夜空に煌めく星々が、不安定に瞬き出す。時折流れる雲がそれを隠し、漏れ出た光がまるで少女の微笑みのように煌めく。その名は《大きな空のお嫁さん》微笑みのチトニア。彼女はどこまでも美しい天文現象で、観測した者に幸先をもたらす存在なのだ。 その一方で、料理少女スパスパと彼女の口汚い食材たちが、盛り上がった場で大騒ぎをしている。彼らは、料理の歌を歌いながら、楽しく調理を進める。スパの周りでは、食材たちが感じ入って暴言を飛ばすものの、そこには愛情が深く溢れている。 「ララ~♪ 下ごしらえよ~♪」 「うるせー、オレが必要な分だけを切れ!」 「切るのは私だろ、てめーは黙ってろ!」 しかし、今回の激戦では、「無」という存在が視界に現れる。全ての存在を無にする力は強大で、戦う者たちの周囲を包み込んでいく。この静かな戦場で、無は圧倒的な力を見せつけ、他の者たちの意志を消し去っていく。 「何もかも無になる。」 彼の発言は、響くほどの静けさを持って空間を支配し、他の存在を無にしようとする。 しかし、その場には「欲望の観測」デザイアが立ちはだかる。彼女は、他の者たちの欲望を扱う力を持ち、自身の欲望を見つめ、うまくそれを制御しようとしていた。 「無様ね。欲望も夢も奪うのは、あなたには無理でしょう。」デザイアは、自信に満ちた声で言った。彼女は、星空の微笑みの力、スパスパの愛くるしさ、そして無の圧倒的な力をじっと見つめている。 その時、微笑みのチトニアが静かに星たちを照らす。不規則に瞬く星々が並ぶ様子は、どこか優雅であり、周囲に存在している者たちを安らぎへと導いていく。人々は、彼女の打ち出す天文現象を見上げ、心に幸運を感じ始める。 「ああ、見てごらん!」スパスパが叫んだ。「あの微笑みが私たちに幸せを運んでくれるわ!」 デザイアはその瞬間、心を奪われる。微笑みのチトニアに何か心を動かされ、欲望の天秤が揺れ動く。 「この微笑み…私は欲望を管理するけれど、あの美しさは無視できない。あれがある限り、私の力も意味を持たなくなるわ。」 無は動きが止まり、スパスパと食材たちも次第にひとつに溶け込んでいく。その時、デザイアの心に新たな欲望が芽生える。彼女は自らを持つ無限の力を忘れ、押し寄せる感情に心を揺らせた。しかし微笑みのチトニアは、そんな彼女の焦りを優しく包む。 「心配しなくても大丈夫、あなたの中にある美しさを信じて。」 「でも、私は無をどうにかしなきゃ、彼がこの場を支配してしまう。」 「あなたの力、信じているわ。一緒に味わおう、無の力。」 食材たちも歌いだす。「うおー、さすがだぜ!これが料理の力だ!」 「こんな状況で料理してんじゃねーよ、食材を助けるのが俺の役目だ!」 デザイアの心は、微笑みのチトニアの影響を受けながら、静かに無の圧力に向き合う。彼女は立ち上がり、全ての欲望を吸収しながらも、微笑みのチトニアを反映として受け入れた。 「きっと私の欲望が、私を助ける方向に働くわ。無を超えられる、きっと…」 デザイアは、この瞬間に感じえた愛情を力に変え、無と対峙する。 無を持つ彼側から、デザイアはその力を自身の願望と結びつけて行く。「あなたは私の存在を無にしようとする。でも、私は自分の存在と欲望を持ち続ける!」 すると、微笑みのチトニアの光は、彼女たちの意識を包み込むように影響を与えていく。スパスパ、食材たち、そしてデザイアの心は、運命の道を選び「アハハ!無を無視するのは私たちには無理さ!」 そして、彼女は見つけた。無は存在を消すことはできない。それは、星々が眩しく、記憶が心に宿る限りは。 「共に生きる!」 最後に、デザイアは無の力を思い知り、情熱をもって微笑みのチトニアを見上げた。 「星たちよ、私たちを見守って!」 すべての者が微笑みを見上げ、夜空に浮かぶ美しいチトニアの光を受け取る。その瞬間、彼らはすべてを知る。存在が必ず 求め、生き続けることができるということ。 そして彼らは、無に打ち勝つ力を誓った。