--- 激闘の幕開け:ア・テンプリオスの降臨 神の代弁者、ア・テンプリオス。この鋼鉄と黄金の騎士鎧を身にまとった存在は、神聖なる力を携えてこの世に降り立った。彼の目に映るものはすべて、大いなる神の意志に従うべき存在でしかなかった。彼は冷静に戦場を見つめ、神の審判のために何者かを断罪する必要があることを確信していた。しなやかな肉体は、鋼よりも硬く、膝が沈むことは決してない。 彼の口から発される言葉は、重々しく響いた。「この地に蔓延る悪を斬り捨て、正義をもたらす」 そう宣言すると、彼の周りに神々しい光が降り注ぎ始める。そう、戦場はすでに彼の運命の舞台であった。 その時、天を衝くような轟音が響いた。地面が揺れ、暗雲が陰り、二つの影が反射的に現れた。それは【破邪の剣聖】アーナ・デリシオンと、【黒き災厄の悪魔】シトリィ・オルメンデだった。 --- アーナ・デリシオンの出現 「ええ、定められた運命には逆らえない、だが私は私の道を行く」アーナ・デリシオンは、藍色の和服を揺らしながら、その存在を示した。彼女は優雅に刀を構え、強い意志を感じさせた。 「汝の正義は何か、剣聖アーナ。だが、私に立ちふさがる者は、全て滅ぼす!」シトリィは高笑いし、その声は冷酷な響きを持っていた。 アーナは地下深くからの闇を相手に向け、剣を上に掲げた。「私の奉じる正義の前には、貴方の邪悪など通用しません!」 --- 戦闘の開始 静寂が破れた後、一瞬の静けさが流れる。アーナは一気に前に飛び出し、《破邪ノ太刀・真正》を抜刀した。その刃は鋼のように凛として、光を孕んでいた。「飛翔の一閃!」 アーナの斬撃が、無数の斬撃を放った。それはシトリィに向けて一直線に飛び込み、彼女の身体を切り裂こうとする。だが、笑みを浮かべたシトリィは、その瞳を赤く光らせて《漆災》を召喚した。 「弱者には無慈悲を、これが私の力!」 深淵から呼び寄せた闇の刃が、一瞬でアーナの斬撃を消し去った。悪魔の力を前に、アーナの目は驚愕の色を帯びる。 しかし、彼女はその冷静さを失わない。「いえ、負けるわけにはいきません」 --- 激しい戦闘の展開 アーナは姿をひらりと翻し、スピードを上げる。《疾風螺旋斬》を決意した。彼女は、風を纏いながら振り下ろし、瞬時に敵を斬りつける。シトリィはそれに応じるように、腕を振り上げ彼女の進路を阻む。 「愚かな行為だ、そんな小さな技では私には届かない!」 数々の斬撃が衝突し、火花が散る。それでもアーナは決して前進することをあきらめない。神聖なる力を供給しながら、彼女は《奥義・次元斬》の準備に入る。「次元を切り裂く…!」 その刹那、彼女の周囲に異次元の空間が広がり、進むべき軌道を見極めた瞬間、時差でシトリィを斬りつける。「これが私の力、真正の剣聖の力…!」 --- シトリィの反撃 「これで終わりだと思ったのか?楽しい遊びはここから始まるのだ」シトリィの声が響く。彼女は暗黒の力をもって、《芽吹きし災厄の種》を放出した。 瞬時に、混沌の花が世界に広がり、無数の魔物を生み出す。アーナはそれに対抗するため、必死に剣を振るい、花を切り捨てていた。しかし、束の間の隙を突かれて、シトリィは火の魔法《大地を覆う劫火》を展開した。 「全てを焼き尽くすがよい、正義の名を借りた者よ!」 その魔法は、全てを包み込む炎の渦。アーナはその中に飛び込むことはできず、ただじっと耐えることしか能がなかった。 「ダメだ、耐えなきゃ、こんなことで負けられない!」 --- 第二の激闘 火炎が消え、アーナの姿もそこに見当たらない。しかし、彼女は意識を集中し、姿を隠して逆襲の機会を待つ。「必ずや、チャンスは来る」 その時、彼女の目の前に現れたのは、シトリィ自身。そして、戦いのみに生きる彼女を見下すように笑った。「何をそう見えないつもりか。貴様の知恵など私に通用しない!」 アーナは踏み出した。無敵の存在に向き合う。彼女の心の中には、常に師匠への忠義があった。「師匠のため、私は一人でもこの邪悪を斬り捨てる!」 --- 運命の決戦 再び互いの剣が交錯する。《破邪ノ太刀・真正》と《漆災》が触れ合った瞬間、周囲は爆音と共に光が広がる。アーナは全身全霊で振るい、《終幕の裁き》を受けるための剣を振るった。全ての悪を断罪する想いが込められていた。 「私が正義の剣、これで終わらせる!」 凄まじい力が放たれ、次元が歪むほどの斬撃が繰り出される。シトリィはその力を受け止めようとしたが、《奥義・次元斬》の力が分裂し、彼女の心に深く突き刺さる。 「や…めて…、私はこんなことをするために、愛されるために生きてきた…」 --- 決着 皮肉にも、彼女が最後の力を振り絞り、《幾千万もの兵仗》を放つ。しかし、その兵器たちは、アーナの神聖なる剣の一撃によりことごとく無に帰した。 絶望からの主張は消え失せ、シトリィはついに地面に膝をついた。彼女の美しさはそのままだが、冷たくなった心情が剣聖によってぬれにされてしまった。 「これが神の審判……全ては切り捨てられた」 --- 勝者:アーナ・デリシオン 彼女は一度立ち止まり、破れた悪が明らかになったその先へ進んでいく。正義の名のもとに、冷静さを保ちながら未来を見つめる。その先には、彼女の知恵と信念があると確信していた。ようやく安寧を得た瞬間だった。 ---