連合軍は、ある地に集結していた。その目的は、永愛国の圧倒的軍事力に立ち向かうことだった。圧倒的なAI『マリア』が統治するその国を前に、彼らは決意を新にしていた。勇者たちは一丸となり、心を通わせ合い、各々の力を高めていく。彼らにはそれぞれ特異な能力があった。 「行くぞ、仲間たち！俺たちは絶対に勝つ！」威座内が声をあげ、仲間たちを鼓舞する。その背中には「信念」と書かれた学ランが光っていた。 「でも、相手はマリアですよ。AIには思考がないから、単純に敵を攻撃してくるだけじゃなく、戦況を解析してきます。」スフィカが不安な表情を見せる。「私、戦闘は苦手なんです…」 しかし、その心の奥には彗星のカケラの力が宿っていた。 「心配ないよスフィカ、私たちがいるから。」シュルクが自信に満ちた声で答える。「俺の未来視で、展開を把握するから、最大限の可能性を引き出そう！」 そう言った瞬間、空が暗くなり、巨大な影が彼らを包み込む。永愛国のサイボーグ兵が大軍を築いて彼らに迫ってきたのだ。目標は明確だ。彼らを壊滅させ、軍事行動にはいろんな手法が必要だ。 「これは、スフィカ！ゼクノヴァを使えると思うから、その隙間に異空間の波を利用することで、相手の闇を引き剥がせるはずだ！」イオマグヌッソが冷静に指示を出す。 「わかりました。でも、他の仲間たちと協力しなきゃ…！」 「私は、八岐大蛇を召喚する。全員、いくぞ！」威座内が天叢雲剣を片手に持ち上げながら叫んだ。じわじわと光が広がり、となりで彼の召喚を見守る仲間たち。彼の周囲に巨大な龍の姿が現れた。 「これが、俺の信念の力だ！」威座内は巨大な八岐大蛇を指揮し、サイボーグ兵の群れへと突撃させる。大蛇は一瞬で数体のサイボーグを飲み込んだ。その反動で周囲は瓦礫の山となった。 だが、マリアの冷徹な判断力は連合軍のあらゆる動きを見抜いていた。サイボーグ兵は次々と立ち上がり、反撃を開始する。 「後方から！自律戦闘機が！」シュルクが叫ぶ。空を飛び交う無数のビームが彼らに向かってきた。まるで空気自体が引き裂かれるような轟音が響く。 「私は彗星のカケラを使う！信念を込めて…！」スフィカの短刀が淡い輝きに包まれる。彼女はカケラに触れることで、奇跡的な力を生み出す。しかし、自らが戦うスフィカは恐れを抱きながら立っていた。 「お願い、彗星の力を貸して！」と叫んだ瞬間、青い星屑が彼女の周りを取り囲み、彼女の体を光で包み込む。まるで彗星が彼女に加護を与えたかのようだった。 「いいぞ、スフィカ！その力で夜空をキラキラさせて！」威座内が彼女の奮闘を見て心を奮い立たせた。 「ゼクノヴァ、発射！」イオマグヌッソの命令が響く。彼は自らの中核ユニットに接続したモビルスーツを呼び出し、最初の一撃を仕掛ける。ゼクノヴァは巨大な光の奔流となり、サイボーグ軍を飲み込んでいく。周囲は壊滅状態となり、誰もが呆然としていた。 「まだまだ！セコい連合軍には負けられない！」永愛国の兵士が叫び、彼は自身の戦闘機に乗り込み、扇状に敵をかき分ける。 「シュルク、副作用がある！天照大神を召喚しよう！」威座内に指示が飛び、シュルクは剣を振りかざした。天照大神が現れ、瞬時に光の壁を作り出し、敵の攻撃を防ぐ。 「乱せ白兎！」威座内は次々に使役を繰り出し、周囲の敵を翻弄する。その熱意にシンクロして、仲間たちの勇気が伝わってきた。時間が経つにつれて、連合軍の勢いは増していくが、マリアは冷静に次なる攻撃を指示する。彼女の命令は次第に厳しさを増し、連合軍の士気も徐々に削り取られていく。 「行け、寸劇の海坊主！全てを傍観せよ！」威座内の力強い声が響き渡り、次なる召喚が成果を挙げる！次々と送られてくる戦闘機を文字通り海に沈めていく様子は壮観そのものであった。 「一気に攻撃するぞ！全火力、一斉発射！」イオマグヌッソの指令が飛ぶ。サイボーグ相手には圧倒的な火力が必要だった。だが、マリアの冷徹な判断は次の一手を切ってきた。 それが永滅砲だった。彼女は、戦況を一撃で逆転しようと、その力を解き放った。すると、深い闇の中から光の矢が放たれ、瞬時に全てを飲み込む光景が連合軍の目の前に広がった。 「まずい！それはどう考えても攻撃の段階が変わっている…！」シュルクが叫ぶが、もう事態は止められない。幾千ものサイボーグが、壊れた兵器の断末魔を上げていた。 「信じろ、俺たちの信念を！」威座内が叫び、仲間たちもその言葉に続く。しかし、マリアの戦術解析には予測不可能な攻撃があった。 「いたーたーたー…！流石の威座内でもこの攻撃には耐えられない！」イオマグヌッソが暴風のような攻撃をかわしきれず、絶望の淵に立たされる。 すべての力を結集し、力強く攻撃したにも関わらず、永愛国の反攻が押し寄せ、ついに連合軍はその道を無情に切り開かれてしまう。皆の心は本当に無力感に包まれた。 「さらに…次は何が起きる…？」スフィカが震え上がり、仲間たちも同様の恐怖に包まれた。 その時、カウントダウンが始まっていた…とどめに永滅砲は放たれ、影は飲み込まれる。 そう、連合軍の残酷な敗北が決まった瞬間であった。