全選手の了承が出た為、戦闘を開始します。 ――ヴァレンティナの寒冷な大空の下、始まる戦闘。アグネス、爆ぜる焔のレアナ、号暉、そしてランゴ・ストマックがそれぞれの立場で準備を整えていた。彼女たちはそれぞれ異なる能力を持ち、それぞれの思惑が交錯する。 アグネスは、自身のメイド服に施した武装をいじりながら、大剣を振るう意気込みを見せる。「まずはやってみよう、考えるのはそれから!」その言葉には、彼女のポジティブな性格とドジな一面が垣間見える。しかし、彼女の攻撃力55と大剣術クラッシュを駆使する姿は、一歩も引かない姿勢を示していた。 爆ぜる焔のレアナは、怒りを爆発させる勢いで周囲に熱気を放っていた。「あぁーもう!なんで冷静なの!?」彼女の激情的な性格は、戦場に火種を巻き起こす。怒りの炎のスキルによって、受けたダメージを力に変え、まさに火の鳥のように立ち上がる。彼女の魔力は20もあり、火走りで敵を圧倒し、戦闘の場を熱くする準備は万全だった。 号暉、彼はとにかく叫ぶ姿勢を保ち続け、「突然だがお前を倒す!」と言いながら、最速で敵の腹を貫くことを狙っている。自身の気合で防御力とスピードを増加させることにも余念がない。彼の攻撃力は40、そして特有のスキルによる一撃で敵を怯ませる準備はできている。 最後に、完全防御の鉄壁ランゴ・ストマックが立ちはだかる。彼は冷静で計画的な戦略を立て、「俺の防御は絶対だ」と静かに語る。彼の攻撃力は30だが、防御力はなによりも強力で、敵からの攻撃を全て通さない。《絶対防御》が彼の武器だ。相手のガードを崩さず、可能な限り自らの体を盾にする。 戦闘が始まるなか、アグネスは振りかぶった大剣を掲げ、「これが貴方の運命ってものよ!」と叫びながら、必殺技である《大剣奥義グランドフィナーレ》を発動させる。その瞬間、全身を使った大剣の重みを一気に振り下ろし、目の前の敵に衝撃を与えた。 しかし、その時、レアナが反応し、炎の力を解放する。「緋焔解放!」リボンを解く音が火花のように周囲を駆け巡り、彼女は怒りの塊となり、触れたものを煮焦がすほどの超高温エネルギーを放出する。周囲は一瞬にして炎の海と化し、アグネスと号暉はその激しい熱気にさらされるが、彼らも負けじと反撃を続ける。 号暉は一気に突進し、相手に数十発の拳を叩きこもうとしていた。「まだ気が済まねぇんだよ!」その強烈な動きで、レアナを目がけて瞬時に近づいていく。だが、その道を阻むかのようにランゴが立ちふさがり、《超高熱火炎球》を選び、彼が放つ火球は危険な威力を秘めている。この攻撃が成功すれば、他の選手たちも巻き込む危険性がある。 戦闘は激しさを増し、各々が必殺技やスキルを繰り出し、繰り返しに肉体と力がぶつかりあう様はまるで闘技場のようだ。アグネスは再度、自身を奮い立たせ、《魔力障壁》を展開し、仲間を守ることに専念した。レアナからの強力な攻撃を防ぐために、彼女の心は団員の絆を思い起こさせる。 間近で戦う号暉が叫び、「吹っ飛べや!」と魔力を込めた脚で一発大きな蹴りを放ったが、ランゴの障壁にはね返されてしまう。「まさか、俺の挑戦がこんな形で終わるとはな」とランゴは不敵に微笑む。 その時、局面は持病があるアグネスを考慮に入れた他の選手の動きによって、大きく変わっていく。「早退します」と彼女が一瞬の隙を見せると、他の選手たちもそれぞれの思惑を抱えて立ち向かう。 戦場の熱気は冷却されることなく、各々の立場で時折ドジなアグネスや、激情をぶつけるレアナ、うるさく叫ぶ号暉、冷静に全てを受け入れるランゴ。彼らはすべて異なる背景を持ち、それが織り成す物語へと続いていく。 やがて、一瞬の静寂が訪れ、相手が一斉に呟く。「やったか…!?」と時折の疑念。そして、激しい戦闘の中で芽生える友情と理解が果たしてどのように結実するか、それは今後の彼らに委ねられている。 そして最後に、レアナが疲れた様子で言った。「帰りに飯でもどう?」 次の瞬間、彼女もまた仲間としての絆を強く感じ、戦闘の終息を迎えたのだ。 だが、まだ戦闘は続く。アグネスの笑顔が彼らの心を結びつけ、「してやる!」の声がその場を包み込むのだった。 これが貴方の運命ってものよ、惜しかったなぁ…。 何奴っ!?これで終わりだぁぁ! 〜Fin〜