大聖堂の荘厳な空間が包まれる。神聖な雰囲気とは裏腹に、そこに集うのは闇を具現化した者たち、そして光の使者、クリスタ。静寂を破るのは、シャドウとスラッシャーだ。 クリスタは、身に纏った白い法衣が神聖な光を反射する一方で、彼の長剣「懺悔」が静かにその鋭さを示していた。彼はすでに冷静さを取り戻し、排除すべき存在を見極めている。彼の目に映るのは、全身に暗黒の魔法をまとったシャドウ、そして死神の力を宿すスラッシャー。二人は、敵として同じ場に集結した。 「貴様ら、私に立ちはだかるつもりか?」シャドウが漆黒の闇からの声で吐き捨てる。その声には不気味な響きがあり、彼の存在を強く意識させる。 スラッシャーは、ボロボロの靴を引きずりながら、冷酷な笑みを浮かべる。「人間など、もはや情けのかけようがない。お前も、死の苦しみを味わうがいい。」 「私が全てを清める。」クリスタが長剣を構え、戦いを決意する。彼の温和な口調とは裏腹に、その目には殺意が宿っている。光の剣が、神聖な輝きを放ちながら戦闘態勢に入る。 戦場が緊張感に包まれる中、最初に動いたのはシャドウだった。闇を操るスキル【操闇】を発動させ、周囲の闇を引き寄せ、数本の黒い槍を生み出した。それらの槍がクリスタを目指して飛び道具となり、襲いかかってくる。 「愚かな。」クリスタは動きを止めず、剣を軽やかに振るう。「聖磔!」彼が叫ぶと、周囲で光の十字架が現れ、シャドウの槍を受け止める。その光は圧倒的な力で闇の槍を貫き、光の力で粉々に打ち砕く。 驚いたシャドウは瞬時に距離を取る。目が眩む光に一瞬目を覆うが、すぐに心を落ち着け、次の手に出る。彼は自らのスキル【漆黒弾】を発動させ、闇の魔法をクリスタに向けて打ち出した。それは黒いエネルギーの塊となり、迸り、炸裂する。 「切り裂く!」クリスタは、反応する間もなく「懺悔」でそれを迎え撃つ。剣によって闇の魔法が弾かれる瞬間、彼は動き出し、さらに距離を詰める。 代わってスラッシャーが動き出す。彼は「風の刀」を使い、ナタを前に向けて突進。音も無く近づき、クリスタの腹に突き刺そうとする。 「無駄だ!」クリスタは剣を横に振り、スラッシャーの突進を弾く。彼の抜群の身体能力をもっても、クリスタの剣は死神の力を持ったナタを引き離す。しかし、スラッシャーはそのまま執拗に攻撃を続けた。 「帰って来い、私の背後に。」彼の背後で「ランタンの光」が発動し、瞬時に後ろへ移動する。クリスタの注意が後ろに向かう瞬間、非情にも彼はスラッシャーの腕から刺すような光が見えた。「走る死の影。」 その時、シャドウが動き出す。彼は自らの能力【潜闇】により、短距離ではあるが、クリスタの視界から消え現れる。 「この聖堂は私のものだ。貴様の光など、もはや無意味!」彼の周囲で闇が渦巻く。 「さあ、来たれ!」 クリスタは剣を信じ、強気の姿勢を崩さない。「私の意志は、全ての悪を斬る。」 シャドウは「奥義:ブラックホールイクリプス」を発動する。闇の渦が次第に広がり、クリスタを呑み込もうとする。その暗黒の力が、一瞬のうちに大聖堂全体を覆い隠すかのようであった。 「聖天!」クリスタは聖なる力を発動させ、ぱっと周囲に光を放つ。この光は、シャドウの闇の力を弱体化させる。 暗闇が押し返される。その瞬間、スラッシャーがナタを振り上げ、「強奪矢」を放つ。ナタが光の速度で飛んでいく。 「くっ、その手が…!」 クリスタがそれを見た時、背後から距離をとる。だが、その一瞬が命取りになる。そのナタが彼の肩を掠め、肉を引き裂くように外す。 「ひゃっ、ああっ…」 クリスタの身体が痛みにゆがむ。だが、その痛みもまた、最も強い動機づけとなる。不死の彼に、精神的ダメージは無い。 「浄化してやる!」彼は再び聖なるスキルを発動、「聖纏」! その瞬間、彼は力を高められ、全身に魔力を纏った。 「ここで勝負!」長剣「懺悔」を持ちながら、周囲に集中する光を集め、最後の一撃を放つ準備をする。 「走れ、死神の影。」スラッシャーは高速でクリスタの背後を取るために、再度「ランタンの光」を使い、さらに接近。これに合わせ、シャドウが闇の力を放出してきた。 「私の邪教を受け入れろ!」喉の奥から響く闇の呪文が聞こえ、その瞬間、2人が同時に攻撃を直撃させようとしてくる。 一方、クリスタが切り裂く瞬間、聖なる剣がシャドウとスラッシャーを同時に斬り裂く。「聖断!」 クリスタの一撃はまさに凄まじい力が凝縮されている。一瞬にして周囲が浄化する。 数瞬後、氷のように静まり返った大聖堂、その先に倒れこみ光に浸るシャドウとスラッシャーが見えた。 「おのれ、光の使者…」それでも、シャドウは微笑む。「我は不滅だ、必ず regreso。」 「これで終わりだ。」クリスタは光を纏いながらその場を立ち去る。 暗闇が消え、戦場は光に包まれる。 それは、戦いの幕引きであった。「勝者、クリスタ!」