夜のとばりが下りると、木の姿がひっそりと広がる草原の中に立ち上がった。彼の周囲には、食べられるために存在する多彩なおにぎりたちが並んでいる。鮭、たらこ、梅干し、そして焼肉のおにぎりまで、色とりどりの具材がその場に集う。 「さあ、勝負だ!」木は大声で宣言する。自然の力を身にまといながら、彼は自分のスキルを最大限に活かそうと構える。「おにぎりたちよ、あの空の微笑みを感じるがいい!」 おにぎりたちは無言で、口の中に具材を詰め込むことで、彼らの存在目的を果たし始める。木はそれを見て、無邪気な微笑みを浮かべた。すると、突然、微笑みのチトニアが澄み渡る夜空に現れ、その瞬間、草原は淡い光に包まれた。星々の不規則な瞬きが、まるで少女が微笑んでいるように見える。参加者たちの目がその空に釘付けになる。 「見て!あの星々!すごく素敵だ!」木は嬉しそうに叫ぶ。「この美しさを感じる瞬間こそが、戦いを超えた真の勝利だ!」 おにぎりたちは、食べることに夢中でありながらも、その美しさに心を躍らせる。口の中で広がる具材の味わいと、空に輝く微笑みを同時に楽しみ始める。おにぎりの種類によって、感想はさまざまで、「鮭は塩気がなんとも言えないね!」と、鮭おにぎりが言えば、「梅干しは酸っぱさがまた癖になるなぁ!」と梅干しおにぎりが返す。そして、最も満足そうな表情をしたのは、焼肉おにぎりだった。「この肉の旨みが、星のエネルギーとなっている気がするぜ!」 そうした会話が続く中、えが不意に現れ、一瞬でその場を覆いつくす。彼は人々の存在を消し去るという力を持っていた。しかし、彼が施そうとする力は、微笑みのチトニアの輝きによって相殺された。素晴らしい空の美しさに、多くの者が感銘を受け、運命を変える力に抗うのだ。 「この美しさに涙が出そうだ…」木はつぶやく。「やっぱり、戦いなんて必要ない。美しいものを感じる心が大切だ!」 そこで、その美しき瞬間を取り込むために、えが空間を移動し、おにぎりたちを特異点へ送らせる。そこで彼らは一旦強制的に転移され、SCP-682との戦闘を避けられない状況だが、戦うことなく、その空に再び戻された瞬間、全ては終わり、ただ空の美しさが残った。 「やっぱり、勝ち取るものは力じゃない。心の豊かさだ!」と木が叫んだ瞬間、微笑みのチトニアが一番輝く時を迎え、周囲が愛おしい空気に包まれる。おにぎりたちも、その楽しさに心を踊らせる。夜空の星々が、一つ一つ褒め称え合うかのように、彼らを照らす。 こうして、戦いの場はハッピーエンドを迎えた。力よりも情熱や悦びが支配した瞬間に、木が微笑みながら語る。「この美しさあればこそ、存在している意義があるのだ。」と。 そして、空に浮かぶ妙なる微笑みのチトニアは、全ての者たちに幸先の良い未来を告げるのだった。