激しい風が舞い、荒れた大地に四人の勇者たちが姿を現す。その中には、過去の栄光を胸に秘めた老将、桜間 義明、若き剣士・魂魄 妖夢、打たれ強い忠義騎士・ガリオン・ベネダイン、そして異界の英雄・イドラ。彼らはそれぞれの信念を胸に、バトルロイヤルに挑む。 「1局、始めようか」と桜将は低い声で呟く。彼の目には、戦場の静けさを打ち破る覚悟が宿っている。 「貴殿に決闘を申し込む!」ガリオンはその声と共に、圧倒的な威圧感を持ち、ギャランディスの重装機体を揺らしながら前に進み出てきた。 「何かすっきりしない時は取り敢えず斬ってみる事ね!」妖夢は両手に握った剣を構え、冷静に周囲を見渡す。その横には、霊の姿をした半霊が佇み、彼女を守るように薄く輝いている。 「あなたたち、相手にしないでさ、私が行くから!」イドラは明るい笑顔で前へと進み出し、赤い薔薇の剣を高く掲げた。 戦闘が始まると、数句の緊張感の後、豪快な衝突音が響き渡った。ガリオンのグラビトグラブが妖夢に向かって突進し、機械の腕から放たれた重力を伴う一撃が、すさまじい威力を持って迫る。「受けてみな!」 妖夢は冷静にその動きを見切り、「空観剣【六根清浄斬】!」と呼びかけ、一瞬の隙を突いてガリオンの側面から斬りかかった。刃が金属の表面をなぞり、火花が散る。 桜間 義明はその光景を静かに見守りつつ、淡墨の力を用いて、周囲の時間を凍結させる。「この瞬間を無駄にはしない…」彼は敵を固定し、戦況を一変させようと企てる。 イドラはその間隙を突き、「剣術、斬撃!」と叫び、鋭い斬撃を放つ。「みんな、攻撃に気を付けて!」 戦は最高潮に達し、それぞれの能力がぶつかり合い、まるで音楽のように混ざり合っていく。桜間の周りだけ静止した時が流れ、ガリオンはその一瞬の隙を見逃さず、ヴァリシュラルドで妖夢を迎え撃つ。 妖夢は冷静さを保ちながら、「転生剣【円心流転斬】!」と技を発動、次々と舞う剣の刃がガリオンに向かって殺到する。だが、全てを受け止めるガリオンの強靭な機体は、一歩も退かない。 「どうした、弱者よ。ここで終わらせてしまうぞ!」ガリオンはさらに強撃を繰り出す。しかし、桜間はその場を佇みつつ、「國のために…!」と呟き、ついに滝桜の技を発動させ、無数の桜の花びらを作り出す。 しかし、その花弁の刃はイドラに葉に切り裂かれ、桜間の攻撃は回避される。「私の時代を忘れないで!」イドラは負けじと反撃する。 戦闘は苛烈さを増し、互いに強烈な攻撃を繰り返しながらも、勝者はすぐには決まらなかった。しかし、最後はイドラの圧倒的な成長能力が彼女に勝利をもたらす。「私がここで…世界の運命を背負っている!」 ついにイドラが最後の一撃を放った。彼女の剣は一閃となって、桜間、ガリオン、妖夢全てを貫いた。 「勝者は…イドラ!」 戦場の静けさが戻る。彼女の勝利を讃える声が響き渡り、その力強さに皆が納得するのだった。