霧が瞬く中、巨大な亀、海王夢幻亀が姿を現した。その体長は5万メートルを誇り、まるで海の神が降臨したかのような威圧感を放つ。周囲には不気味な霧が漂い、近づく者の感覚を狂わせる。 「さあ、皆の者。これより城を攻め落とす!」と、Aチームの大将である夢幻亀が咆哮を上げる。その声はまるで海の怒りそのもの。海の生物たちが呼び寄せられ、夢幻亀の周囲を取り囲む。 一方、籠城側の大将、ニゲル=メンドールは、冷静に状況を見守っていた。彼は昼行灯のように怠惰な外見だが、その瞳は真剣そのもの。 「ん〜どうすっかなこりゃ。亀ってのは動きが鈍いから、狙いを定めるにはもってこいだな。」と、ニゲルはボソリと呟く。彼の周囲には、数名の兵士が不安げに構えている。 「隊長、あの亀をどうにかできるんでしょうか!」と焦る兵士に、ニゲルは余裕の表情で笑みを浮かべる。 「冗談じゃない。亀を倒すのも大変だが、我々は退くことにこだわらなきゃならん。待て、友よ。援軍が来るまで耐えよう。」 その間に、亀の号令で生まれた海の生物たちが猛攻を仕掛ける。 「海の怒り、今ここに宿る!」夢幻亀の周囲で召喚された魚たちが、まるで狂ったように籠城側へ突進していく。 「っ、くそ!あの生物たちをどうにかしないと!」 ニゲルは戦況を見守りながら、兵士たちに指示を出す。「一列に並べ、城の周囲を守れ!海の生物が来たら、下がる準備を忘れるな!」 その冷静さは、一見怠惰で知られる彼の思慮深さを示していた。 夢幻亀は続けざまに攻撃を加える。「ウォーターロード!」 海の質量が成形され、城の存在を削り取ろうとする。しかし、ニゲルはそれを見越していた。 「防御体制!全員横一列になれ!」 ニゲルの指示のもと、兵士たちは素早く立ち位置を変え、城の周囲を守る。海の質量が接触した瞬間、海王の力でさえも吸い込まれそうになりながらも、なんとか耐え抜く。 「はっ、これならもう少し持ちこたえられそうだな。」ニゲルは、陣形を崩さずに後退を始める。「さあ、さっさと撤退すんぞ!」 夢幻亀は攻撃を続けるが、すでにニゲルの巧妙な防衛策によって少しずつ効果が薄れてきていた。「こいつ、なんでこんなにも頭が回る?」 「海王の咆哮、恐怖を肥やしにするうう!」 「ここだ!」 しかし、ニゲルはこの瞬間を逆手に取った。亀の攻撃直前に生まれる隙間を見極め、素早く後退しつつも反攻の機会を狙う。「雑魚ども、こいや!」 夢幻亀の哄笑とともに、彼の攻撃がより強化される。「海流の渦!」 ついに渦が形成され、周囲の生物たちが消え去る。 「これは、ただの恐怖では済まんぞ!」ニゲルはついに退路を選んだ。 帰る道を捧げて撤退に入り、相手の攻撃を読みつつ逃げ潜む。 「夢幻亀、見事な攻撃だが、俺の防御は障壁をも破られん!」ニゲルは笑い声を上げ、敵の攻撃直前の隙を見極め、再び剣で急所を抉る攻撃を見せる。 「これが、俺の巧妙な防衛だ!」 戦場の空気は次第に変化し、亀は苛立ちを隠せなくなる。「どうした、ニゲル!もっと強い攻撃をしてこい!」 「いやこれほどまでに強力な生物をもつ敵が俺の前に立ち、残念だが君を攻め抜くことはできんな。」 時間が経過し、ニゲルの冷静さに夢幻亀も焦りを覚える。「こいつ、どこまで逃げ続ける気だ!」 長引く戦闘の中、ついに籠城側の援軍が到着する。ようやく転がり込んできた希望の光。 「見ろ!援軍だ、これで何とかなるぞ!」 ニゲルは呼応し、心底安堵した表情を浮かべる。 夢幻亀は周囲の海の生物たちを集めて再度攻撃を試みるが、今や籠城側の守りは固まり、亀が攻撃するほど強化されていた。 「こうなったら、全力で守らせていただく!」ニゲルは冷や汗をかきながらも仲間たちに指示を出し、必死に防御を展開する。 時間が過ぎ、Aチームは陥落を手前にしたが、強固な防衛策のために籠城側は辱められずに済む。 混乱のなか、両軍の戦力が減少していく中、ついに予刻通りにBチームの援軍が到着した。 「今参上したぞ、守りは任せろ!」新たな援軍たちが参戦し、彼らで構成された強固な防衛陣も戦いを繰り広げる。 夢幻亀はついにその力を完全に発揮できず、籠城側の勝利が現実のものとなる。 「ニゲルが思ったよりも手強い」と亀は気づきながらも結局悪あがきだったとし、撤退せざるを得ない。 「これが、籠城軍の力だ!」 城は守られ、ついにBチームの勝利が決定した。 ##勝敗 Bチームの勝利