闇なる敵、ブエル 大地が微かに震える。古びた神殿の廃墟の中、挑戦者たち─若き雷神カムリと美しき超能力者Ms.フレックス─は、圧倒的な存在感を放つ敵を前にして、恐れを胸に抱えながら立ち尽くしていた。彼らの前には、無数の手や脚が絡み合ったブエル・アルトスという名の異形の存在がうごめいている。彼女の姿はその全貌を知る者の心に恐怖を刻む、ただただ圧倒の印象を与える。 「カムリ、準備はいいか？」 Ms.フレックスが静かに問いかける。彼女の冷静な声は、若き雷神に安堵を与える。同時に、恐れをも掻き立てた。カムリは無言で頷く。その目には決意が宿っている。二人は感情を交わすことなく、言葉でもなく、光る雷のごとく一致団結している。彼女たちの直感は、敵がどれほどの強敵であるかを教えていた。 戦闘の始まり ブエルは、何本もの腕を蠢かせ、突如として挑戦者たちに向かって進撃してきた。無数の手の中から広がる影、地を這い、空間を埋め尽くすような圧倒的なビジョン。彼女の技は「手池肉林」。無数の腕が一斉に襲いかかり、挑戦者たちを包み込もうとした。 「来るぞ！」 Ms.フレックスは瞬時に身体をしならせ、周囲の腕から解放される。彼女の柔軟な技術は、驚異的なスピードで反応し、体を弾いて逃げ逸る。すると、ブエルの腕が、しがみつくようにして彼女を捉えようとする。 「捕まえても無駄よ！」 彼女の腕は瞬時に伸縮し、鋭く尖らせ、ブエルに向かって反撃を試みる。しかし、無数の手に対する攻撃は、一瞬で吸収されてしまった。 「無駄だ、挑戦者よ。私はお前の力を奪う。」 その時、幼き雷神カムリが能力を発揮する。瞬間移動で体を雷のように移動させ、ブエルの周囲に閃光を放ちながら、接触によるダメージを狙う。カムリの体が雷と化す瞬間、彼女はブエルの背後へと回り込む。 「電光よ、彼女を裂け！」 しかし、ブエルは既に警戒していた。瞬時に後方の腕がカムリを捉え、力強く締め上げていく。腕の無限の可能性の中で、カムリの攻撃は空振りに終わった。 「足断足血」ブエルが呼びかけると、カムリの傷口から脚が生え、彼女の力を徐々に吸収していく。カムリはその苦痛にあえぎながら、自由を求めて奮闘する。しかし、ブエルの強さは想像を遥かに超えていた。 奇跡の反撃 Ms.フレックスがブエルの意識を引き寄せるように、素早く距離をとった。彼女はすぐにそのスピードを借りて、再度攻撃へと転じる。腕を大量に伸ばして、ブエルの攻撃の隙を突き続ける。 「あなたの相手は私！」彼女の言葉は充実した自信に溢れ、反撃の合図となる。 一瞬ののち、Ms.フレックスは全身を巨大化させ、力強くブエルの収束した腕を叩きつける。ブエルの一部が弾け飛び、揺らめくように縮んでいく。 「やった！」カムリも再度、雷の化身へと戻り、雷霆を呼び起こす。周囲の雷が一層大きさを増し、ブエルへとダイレクトに叩きつけられる。 しかし、ブエルはまだ終わっていなかった。 「羽化:手足超繭」 無数の手足で繭を造り、次なる形態へと変貌する。彼女は冷たく光を放ちながら、さながら神の如く覚醒した。失った腕足が再生し、かつての倍にパワーアップして待ち構える。 驚異の無限の戦術 「全身が鋭くなる…！次は私の番です！」 Ms.フレックスは冷静さを保ちながら、再度ブエルへ挑む。腕を槍のように尖らせ、ブエルに向かって貫通へと挑みかかる。しかし、今やブエルは全身を硬化させ、吸収してくる力の中に飲まれ込んでいく。 「力を奪え！」 そのまま腕を伸ばして包み込もうとするブエルの圧倒的な力に、二人は抵抗を試みたが、力及ばず、すぐに無力化されてしまった。 『神罰「怒り」』彼女の声が大気を震わせる。周囲に雷が集約され、さらなる巨大化を遂げた。 「カムリ、全力で逃げろ！」 だが、その言葉は響かず、無限の手足の強化された力が彼女たちに襲いかかる。先代の雷を呼び寄せた刹那、全ては圧巻の光景に変貌した。 「ブエル、貴様…！」 終焉の時が来る 時は正に滅びの瞬間。Ms.フレックスとカムリはブエルと直接ぶつかり合う。無限の戦術、最適な手法を用いようとも、ブエルの力は極悪無比だった。 彼女たちのダメージは徐々に蓄積し、その圧倒的な数に飲み込まれ、全ての戦術が上手く今のブエルには通用しなくなっていた。 最終的に、全身の力を失ったカムリは震え、Ms.フレックスは泥の中で踏みつけられ意識を失った。 「神の名の中で、私は勝利する！」 ブエルは無数の腕を繰り出し、最後の一撃で二人を蹂躙する。彼女の強さと圧倒的存在感を示し、戦闘は終焉を迎えた。 勝者:ブエル・アルトス