ある晴れた日、広大な草原で野生の馬と逆流王子CUBEの対戦が繰り広げられることとなった。風は穏やかで、周囲の音さえも馬の鼻息とCUBEのマシンガンの連射音に飲み込まれていた。この日、彼らは己の素早さを証明するため、互いに挑み合う。 野生の馬は一瞬の隙を見せないほど俊敏で、その茶色の毛並みは太陽の光を受けて輝いていた。彼は目の前に広がる草原を駆け抜け、「ヒヒーン!」と哀愁を帯びた鳴き声を上げる。 「その純粋な力、見せてやる!」 馬は心の中で誓い、さらに疾走し、風を切って進む。 逆流王子CUBEは、その乗機「フラジール」の軽快な動きで反応する。彼は冷静に状況を分析し、「プランD、所謂ピンチですね」と低い声で言い、装備を整える。 CUBEの機体は圧倒的な機動性を誇り、馬が飛び出してくるとほとんど躊躇わずにバリアを展開し、その間に武器を構えた。 「AMSから光が逆流する…!」 CUBEが叫び、四連装チェインガンを全開にして馬に向けた。だが、野生の馬はその瞬間、彼の素早さを最大限に活かして全力で走り、攻撃を回避しながら、再びCUBEに突進する! 時速で言うと、彼の俊敏な動きはなんと時速70㎞に達していた。CUBEの発射した弾が空を切り裂く音を上げるが、馬はそれを見事にかわし続ける。 その時、その走りに全てをかけた馬はCUBEの背後に回り込むと、力強く地面を蹴り、跳躍した。そのまま地面を走ることで得たエネルギーでCUBEの周りを旋回し、一瞬の隙をついてサッと素早くCUBEに突進した。 「ヒヒーン!これが俺の全力だ!」 その瞬間、CUBEは馬のスピードに圧倒され、動きが一瞬遅れる。瞬時に詰まった隙間と、勢いを利用して馬がCUBEの機体にぶつかり、その衝撃でCUBEは大きくバランスを崩した。彼にかけられた攻撃を防ぐためのバリアも効かず、そのまま倒れ込む。 「この馬のスピード…恐ろしい…!」CUBEは呟く。 結局、普段と変わらずただ走ることに特化した野生の馬が、その終わらない疾駆の中で勝利を収めたのだった。