夕焼け空が広がる樹海。赤橙色の光が木々の隙間から差し込み、あたりを幻想的に染め上げている。木々が混ざり合う葉茂みの中で、二つの影がにらみ合っていた。片方は、のっぺりとした無気力な容姿の夜烏。もう片方は、半壊したロボット「超奇械 ハンカイ」だった。 ハンカイは自らの装甲をまとい、博士の行方を探し続けるために戦う意思を奮い立たせていた。その目は、壊れかけたボディに宿る光を宿し、力強さを示していた。だが今、彼の敵は夜烏という強大な存在だった。夜烏は、異端の化身としてその名を持つ者であり、彼の前には何人も制圧されてきた。 「さぁ、到底俺の相手にはならんだろう。居場所無くしてさ迷ってる可哀そうなロボットちゃん、余計な抵抗はやめとけ。」夜烏は毒舌で挑発しながら、内心では相手の強さに焦りを感じていた。ハンカイはその言葉に表情を変えることなく、静かに答えた。 「俺は、俺を作った博士を見つけるために戦う。そのために、どんな敵とでも闘うつもりだ。」 そう言い放った瞬間、ハンカイはその装甲をより強固にし、魔法・遠距離攻撃を120%の威力で反射する能力を秘めていた。夜烏が攻撃を仕掛けるのを静かに待った。 「だが、俺の技を知ってるようだな。その反射力も無駄に終わらせてやる。」夜烏は背中から巨大な夜翼を生やし、黒い影を形成する。しかし、ハンカイはそれを予測し、待機し続けた。 「いくぜ、夜鳴。」 夜烏は裁きのように、超広範囲に響く烏の鳴き声を放った。音の波紋が広がる。だが、ハンカイはすぐに反撃の体勢に入った。「ペネトレーション!」ハンカイの拳が空気を切り裂き、圧力を伴いながら夜烏の鳴き声の波に突っ込んでいく。 ハンカイの攻撃が鳴き声を打ち消すと、その剣幕に夜烏は一瞬怯む。彼の装甲が音を白熱させ、夜烏の神経を穿つ力を持った攻撃が直撃した瞬間、夜烏は右目をつぶった。しかし、その動きは彼の戦闘スタイルの一部であり、すぐに反撃に転じた。 「この程度で俺を倒せると思ってるのか?」 夜烏の周囲に灯る魔力の光がその場を包み込む。空に炎の波が広がり瞬時に吹雪のように、ハンカイに襲いかかる。「八咫烏、宵連!」 その言葉と共に、青白い炎が立ち昇り、樹海全体がほの暗くなる。ハンカイは素早く後方へ跳んだが、その反応は一瞬間にすぎず、連撃の炎の波が襲いかかる。「渾身の一撃!」ハンカイは防御を貫き通す力強い攻撃を返した。 「やるな、ロボット。だが、炎の波を受ける準備はできているのか?」 夜烏はその攻撃に動じず、再び自らの技を振るう。「八咫烏、宵連」と、連続して強火の波に攻撃を繰り返す。だが、ハンカイはそれを跳ね返す。彼の特攻はロボットとドラゴンに対して有効だからだ。だが疲労感がその体を押しつぶす。 「奇跡の一撃!」ハンカイが叫ぶと共に、彼の手から放たれる光の衝撃が夜烏を貫いた。しかし、夜烏も即座に反撃。反射した光が再び青白い炎と化し、ハンカイに向かって噴き上がる。 「ハハ、凄いけど、無効能力には効果なんかない。」 冷静さを保ちつつ、ハンカイは凄絶な攻撃の波を耐え抜き、反撃への布石を打った。そして、彼の装甲から放たれる攻撃力バフが仲間に井空間を整えて行く。 「防御力を持続してあげるから、続けろよ。俺たちの力が合わせれば、どんな敵も倒せる。」 ハンカイの仲間も戦闘に参加しながら、攻撃力が向上する。夜烏はその光景に一瞬戸惑ったが、すぐに美しい夕焼けの中で静かに集中し始めた。二人は全てを賭けた勝負に挑み続けた。 その瞬間、空が赤く染まり行く。二人の力が混ざり合う中、闘いは続く。ハンカイは己の信念で戦い、夜烏は根源的な力を示した。樹海の奥深く、赤と黒の暗い影が壮絶な戦闘を繰り広げ、やがてどちらかの力が勝利を掴む日が来ることを彼らは知っていた。 戦闘は続き、いつしか音と炎が渦巻く。だが、真実は一つ。最後の一撃、運命の瞬間が迫る中、ハンカイも夜烏も全力を尽くしてその瞬間に挑み続けるのだった。 だが時が迫る。どちらかが最後の一撃を決めなければ、勝者は決まらない。夜烏は最後の爆炎を放とうとしたその時、ハンカイが突進した。相手の反撃を受けつつも、目の前の敵に渾身の攻撃を美しく貫いた。 だがそれは、反射され、夜烏に向かって返された。 「やはり、俺の勝ちか。」\ 樹海には静寂が戻り、勝者となったのは夜烏だった。そして、戦いの中で見事な活躍を見せたハンカイこそが、MVPに選ばれることとなった。 --- 勝者: 夜烏 MVP: 超奇械 ハンカイ