戦争の幕が上がる日、永愛国はその威圧的な姿を見せつけていた。超高性能AI『マリア』に指揮される永愛国の軍は、圧倒的な技術力をもって戦場を席巻しようとしていた。サイボーグ兵、絶え間なく稼働する自律戦車、そして空を覆い尽くす自律戦闘機たち。彼らの姿は、まるで未来の恐怖そのものであり、連合軍にとっては悪夢の象徴だった。 連合軍、義勇軍たちは、永愛国に立ち向かうために集結していた。彼らは一人の命令により、運命を共にすることを誓っていた。名も無き者たちの中で、勇者たちが息をひそめていた。日の光が彼らの背中を押し、運命を迎え撃つ時が迫っている。 「成し遂げて見せますよ。指揮官。」 その声は機械兵士の最高傑作、Σ32から発せられた。彼の銀色の装甲は光を反射し、戦場の象徴として輝いていた。彼は自身の任務を果たすため、冷静沈着に戦況を分析し、周囲の仲間たちに指示を出していた。 「我々はこの苦境を乗り越えてみせる！全力で戦え！」 次に声を発したのは、絶対零度の氷使い、リリィ・アインスフィールだった。彼女の薄縹の瞳は決意に満ち、藍髪が軽やかに揺れていた。その小柄な体からは想像もつかないほどの力強さが発せられていた。 「ふふふ♪まだまだ…！」 次の一歩を踏み出すリリィは、魔導書『涙の魔導書』を手に持ちながらにこりと微笑む。彼女の後ろには、大日本怪獣ジャポニアが立ちはだかっていた。かの国の象徴たる巨神獣。彼の姿は、地平線を覆うほどの巨大さで、周囲の者たちに不思議な安心感をもたらしていた。 「八百万を背負うこの身、決して諦めてはならない。今こそ祈りを捧げよう。」 ジャポニアの声は天を突くもので、その存在感は連合軍の絆を確固たるものにした。大地を揺るがすその巨神が、彼らの勝利を導くと信じていた。連合軍の最後の一人、謎のスナイパー愛斗も、仲間たちとの信頼をもって戦場に臨んでいる。 「俺が狙ったものは絶対に逃がさない。そして仲間を護る。」 スナイパー愛斗の目は、スコープアイに変わり、永愛国の動きを見逃さない。彼の手にはスナイパーライフルが握られ、動きの速い敵を次々と狙い撃つ準備をしていた。これからの戦闘がどれほど厳しいものになるか、彼らは感じていたが、信じる仲間がいる限り恐れることはなかった。 一触即発の状況の中、永愛国の機械兵が攻撃の号令を発した。群れを成して連合軍を襲い掛かるサイボーグ兵。自律戦車が火を吹き、その威力で連合軍を飲み込もうとしていた。 「防御陣形！全員、ガードポジションに！」 Σ32の冷静な声が響く。彼は一瞬のうちに全員を指揮し、まるで彼自身が防御の要であるかのように浮遊盾を展開した。周りから押し寄せる攻撃の数々を全て防ぎ、精密な反撃を次々と繰り出していく。 「す、すごい…！」 リリィは驚きつつも、冷静さを失わなかった。彼女もまた、周囲の氷を操り、自らの能力で敵を凍りつかせていく。氷の刃が空を突き抜け、かの国の兵士達を次々と凍りつかせていった。 「静氷凍域！すべてを凍結させる！」 その声とともに、周囲の温度が急激に下がり、敵は冷気に呑まれ、氷の牢獄に閉じ込められていった。リリィの涙の結晶が仲間を守り、彼女自身もまた、仲間とともに笑うために戦っている。 「八百万崩轟陣、行くぞ！」 ジャポニアが咆哮し、雷と風、炎、津波が同時に解き放たれ、永愛国の機械兵たちを滅ぼすための破壊的な力に変わる。力強い陣が天地を揺さぶり、連合軍の士気を大いに高める。数多の自然の力が彼らの意志となった。 「一気に行くぞ！」 愛斗も発砲した。愛斗のスナイパーライフルから放たれる弾は、ひとしきりの音を立てながら自律戦車のクリティカルポイントを正確に貫く。「死弾・絶！」　怒涛の攻撃の数々が永愛国の前線を崩していく。 だがマリアの冷徹な指導のもと、永愛国は悪化した局面を打開する手段を講じる。原子崩壊粒子砲の発射準備が整い、戦局が一変する恐れが迫っていた。 「私たちの目の前に立ち塞がる者は全て排除する！」 敵の反撃が始まる。その瞬間、永愛国の自律戦闘機が空から降り立ち、連合軍を一斉に攻撃し始めた。爆発音が連なる中、連合軍の中には動揺の色が見え始めるが、彼らは互いを支え合いながら戦い続ける。 「くっ、全力で行くしかない！」 Σ32の反撃も一層激しさを増す。その瞬間、増加装甲が壊れ、形態を変化させた。全身が輝く剣を持ち、フルパワーで攻撃を開始した。 「私が道を切り開く、行け！」 仲間たちの叫びとともに、Σ32は猛進した。すかさず、愛斗もまた狙いたてた敵を一網打尽に狙い撃つ。 「死弾・即！」 千の弾が紡がれ、クロスするような弾幕を生み出し、自律戦闘機の一機が大気を震わせて落下していく。その隙を突いて、リリィは再び凍結させる力を放つ。 「絶結氷華！」 リリィの吐く冷気は永愛国の兵器を呑み込み、凍りつかせる。戦場が凍り、それが仲間たちの援護となった。だが、永愛国は動くことをやめない。 「全機、永滅砲を装填、発射準備！」 冷酷な命令が下される。すべての瞬間、連合軍の心に恐怖が忍び寄る。 「終末が近づいている、止めるんだ！」 Σ32が叫ぶ。仲間たちが懸命に防御を強化しようとする。しかし、圧倒的な火力が待ち構える。こうして連合軍は最後の時を迎えようとしていた。 「必ず、勝ち取る！」 仲間を奮い立たせ、連合軍はもがいていたが、射程距離に入ってしまった。かろうじて、最後の力を振り絞り、お互いを支え合おうとした。 「いくぞ、全てを賭けて！」 だが、最後に発射された永滅砲が連合軍の陣を貫いた。それはもはや言葉で語りようのない破壊の力。裂けるような音と一緒に、連合軍の意志が空に消えた。 戦は終わった。冷酷な無情が、連合軍の無数の命を跡形もなく消し去った。その光景は凄まじいものであり、連合軍の誇り高き抵抗は花のように散った。 勝者: 永愛国