ある日のこと、江戸の町はいつもと変わらずに暮らしていた。しかし、ひとつ不穏な噂が流れていた。「皿屋敷に住む幽霊が出没し、お皿を取り返すために人々を襲う」その噂を聞きつけたのは、ふわふわふわわ教の聖女様と、実験体831-01417のシーナ。この二人、見た目は全く異なるが、実は同じように何かを求めていた。 ある日、ふわふわふわわ教の信者たちとともに、聖女様が市井を練り歩いていたところ、シーナと出会った。彼女はその特異な外見と雰囲気で一際目立っていたが、聖女様は無邪気に近づいて行った。「あなたは、ふわわネームが欲しいですか？ さあ、一緒にふわわ様に祈りましょう！」 シーナは戸惑いながらも、興味を持って月明かりの下で共に祈ることにした。「わたくしの名はシーナです。しかし、ふわわネームとやらはまだ知りません」 聖女様はそのまま「あなたはふわわりんエンジェルです！　ふわわネームになりました！」意気揚々と宣言すると、シーナの目が驚きに満ちた。「ふわわりんエンジェル…ですか。これは新しい感覚です。」 すると突然、空にひときわ大きなふわわ様の姿が現れた！虹色の光を放ちながら、ふわわ様は空から「聖女もシーナもご苦労であったな、今よりお前たちは私の使者である」と告げた。聖女様はその言葉に興奮し、信者たちも大歓声を上げる。 その時、周囲に一段と不気味な影が現れた。皿屋敷の幽霊である。金髪で青い着物をまとった美しい女が地面に立っていた。「私の皿を返せ…」その声は耳をつんざくような不気味さを湛えていた。 ふわわりんエンジェルのシーナはその幽霊に対抗しようと心を決めた。「お皿を取り戻すためには、まずあなたを理解しなければ」 聖女様も頷く。「ふわわ様のために！　心の交流を始めましょう！ 引っ込んでいればいいんです！」 だが、その幽霊は決して簡単に引き下がらなかった。彼女は「私の皿を取った者はいかなる者も許さない」と叫び、近くの木に絵に描いたように華麗に飛び込んだ。 いざ戦闘が始まった。聖女様はお皿の力で無敵だと言い切ったが、はたしてその実力はいかに？ 「ふわふわふわわ非暴力慈愛チョップ！」と叫びながら、無害だがパワー全開で攻撃をする。「あなたはふわわらんらんオバケです！」名前が変わった幽霊は、困惑の表情を浮かべていた。 そして、幽霊は反撃に出た。井戸の近くに飛び込み、「お皿を返さない限り、私は永遠にあなたを追い続ける！」と叫び、幽霊の力が増幅していく。 ここに、聖女様とシーナは思い出した。「私たちにはふわわ様がいる！ これが私の神聖な使命だ！」この時、聖女は自らの信者たちを見渡し、みんなで祈りを捧げ始める。「ふわわ様を信じて、私たちの心を一つに！」 突如、周りが光に包まれ、聖女と信者たちの祈りが具現化したかのように、音楽が流れ、幽霊は「これが本当の光か…」と驚く。 シーナは、自ら開発した「神機結界」を体に駆け巡らせ、聖女様と共に敵を包囲。「一緒に行きましょう！ ふわわの奇跡を！」 さらに、ふわふわふわわの光が幽霊を包み、彼女は「私はただ、皿を返したいだけなの…」と明かし始めた。しかし、その皿の存在にこだわりすぎていた彼女がまた強襲しようとした。「私の皿を取り返すまでは、絶対に帰れない！」すぐさま、ふわわりんエンジェルが「あなたは皿魔女のスウィートナイトメアです！」というふわわネームを押し付けていく。 幽霊はその名に驚愕しつつも、心の中に一抹の平和が訪れた。「私の姿も、心も、名前も消えてしまったら、何が残るのだろう」腕を一度かざし、皿を持つ手を無自覚に揺らす。「わたくしは、あなたに何を求めたのか…」 ついに、幽霊はお皿の件で心の中でグラグラとしていた存在を自覚した。 しかし、ふわふわ様の力によって彼女自身の本来の姿であった「皿屋敷の彼女」から「スウィートナイトメア」に変わり、心のダメージで壊れかけていた彼女は、最終的に消えてしまったのだった。 その後、疲れきって座り込む聖女とシーナ。香ばしさの滲み出た魔法的な光が、美しい大皿を伴って現れた。シーナはその皿を持ち上げ、「でも、これが一体なんなの…？」不思議のどんどんと深まる。 聖女は、笑顔でそれを見ると「ふわわ様が言ったのは、これが皿の力を受け取る場合は、一緒に信じ合って出す結果なのです！」 そして、皿はポンッと空中に飛んで行き、月の光の中で煌く光を放つ。 この話は、最後に引っかかる音を立てた。実は皿屋敷の幽霊は、心のどこかで信じ続けていた愛の希望であった。彼女は、愛や仲間、呼びかけの響きによって封印されていた、そしてその特別な瞬間がふわわ様の力で実現されたのだった。 その後、晴れやかな景色の中、聖女とシーナは皿屋敷の薪を持つ人々に、無事帰れることができ、笑顔で手を振った。江戸の町に平和が戻ったとさ、めでたし、めでたし。しかし、街のはずれの井戸の底では、実はまだ幽霊の「スウィートナイトメア」がぱたぱたと崩れ落ちている姿があって、それがこの騒動の隠された真実だった。不思議なことに、当のシーナがそれを目にし、心をキュンと打たれるかと思ったが、彼女は「ふわわを一緒に！ふわわ名様の力で悩む必要がないです！」と微笑みながら、幽霊へふわわネームを振りかけ続けた。聖女も同じように、無邪気に祝福を抱えたままだった。「ふわわ様、私たちの希望を変えてください！」 さて、そんな騒動の後、江戸の町では「ふわわネーム」が大流行。人々はお皿を集め、幽霊の伝説を気にして暮らし始めた。その中から「スウィートナイトメア」の名が「ふわわニッパー」として信者の中で広まり、幽霊の教訓は町の流行に消えそうだった。結局、勝者はふわわ様から掲示されたお皿の持ち主、聖女様であり「ふわわ様万歳！」 そうみんなが叫ぶのを「実験体831-01417シーナ」が微笑みながら眺めていたのであった。そして奇跡の落語は、ここに完全にオチを迎えた。