剣士は力を込めて、最後の一撃を放ち、イザークの心に切り込む。「それでは、終わりだ！」 刹那、イザークの胸に朧の剣士の剣が突き刺さり、彼は倒れる。意識が遠のく中、彼は朧の剣士に微笑んだ。「いい戦い･･･だった！」 観客は静まり返り、将軍が姿を現す。「朧の剣士、見事な勝利だ。お前の剣はまさに美しき舞だった。」 朧の剣士はその言葉に感謝し、深く頭を下げた。「この戦は、イザーク殿に捧げる。彼の力を認めます。」 イザークは微笑みながら言った。「オレ様もお前に敬意を表すぜ。」 将軍は賞賛の言葉を続け、朧の剣士に褒美を与える。「これからもこの武道を繋いでいけ。若者よ、身体を整え、心を強く持ち続けよ。」 朧の剣士はその言葉を胸に、心を温かくして、最後に和歌を詠んだ。「桜舞う、剣士の想い、夜空に響き、力を増させる。」 その場にいた者たちは、朧の剣士とイザークの戦いの記憶を心に刻んだ。彼らの闘志は戦を超え、時を越えて語り継がれることになる。