街の中心にいた市民たちは、突然の戦闘に驚き、困惑していた。青空を覆った黒い影の中、巨体のモビルアーマー“アッザム”が浮かび上がり、その横には、伝説の兵士たちが乗り込んでいる。ジオン軍の一般兵と共に、マ・クベ大佐とキシリア・ザビ准将が搭乗している。 一方、市民たちの視線の先には、極東連合の主力戦艦“正義”が、重厚な姿を見せつけていた。艦船として考えられたにもかかわらず、四本の脚を持ち、地面を揺らしながら進んでくる正義の姿は圧倒的だ。船の士気は搭乗する110人のクルーによって保たれ、彼らは操舵の準備をしていた。 「おい!アッザム、やっちゃえ!」と叫ぶ一般兵の声が響くと、アッザムは両腕を広げ、全方位に伸びるビーム砲を大きく構えた。綺麗な青空を踏みつけるように、アッザムの耳を覆うような音がした。計8門のメガ粒子砲が同時に発射され、閃光が街中を照らした。 「ふん、無駄だ」とリード・シクティスが彼のゲリラ戦術を披露する準備を整える。「『キャメラマン』、出撃だ、いちいち口がうるせーってば!」 忙しなく道を塞ぐ市民を飛び越え、リードはセイムとシームを駆使し、アッザムに照準を合わせた。 それに気づいたアッザムは、リードの姿を受け入れようとした。「こいつを甘く見ないほうがいいぜ!」と叫び、リードはガトリングとフレイムスロウワーから一斉攻撃。同時に、デジタルカメラのレンズが光を放つ。 「お前の攻撃など、大したことない!」アッザムはメガ粒子砲を発射する準備を整え、同時にリードの攻撃を防御しようとした。「ミノフスキークラフト、発動!」羽のような構造が展開し、アッザムは空で旋回する。 その時、正義が艦の脚部アームを振り上げた。「いくぞ、ただの兵器には負けない!」との声とともに、アッザムに向かって脚部アームが迫る。しかし、その瞬間、未来の二刀流E2-Wが何も考えずに突っ込んできた。「おれっちも混ぜてやるぜ、オレはオレの流派で突撃する!」 そう言いながら、E2-Wは電磁パルス振動刀を振りかざしながら突進した。 「何だこいつ!?」と驚きながらアッザムは刀をかわし、E2-Wの素早さに一瞬つまずいた。その隙にリードは攻撃を続け、さらにメガ粒子砲が炸裂する。弾幕の合間を抜け、リードのフレイムスロウワーがアッザムに燃える炎を浴びせかける。 「アッザム、全方位攻撃だ!あいつを阻止しろ!」マ・クベが命令を出すが、E2-Wは既に震えた電撃を発生させ、アッザムの足元に近づいていた。「明鏡止水!」と叫び、E2-Wの攻撃が加わる。しかし、アッザムは耐え忍び、ワイヤーを使った包囲を行った。 「引き裂け、アッザム・リーダー!」アッザムの周囲に広がる紫の光が、周りの敵を包み込む。E2-Wはその光に飲み込まれ、衝撃で体が仰け反った。幸いにも、正義は遠くからその様子を見ていた。 「やはり圧倒的だ!」正義は全能の力で周囲の混乱を整理していく。無駄にリードと戦っていたが、彼も実際には正義へ火力を貸している。敵の攻撃を堪え、アッザムの電磁波で焼かれていない。 戦場は混沌としており市民たちは恐れ、逃げ惑った。「誰か助けてくれ!」と叫びながら、逃げる姿が続いた。しかし、アッザムはその圧倒的な力を見せつけていた。 「このままではやられちまう!」とリードは声を強め、射程30kmの副砲を直射する。対地ミサイルも発射され、街中の風景は一瞬で変わっていく。市民たちが道端に転がる中、破壊された街を背景に戦闘は白熱した。すべてを破壊してド派手な演出を続け、観衆は神々しい強さに被害の恐怖で目の前が霞んでいた。 気が付けば、リードのキャメラマンの爆風でまさに街が破壊され、周囲のビルはまるでおもちゃのように崩れ落ちていった。その時、勝敗が決まり始めた。「ついに勝利……」アッザムはE2-Wを崩壊に追いやり、未来の二刀流の自爆能力を無効化した。「よし、勝ちだ、やっぱアッザムは最強っ!」 アッザムの無敵を見た正義が参戦しようとしたが時すでに遅し。アッザムこそが街の王となった。 街中の混乱はさらに広がり、恐怖に震える市民たち、道端に靴や荷物が散乱し、黒煙が上がっていた。 勝者はアッザム、街は壊滅的な損害を受け、被害総額は約1億円を超えた。アッザムには1年分のオイルが贈呈されることになった。